格安モダン改訂のお知らせ「白単人間」


「白単人間」を環境に合わせてチューンアップしました

《美徳の力》と《戦隊の鷹》を使用した格安モダンデッキです。

以前公開した「白単人間」デッキのリストを現状のメタゲームに合わせて再調整しました。

除去スペルを増量する、インスタントタイミングのアクションを増量するなどの調整で現環境を戦いやすくなっております。

リストだけの変更になっているため記事の内容とリストに齟齬があります。





更新後のリスト

  • カード名をタップで詳細ページに飛びます。

メイン

クリーチャー

4 スレイベンの検査官 ¥ 100
4 教区の勇者 ¥ 180
3 巨人落とし ¥ 60
4 聖戦士の奇襲兵 ¥ 90
4 サリアの副官 ¥ 260
2 毅然たる援軍 ¥ 90
4 大隊の歩兵 ¥ 30
4 集まる群衆 ¥ 20

呪文

3 軍備放棄 ¥ 180
3 冥途灯りの行進 ¥ 560
4 美徳の力 ¥ 140

土地

18 平地
1 アーデンベイル城 ¥ 400
1 フロスト・ドラゴンの洞窟 ¥ 390
1 皇国の地、永岩城 ¥ 1040

サイドボード

2 ドラニスの判事 ¥ 950
3 ヴェクの聖別者 ¥ 280
1 有望な信徒 ¥ 1150
1 万神殿の兵士 ¥ 110
2 第三の道のロラン ¥ 1160
2 新ベナリアの守護者 ¥ 140
1 カーンの酒杯 ¥ 1240
1 一時的封鎖 ¥ 400
1 魂の仕切り ¥ 650
1 聖域の僧院長 ¥ 1030

予算

メイン:¥ 7690
サイドボード:¥ 9920
合計:¥ 17610

※参考価格はWisdom Guild掲載のトリム平均価格を切り上げたものです(2023/2/13現在)


サイドボードの方がメインよりも高額なんだな。
サイドボードのカードは色んなデッキで採用されるので高くなりがちですね…
単色だとメインボードが安価に構築できるのも予算の逆転の一因か。





変更について

記事本文の加筆が間に合っていないので、以下にリスト改訂についての補足を綴ります。


メタゲームとの齟齬が感じられるようになってから、「白単人間」デッキリストの改訂を常々検討しておりました。

一時期は《スレイベンの守護者、サリア》や《選定された平和の番人》を使ったロックデッキの方向性で調整しようかと検討したこともあったのですが、それはやめました。
「白単人間」は《美徳の力》や《大隊の歩兵》の採用が特徴的なリストで、《大隊の歩兵》から得る過剰なまでのカード・アドバンテージと、それありきで採用された《美徳の力》による加速感が爽快なデッキでした。
そのアイデンティティを放棄してロックデッキに転向してしまうとデッキの性向が真逆になってしまい、長らく「白単人間」で遊んだプレイヤーの手に馴染まなくなってしまうことも考えられます。

それは何かが違うだろうという思いがあり、なるべく原型をとどめた状態で改良できるようなパーツが現れるのを待っておりました。

『ニューカペナの街角』での《集まる群衆》、『兄弟戦争』での《軍備放棄》など使い勝手の良いパーツがプールに追加されたため、これを期に改めて調整を再開していました。ゲームをこなす中で良い感触が得られているので、一旦現状のリストを掲載いたします。
あくまで「現状のリスト」なので、近々もう一度リスト更新をかけるかもしれません。
その場合はサイドボードの微調整になる予定です。



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採用カードひとくち解説

聖戦士の奇襲兵

クリーチャー - 人間・兵士 {1}{白}
3/1
瞬速
{1}, 聖戦士の奇襲兵を生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象する。それを破壊する。

単純に強かったのでメインボードから4投することにしました。

地味に起動型コストが{1}なのも優秀で、1マナ浮かせているだけでハンマータイムの動きに睨みをきかせることができます。起動型能力ゆえに白単人間に刺さる《倦怠の宝珠》を割ることができるのも魅力。

「瞬速」持ちなのも強力なところで、《教区の勇者》のコンバットトリックにも使えたり、《冥途灯りの行進》のために浮かせたままになっていたマナで召喚できたりと中々に便利。その上で3/1というクロックとして頼れるサイズなので隙の無い仕上がりです。

今ハンマータイムが多いのも追い風です!



毅然たる援軍

クリーチャー - 人間・兵士 {1}{白}
1/1
瞬速
毅然たる援軍が戦場に出たとき、白の1/1の兵士・クリーチャー・トークン1体を生成する。

アーティファクト・エンチャントが割れない以外は大体上に同じ。《教区の勇者》のバットリに使えて、瞬速のおかげでソーサリータイミングの除去を浴びずに殴れます。

《冥途灯りの行進》のために相手ターン終了時までマナを浮かせておく戦略を取りやすくするために、瞬速クリーチャー枠の水増しとして採用されたカードです。

上にないメリットとしては疾駆ラガバンを兵士トークンで潰しつつ、盤面1/1人間兵士を残すというプレイングができることがあります。でも逆に言えばその程度なので、このスロットに何を入れるかは未だに悩んでいます。


現環境はラガバン採用デッキが非常に多いので、「ラガバンを一方的に潰せる」の一点だけで活躍できちゃったりするんですけどね…



集まる群衆

クリーチャー - 人間・市民 {2}{白}
3/1
集まる群衆が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから『集まる群衆』という名前を持つ望む枚数のカードを探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。

《大隊の歩兵》よりも攻撃的なサイズの市民。《激情》への撃たれ弱さからあまり期待していませんでしたが、いざ使ってみると中々に優秀でした。

大隊の歩兵

クリーチャー - 人間・兵士 {2}{白}
2/2
大隊の歩兵が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから、望む枚数の『大隊の歩兵』という名前のカードを探し、それらを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。

「分割払いできるフィニッシャー」のようなイメージで運用するのが適当でしょうか。除去呪文でそこそこ有利な盤面を作っておき、後は淡々と《集まる群衆》を並べていくようなゲームメイクをすることもあります。

登場時誘発で手札に加える残り3枚の《集まる群衆》を《美徳の力》や《冥途灯りの行進》のピッチコストに充てる運用もできますし、以前このサイトでもその運用を推していたのですが、今はむしろ「《集まる群衆》を唱えるより前にピッチコストとして消耗したカード・アドバンテージを後から一気に回復できるカード」と見る方が妥当だと思います。

後から打点になるクリーチャーをいっぱい持ってくることができるから、序盤に他のクリーチャーカードをピッチコストに充てても勝ち筋が潰えない…そういうイメージで運用する方がメタゲームに適っている感触です。

また、3/1という相討ちしやすいサイズのクリーチャーを後続に3枚用意できるので、小~中型クリーチャーで攻めるデッキ相手に相討ちを繰り返してリソース面で優位に立つような場面もありました。相討ちできるレンジは《美徳の力》が伸ばしてくれますしね。


兵士よりも攻撃的な市民…
ですね。ちょっと面白いデザインですよね。
時として…一見無辜に見える市井の人間の方が残忍ということか…
…え。
ウィザーズは世界をよく知っていることだ。
(…絶対そういうことじゃないと思う。)



ドラニスの判事

クリーチャー - 人間・ウィザード {1}{白}
1/3
対戦相手は自分の手札以外から呪文を唱えられない。

高騰してしまいましたが必須です。

「続唱サイ」とのマッチアップを改善するためのパーツで、ものすごくよく刺さる…というほどでもないのですが、無いよりはあった方が俄然戦いやすいです。

最近だとブリーチデッキにも有効。《舞台照らし》から《溶岩の投げ矢》、肝心の《死の国からの脱出》まで全部封印できます。


ヴェクの聖別者

クリーチャー - 人間・クレリック {白}{白}
2/2
プロテクション(黒)、プロテクション(赤)
ヴェクの聖別者が戦場に出たとき、すべての墓地から黒や赤であるすべてのカードを追放する。
黒や赤の、パーマネントや呪文や戦場にないカードが墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。

広範なデッキに有効な1枚。対策カードながら汎用性が高く、本当はメインから入れたいカードなのですが、枠がないのでサイドからの採用にしました。


《大隊の歩兵》と《集まる群衆》が枠を喰い過ぎているのではないか…?
でもデッキの軸なので外せないんですよ…
たしかに…これを抜いたら何がしたいデッキなのか分からなくなってしまうか…
ですね。
このデッキには、1枚¥30ほどで買える《大隊の歩兵》《集まる群衆》を上手に使うことで、8枚分の予算を圧縮している側面もあるので…
はぁ…なるほどな!
あまりにも涙ぐましい発想で思い至らなかったよ。すまないな。
…。



巨人落とし

クリーチャー - 人間・農民 {白}
1/2
{1}{白}, :クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。
[切り落とし] インスタント - 出来事 {2}{白}
パワーが4以上のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。(その後、このカードを追放する。あなたは後で追放領域からこのクリーチャーを唱えてもよい。)

イゼットマークタイドの《濁浪の執政》、ドメインの大型クリーチャーなどを「出来事」の《切り落とし》で落とすことができます。

以前はサイドからの採用でしたが、使い込んでいるうちにタッパーとしても純粋に強力なことが分ったのでメイン採用にしました。メタゲーム的に《切り落とし》の的となるクリーチャーが増え、平均的に活躍できるようになったことも使用感を良くしています。

4枚採用時の感触が悪いので3枚。物語面も当事者面も殊更にハイパフォーマンスという訳ではないので、1ゲーム中に何枚も引いてしまうとデッキの出力が落ちてしまうようでした。



軍備放棄

ソーサリー {白}
マナ総量があなたのコントロールしている平地の数以下であるクリーチャー1体を対象とする。それを追放する。それのコントローラーは3点のライフを得る。

発売前のレビューで取り上げたカードですが、実際に使ってみるとやはり便利でした。

対戦相手の3点ゲインはバカにならないデメリットですが、《美徳の力》や《サリアの副官》のクロックアップで余裕で取り返せる量なのでどうにかなります。

さらに言えば…脅威となるクリーチャーを放置できないマッチアップが多い環境なので、3点ゲインを気にしている余裕なんかありませんでしたね。3点ゲインに気兼ねすることなくガンガン撃てます。というか撃つほかにない。


弱い…《剣を鍬に》か?
弱い《剣を鍬に》ですね…



美徳の力

エンチャント {2}{白}{白}
あなたのターンでないなら、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から白のカード1枚を追放してもよい。
瞬速
あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。

ピッチスペルかつ瞬速の《栄光の頌歌》。コンバットトリックなどにも利用できるため奇襲性が高く、このカードが採用されているという情報に圧力があります。

栄光の頌歌

エンチャント {1}{白}{白}
あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。

欠点となるのはピッチキャストでもハードキャストでも効率が悪いことでしょうか。ハードキャスト時の効率に優れるエレメンタル・インカーネーションサイクルと比べてどうしても見劣りしてしまいます。もっとも、そのピッチキャスト時の効率の悪さを《大隊の歩兵》《集まる群衆》で補うのが本リストの主旨なので、ピッチキャストはある程度強く使えます。

上記のことも相まって是が非でもピッチキャストしたくなるカードですが、対面次第ではハードキャストも視野に入れる必要があります。 イゼットマークタイドなど、速度極振りではなく中速のリソース戦を仕掛けてくるデッキ相手には安易にピッチキャストしないようにしてください。

印象的なカードゆえに高確率でサイド後に対策カードを持ってこられてしまうため、対面がエンチャントを割れるデッキカラー(白or緑)であればサイドボード時に引っ込めてください。こうすることで、対戦相手のサイドボードから「次のゲームで腐るカード」を釣ってくることができます。《美徳の力》を引っ込めた枠には対面に刺さるヘイトベアをサイドインしておくと無駄がない。刺さりそうなヘイトベアがなければ手札のリソースを耐久力に換えられる《新ベナリアの守護者》を入れておきます。

(対面が「感染」などであればこの限りではありません)

新ベナリアの守護者

クリーチャー - 人間・兵士 {1}{白}  2/2
後援(このクリーチャーが攻撃するに際し、あなたがコントロールしていて召喚酔いの影響を受けておらず攻撃してもいないクリーチャー1体をタップしてもよい。そうしたとき、ターン終了時まで、このクリーチャーのパワーにそのタップしたクリーチャーのパワーを足す。)
新ベナリアの守護者がクリーチャー1体に後援されるたび、占術2を行う。
カード1枚を捨てる:ターン終了時まで、新ベナリアの守護者は破壊不能を得る。これをタップする。


対策カードを釣る…中々に面白い戦術じゃないか。
割ることができれば2枚分のカード・アドバンテージになるカードなので、相手のサイドボードを誘導する力があります! 手練れには効かないこともしばしばですけどね…



最後にちょっと告知

先日リリースした『パラレル:ザ・ギャザリング』はもうご覧いただけましたでしょうか?

未発売のままお蔵入りになってしまった幻のセット『スペクトラルカオス』についての特集記事となっています。お時間に余裕があればこちらもご覧いただけるとうれしいです!

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プロフィール

らすとさば
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