【格安モダン/予算 ¥16000】赤単果敢ビートダウン(2022/10/24更新)


こんな内容の記事です
  • 予算¥16000で構築できる格安モダンデッキの紹介です!
  • 格安モダンの中でも特に洗練されたリストで、「ゆくゆくは競技プレイに参入したい」と考えている方にもおすすめしたい内容になっています!
  • 競技イベントに持ち込めるだけの実力にするための改造案も紹介しています(追加予算 ¥18820)
  • 「格安モダン」についてのポリシーはこちらからご覧いただけます。

デッキリスト

「赤単果敢」はモダン入門用の決定版みたいなデッキだぞ!
安くて強いだけじゃなくて、テクニックを反映する余地が大きいから一緒に強くなって行けるのが魅力だな。

カード名をタップで詳細ページ(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 ドラゴンの怒りの媒介者 ¥ 280
4 僧院の速槍 ¥ 190
4 損魂魔道士 ¥ 520
2 騒乱の歓楽者 ¥ 110

呪文

4 稲妻 ¥ 460
3 はらわた撃ち ¥ 370
3 溶岩の投げ矢 ¥ 100
4 変異原性の成長 ¥ 510
2 タール火 ¥ 100
4 舞台照らし ¥ 150
4 無謀なる衝動 ¥ 110
2 炎の印章 ¥ 130

土地

1 反逆のるつぼ、霜剣山 ¥ 380
1 エンバレス城 ¥ 100
2 ラムナプの遺跡 ¥ 220
16

サイドボード

3 邪悪な熱気 ¥ 140
2 魂標ランタン ¥ 420
1 削剥 ¥ 110
1 ドラゴンの爪 ¥ 100
1 乱動する渦 ¥ 320
1 略奪 ¥ 80
1 コジレックの帰還 ¥ 560
4 砕骨の巨人 ¥ 340
1 栄光をもたらすもの ¥ 300

予算

メイン: ¥11890
サイドボード: ¥4090
合計: ¥15980


テストプレイ


プロキシ印刷



MOXFILED生成のプロキシは、設定した用紙サイズに応じて自動で適切に配置されます。
また、MOXFILEDのプロキシには基本土地が含まれません。

印刷は以下の設定で行うのがおすすめです。
  • カラー
  • 用紙サイズ:A4
  • 1枚当たりのページ数:1
  • 余白:デフォルト
  • 倍率:既定



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ざっくりプレイガイド

あくまでゲーム運びの一例だから、あんまりアテにはするなよ?
2ターン目に5/5くらいのサイズのクリーチャーを展開してくる「ドメイン・ズー」のようなデッキ相手には、「果敢」のムーヴを押し付けて勝ち逃げることは難しいですからね…
そうなんだよな。
《稲妻》を使ってきそうな対面では《変異原性の成長》の使いどころが難しかったりするし、あくまでケースバイケースということで。



1マナのクリーチャーを展開[1~2ターン目]
《僧院の速槍》《損魂魔道士》《ドラゴンの怒りの媒介者》を場に出す。
あわせて2体場に出せると心強い。
僧院の速槍のカード画像
損魂魔道士のカード画像
ドラゴンの怒りの媒介者のカード画像


総攻撃[2~4ターン目]
場に1マナのクリーチャーが出せると、《はらわた撃ち》《溶岩の投げ矢》《変異原性の成長》など0マナで唱えられる呪文で「果敢」を何度も誘発させて攻撃をしかけ、一気に相手のライフを削る。

1ターンの間に14点以上削ることができると以降のゲーム運びが楽になる。
(相手がフェッチランドショックランドで自身のライフを3点削っているとすると、14ダメージを与えた時点で相手の残りライフは3点。《稲妻》1枚か《タール火》2枚で倒せる状態になる。)
はらわた撃ちのカード画像
溶岩の投げ矢のカード画像
変異原性の成長のカード画像


バーン呪文を補充[2~5ターン目]
《舞台照らし》《無謀なる衝動》《騒乱の歓楽者》を唱えてバーン呪文を集める。
舞台照らしのカード画像
無謀なる衝動のカード画像
無謀なる衝動のカード画像


バーン呪文でとどめ[3~ターン目]
4ターン目以降は、クリーチャーによる直接攻撃が通りにくくなってくる頃合い。
以降のターンは、《稲妻》《タール火》《炎の印章》の様なバーン呪文で相手の残りライフを削り切って勝利を目指す。
稲妻のカード画像
タール火のカード画像
炎の印章のカード画像



「続唱サイ」相手にも攻撃でブチ抜けるのは、現環境的に大きな強みだよな。
でも地道にカード・アドバンテージを取りながら攻めてくるフェアデッキ相手には厳しかったり…?
果敢クリーチャーが除去されたら辛そうですし。
意外とそうでもないんだよな。
メインからアドバンテージ源がいっぱい入ってるし、「対話」型の勝負も一応出来るって感じ。
《無謀なる衝動》とか《騒乱の歓楽者》とかですね。
たしかに、アグロデッキにしてはたくさんリソース獲得手段が入ってます。
そうそう、だから結構ロングゲームにも対応できるんだよな。
サイド後は《砕骨の巨人》を入れてリソース勝負に特化させてもいいし。



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採用カード紹介

僧院の速槍

クリーチャー - 人間・モンク {赤}
1/2
速攻
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)

赤の定番クリーチャー。

速攻持ちなのがとにかく優秀で、《舞台照らし》の「絢爛」誘発に使えるほか、「このターンに総攻撃をしかけないと間に合わない」という局面に滑り込みで攻撃に参加してくれるなどいい仕事をしてくれます。


ダブルマスターズ2022でコモンだったから、めちゃくちゃ入手難度下がったんだよな。
コモンでの再録はありがたかったですよね!



損魂魔道士

クリーチャー - 人間・ウィザード {赤}
1/2
果敢
あなたがコントロールする発生源が対戦相手がコントロールするクリーチャーに戦闘ダメージでないダメージを与えるなら、代わりにその点数に等しい数の-1/-1カウンターをそのクリーチャーの上に置く。

上の《僧院の速槍》と同様に、「果敢」を持った1マナクリーチャー。

非戦闘ダメージを-1/-1カウンターに変換する能力が優秀。

破壊不能持ちを処理したり、大型クリーチャーのサイズを小さくして相手のクロックを下げたりと、1マナのクリーチャーとして破格な性能の常在型能力を持っています。


火力呪文をコンバットトリックに使えるようになるのが強いんだよな。
ダメージが-1/-1に変わるから、戦闘時に火力呪文を唱えて相手クリーチャーのサイズを下げることができるわけですね。
そうそう、「果敢」も相まって一方的に討ち取りやすくなる。
「ドメイン・ズー」みたいにデカいクリーチャーで殴ってくるデッキには刺さる印象だな。



ドラゴンの怒りの媒介者

クリーチャー - 人間・シャーマン {赤}
1/1
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるかぎり、ドラゴンの怒りの媒介者は+2/+2の修整を受け、飛行を持ち、各戦闘で可能なら攻撃する。

モダンホライゾン2で登場した超強力な1マナクリーチャー。このデッキでは、9~12枚目の果敢クリーチャーという立ち位置です。

「昂揚」すると「飛行」持ちになるので、他の果敢クリーチャーの攻撃が通りにくくなってしまった後でも普通に攻撃してライフを削りに行くことができます。

くわしくはこちらから!
らすとさばTCGレポートは、格安デッキや安くて強いカードなど、MTGを気軽に楽しむための情報をお届けします



舞台照らし

ソーサリー {2}{赤}
絢爛 {赤}(このターンに対戦相手がライフを失っていたなら、あなたはこの呪文を、これのマナ・コストではなく絢爛コストで唱えてもよい。)
あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。

「絢爛」コストで1マナになる疑似ドロー呪文。

《はらわた撃ち》で「絢爛」を達成して、1マナで《舞台照らし》を唱えるという動きが地味に強力。
計1マナで「果敢」を二度誘発させつつ次ターンへの布石を打つことができます。


まあ、単純に1マナ2ドローは強いよな。
この果敢デッキは通常よりも火力呪文が多いから、「絢爛」はかなり達成しやすくなってるぞ。



溶岩の投げ矢

インスタント {赤}
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。溶岩の投げ矢はそれに1点のダメージを与える。
フラッシュバック ― 山1つを生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する。)

マナコスト無しで唱えられるフラッシュバックが優秀で、「果敢」の誘発回数を稼ぐのに便利な火力呪文。

《ドラゴンの怒りの媒介者》の「諜報」で墓地に埋めておくだけで総攻撃への布石になる使いやすいさも魅力です。


タップされている山がないときにフラッシュバックで唱えるときは、必ず山をタップしてマナを引き出してから生贄に捧げるようにしような。
結構大事な小技ですよね。
だな。
山からマナを出してから《溶岩の投げ矢》をフラッシュバックして対戦相手に1ダメージ→ 出しておいた赤マナを使って、絢爛コストの《舞台照らし》を詠唱…とかはよくやる。



変異原性の成長

インスタント {緑/Φ}
({緑/Φ}は{緑}でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。

「果敢」を誘発させつつ打点を稼いだり、相手の火力除去から味方を守ったりと色々便利。

カード・アドバンテージの観点では微妙なので、除去呪文の多いフェアデッキが対面だとサイドアウトしてしまった方が良い印象です。


カード1枚と2点ライフを支払って与ダメージを2点アップって馬鹿げたディールに思えるけど、やっぱり使ってみると強いんだよな。
今のモダンはスピードがモノを言いますからね…
「何かされる前に倒しきる」みたいなのがやっぱり無難だしな…
これがあると「トロン」とか「独創力」みたいな、4ターン目くらいにすごい動きを決めてくるデッキをブチ抜きやすい。



炎の印章

エンチャント {赤}
炎の印章を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。炎の印章はそれに2点のダメージを与える。

すぐに起動せずに置いておいて、疾駆ラガバンに睨みをきかせたり、《舞台照らし》を唱えたいときに起動して「絢爛」を誘発させたりというのがもっぱら。

カードタイプがエンチャントなので《ドラゴンの怒りの媒介者》の「昂揚」を達成させるのにも使えます。


地味だけど強いカードなんだよな。
「唱えたタイミングと、実際に火力を飛ばすタイミングをずらせる」というのが色んな場面で活きてくる。



騒乱の歓楽者

クリーチャー - デビル・ホラー {6}{赤}{赤}
3/4
この呪文を唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚とソーサリー・カード1枚につき{1}少なくなる。
果敢
騒乱の歓楽者が戦場に出たとき、あなたの手札を捨て、その後カードを3枚引く。

2マナで3ドローできるクリーチャー。
本体のサイズも3/4の「果敢」持ちと中々優秀なのですが、場に出てくるのが4ターン目以降になることが多く、打点として活かせないゲームがしばしばあります。

そのため、3ドローからバーン呪文を引いてそのバーン呪文で相手のライフを削り切る(あるいはすでに場に出ているクリーチャーの果敢を誘発させる)のが主になります。

くわしくはこちらから!


4ターン目には相手の《濁浪の執政》が場に出てて4/3果敢では攻撃を通せなかったり、そもそも攻撃する機会がないままゲームが終わったりするからな…
今の環境だと、どうしても3ドローの方に焦点が当たる。



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サイドボード紹介

邪悪な熱気

インスタント {赤}
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。邪悪な熱気はそれに2点のダメージを与える。
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるなら、邪悪な熱気は、代わりに6点のダメージを与える。

フェアデッキ対面で対話型のゲームを行うと決めたときにサイドインします。

《残虐の執政官》《原始のタイタン》を射程に収めていますが、これらを相手にサイドインはしない方が無難だと思います

こうしたカードを使う対面…つまり「独創力」「アミュレット・タイタン」(≒「タイタン・ヴァラクート」)相手には、スピードにフルベットして何かされる前に勝ち切ってしまう「対話拒否型」のゲームプランを取った方が安全だからです。



魂標ランタン

アーティファクト {1}
魂標ランタンが戦場に出たとき、墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。
, 魂標ランタンを生け贄に捧げる:各対戦相手の墓地を追放する。
{1},, 魂標ランタンを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。

対「リアニメイト」用のサイドパーツです。

リアニメイトデッキではなくても、「独創力」などのデッキがリアニメイトのパッケージを搭載していたり、「ラクドス・ミッドレンジ」が《フェイン・デス》による疑似ブリンクギミックを組み込んでいたりするので、刺さる対面は多い印象です。

「ラクドス」の疑似ブリンクギミック

「想起」で召喚した《激情》《悲嘆》、もしくは普通に召喚した《死の飢えのタイタン、クロクサ》が登場時能力で自壊するのを《フェイン・デス》《不死なる悪意》で復活させるコンボ。
登場時能力が二度誘発した挙句、大型クリーチャーが早期に着地してしまう極悪ムーブで2022年秋のTierランク表を駆け上っていった。
  • 激情のカード画像
  • 悲嘆のカード画像
  • 死の飢えのタイタン、クロクサのカード画像
  • フェイン・デスのカード画像
  • 不死なる悪意のカード画像

「イゼット・マークタイド」「ブルー・リビングエンド」対面では刺さりそうであまり刺さらないのですが、それはそうとして「果敢」を誘発させられますし、自壊できるアーティファクトということで「昂揚」達成のサポートにも使えるので、これらの対面でサイドインしてもそこそこ輝きます。


このデッキ、《ミシュラのガラクタ》を入れてないからな。
イマイチ相手のデッキに刺さらなくても、「昂揚」を早める仕事はしてくれる。
なるほど…刺さらなくても仕事ができるから、積極的にサイドインできると…
だな。
イゼット対面だと《濁浪の執政》の召喚や《邪悪な熱気》で味方が除去されるの1ターン遅らせるだけで十分だったりするのもあるな。
そうやって稼いだ1ターンでゲームが決まっちゃうのが「赤単果敢」なんですね!



ドラゴンの爪

アーティファクト {2}
いずれかのプレイヤーが赤の呪文をプレイするたび、あなたは1点のライフを得てもよい。

「バーン」対面で出せば勝ち。
ライフゲインは自分の呪文でも相手の呪文でも誘発します。



略奪

ソーサリー {1}{赤}{赤}
アーティファクト1つか土地1つを対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

「トロン」のウルザの土地を割ったり、「ドメイン・ズー」のトライオームを割ったり。

《血染めの月》を持っていれば、この枠は《血染めの月》に替えるのがおすすめです。

血染めの月

エンチャント {2}{赤}
基本でない土地は山である。


《血染めの月》は5色デッキを1枚で終らせることができるから、最終的に1枚は入れておきたいカードだな。
比喩表現でもなんでもなく、本当に「終わり」ますからね…
5色デッキは基本土地の枠を切り詰めてトライオームとか入れてるから、《血染めの月》が出ると何も出来なくなっちゃうんだよな。



コジレックの帰還

インスタント {2}{赤}
欠色(このカードは無色である。)
コジレックの帰還は各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える。
あなたがマナ総量が7以上のエルドラージ(Eldrazi)・クリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたはあなたの墓地からコジレックの帰還を追放してもよい。そうしたなら、コジレックの帰還は各クリーチャーにそれぞれ5点のダメージを与える。

《僧院の速槍》《損魂魔道士》を巻き込まない全体火力。
「ジャンド」「ラクドス・ミッドレンジ」の《歴戦の紅蓮術師》と彼が生成したトークンをまとめて処理できます。

「欠色」なので「プロテクション赤」持ちを除去できるのもポイントです。



砕骨の巨人

クリーチャー - 巨人 {2}{赤}
4/3
砕骨の巨人が呪文の対象になるたび、砕骨の巨人はその呪文のコントローラーに2点のダメージを与える。
踏みつけ
インスタント - 出来事 {1}{赤}
このターン、ダメージは軽減できない。クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。踏みつけはそれに2点のダメージを与える。

フェアデッキ対面で対話型のゲームをするときにサイドインするカード。

普通に出来事から使っていくだけでカード・アドバンテージを取ることができるほか、X=1、X=2の《虚空の杯》で無力化されなかったり、除去されても相手のライフを削れるなど、コントロール対面で心強い性能になっています。

虚空の杯

アーティファクト {X}{X}
虚空の杯は、蓄積カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、点数で見たマナ・コストが虚空の杯の上に置かれている蓄積カウンターの個数に等しい呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。



栄光をもたらすもの

クリーチャー — ドラゴン {3}{赤}{赤}
飛行、速攻
栄光をもたらすものが攻撃するに際し、あなたはこれを督励してもよい。そうしたとき、対戦相手がコントロールするドラゴンでないクリーチャー1体を対象とする。これはそれに4点のダメージを与える。(督励されたクリーチャーは、あなたの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。)

フェアデッキ対面でサイドインするかもしれない1枚です。

速攻持ちかつ「督励」で相手の盤面を荒らせるため、リソースでの勝負・盤面での勝負・そしてダメージレース、3つの軸での戦いすべてで一歩優勢に立つことができるカードになっています。

「サイドインするかもしれない」としているのは、一口にフェアデッキ対策と言っても刺さらない対面が多いから。
「ドメイン・ズー」のような対面で使いたいカードでありながら、ドラゴンに火力を飛ばせないため《ドラコの末裔》が除去できないなど痒いところに手が届きません。

もし《激情》をもっていたら、この枠は《激情》にするのがおすすめです。


無理して《激情》は買わなくていいからな…
金銭的な問題じゃなくて、《激情》にしたからといって大してデッキの強さは変わらないんだよな。



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追加予算¥18220で競技イベントに持って行けるレベルまでチューンアップする

血染めの月で5C&トロンをまとめて対策する

血染めの月

エンチャント {2}{赤}
基本でない土地は山である。

追加するカード

1 血染めの月 ¥ 2500


ある程度真剣に競技イベントに取り組みたいなら用意しておきたいカードです。

現在のメタゲーム的には2枚採用しても良いカードなのですが、赤系フェアデッキがメインから《血染めの月》を2投するようになっているので、急速に5C系がメタゲームから駆逐される可能性も考えられます。

そうなったとしても「トロン」相手に刺さるサイドパーツなのですが、安定してリストに搭載できる枚数は1枚だろうと考え、とりあえず《血染めの月》1枚を買い足すことをおすすめしています。

採用する場合は、サイドボードの《略奪》の枠と交換してください。



フェッチランドで「昂揚」をさらに迅速に

樹木茂る山麓のカード画像
乾燥台地のカード画像
沸騰する小湖のカード画像

追加するカード

1 乾燥台地 ¥ 2340
1 沸騰する小湖 ¥ 5120
1 樹木茂る山麓 ¥ 5860
小計:¥ 13320


フェッチランドを採用することで、2ターン目に《ドラゴンの怒りの媒介者》の「昂揚」を達成させやすくなります。

ただし、土地カード自体は《溶岩の投げ矢》や《ドラゴンの怒りの媒介者》で墓地に落とせるため、フェッチランドがなくても「昂揚」の達成自体は困難ではありません。

あくまで2ターン目に「昂揚」させやすくなるというだけなので、それが¥10000ほどの追加予算を投じて行うに値する強化なのかを各々でよく検討してから購入してください。

ちなみに、フェッチランドの種類を散らしてあるのは《真髄の針》対策です。 逆に言えばそれだけのことなので、無理して種類を散らさなくても大丈夫です。

真髄の針

アーティファクト {1}
真髄の針が戦場に出るに際し、カードの名前1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。

価格を抑えたいのであれば、《乾燥台地》2枚と《沸騰する小湖》1枚にしてもいいですし、今後「イゼット・マークタイド」を組む予定があるのなら《沸騰する小湖》3枚で揃えておく手もあります。



バグベアの居住地でリソースが尽きたゲームを粘り勝つ

バグベアの居住地

土地
あなたがこれ以外の2つ以上の土地をコントロールしているなら、バグベアの居住地はタップ状態で戦場に出る。
:{赤}を加える。
{3}{赤}:ターン終了時まで、バグベアの居住地は「このクリーチャーが攻撃するたび、赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークン1体をタップ状態かつ攻撃している状態で生成する。」を持つ赤の3/2のゴブリン・クリーチャーになる。これは土地でもある。

追加するカード

2 バグベアの居住地 ¥ 1500
小計:¥ 3000


《バグベアの居住地》は非常に優秀なミシュラランドで、お互いがリソースを消耗しきった盤面でゲームを決めに行くことができるカードです。

チャレンジャーデッキ2022の「ラクドス吸血鬼」に2枚収録されているので、定価の在庫があればデッキを購入するのも手。 《荒廃踏みの小道 / 灼熱踏みの小道》も収録されているので、普通にシングルで揃えるより若干お得に入手することができます。





なぜ《ミシュラのガラクタ》《魔力変》を採用しないのか?

金銭的に配慮したこともありますが、一番の理由は「他のパーツを優先した」ことです。

現状のメタゲームは、「イゼット・マークタイド」「ラクドス・ミッドレンジ」の2種の赤系フェアデッキの加え、「続唱サイ」「独創力」「ハンマータイム」などが活躍している状況。

《濁浪の執政》擁する「イゼット・マークタイド」、《歴戦の紅蓮術師》擁する「ラクドス・ミッドレンジ」、そして「続唱サイ」、これらはいずれも中盤以降の守りが堅牢なアーキタイプ。
さらに言えば、ラクドスもイゼットも除去が充実したアーキタイプでもあります。

ゆえに、中盤以降クリーチャーの攻撃が通らない対面や、序盤からクリーチャーが次々除去されてしまうゲームも少なくない状況です。

現在の赤系フェアデッキの存在感を思えば全く対策を講じないというわけにもいきません。

こうしたことから、場にクリーチャーが出ていなければ(あるいはクリーチャーの攻撃が通らなければ)満足な仕事ができない呪文よりも、もっと別のカードにスロットを割いた方がいいのではないかと考えるようになりました。

フェアデッキの対面が増えていることを思うとリソース獲得手段を優先したいですし、中盤以降攻撃が通りにくいことを思うとバーン呪文の数も多くしておきたい。
今回はほんの少し構築を「バーン」に寄せ、カードタイプで「昂揚」の達成に寄与できるバーン呪文の《炎の印章》《タール火》と、疑似ドロー呪文の《無謀なる衝動》を採用しました。



《無謀なる衝動》《炎の印章》《タール火》を優先した結果、ところてん式に《ミシュラのガラクタ》《魔力変》がリストから抜けた形ですね。
だな。
最近は《ミシュラのガラクタ》も《魔力変》も入ってない赤単果敢が再流行の兆しをみせてるし。
使ってみると、リソースの消耗がはやいだけで《ミシュラのガラクタ》《魔力変》無しでも速度は大差なかったのもある。
そうなんですか…?
0マナだからガンガン「果敢」を誘発できるから速そうだと思うんですけど。
手札の消耗がないから「入れ得」感ありますし…
《無謀なる衝動》や《魔力変》って「0マナ1ドロー」という単純化した捉え方をされがちで、だから「入れ得」だと思われてるけど、実際はちょっと違うよな。
えーと、《ミシュラのガラクタ》は「スロートリップ」だからドローまで微妙にラグがあるとか、そういう話ですか??
そうそう。
《ミシュラのガラクタ》は「スロートリップ」だし、《魔力変》は土地が2枚なければ唱えられない。《魔力変》を唱えたらインスタントを構えにくくなるしな。
そういう微妙なタイムラグがゲーム展開に効いてくるし、何よりコイツらが入った枚数分デッキから火力呪文が抜けてるんだよな。
火力呪文の枠を圧迫してしまってるのは影響大きそうですね。
ちょっと前まではあんまり気にならなかったけど、フェアデッキ対面が増えた今だと普通の火力が欲しいシーンも多い印象だな。
果敢持ちが除去されたら普通にバーン呪文で相手のライフを詰めたいし、普通に相手クリーチャーを除去したいシーンもあるしな。
なるほど…
だからと言って《ミシュラのガラクタ》や《魔力変》が弱いとするのは極端だと思うけど、《ミシュラのガラクタ》や《魔力変》「じゃない」カードを試すインセンティブとしては十分だろ?
実際かなり手ごたえあるしな。
勝てるビジョンがあるのなら好きなカード使っちゃっていいのが今のモダンですしね。
強そうだと思って使ってみたカードが実際かなり強かった…というのはよくあります。
そうなんだよな。そうやって色んなカードを試して楽しむのがデッキの強さにもつながってくる。
モダンは「経験値」で戦うフォーマットでもあるから、「相手が予期していないカード」で相手の経験のアドバンテージを崩せるというのもあったりするしな。





この記事について

というわけで、「格安赤単果敢」だったぞ…!
「これからモダンをはじめたい、だけどいきなり10万円もは出せない」というヤツに一番おすすめしたいリストだ。
安く組めるのにかなり洗練されたデッキですからね。
だな。
しばらく果敢を握ってモダンへの理解を深めてから他のデッキに移行しても良いし、チビチビ調整しながら長く果敢を握っても良い。
なんだかんだ息の長いアーキタイプですからね。
そうなんだよな。
週ごとにメタが流転する今のモダンで細々結果を残し続けてるから、息の長いアーキタイプと言っても間違いじゃない。
そういえば今回はちょっと説明が長かった…というか丁寧でしたね…
デッキを触ればすぐにわかるような情報は極力省きたいんだが、今回は「競技イベントに持って行ける」を意識したからな。
普段よりちょっとだけ丁寧に説明させてもらったぞ。
普段は「環境デッキとフリープレイをして楽しめる」くらいの水準ですからね…
でもなぜ競技指向に?
いやまぁ、単純に「赤単果敢」は2万円以下でかなりの仕上がりに持って行けるアーキタイプだからな。
それと、フリープレイやカジュアルイベントよりも先に競技イベントから参入するプレイヤ―って結構いるみたいなんだよな。
え…!?いきなり競技イベントに!?!?
勇者さん過ぎませんか?
実際、勇者だけどさ…プレイ環境の問題だと思うんだよな。
地方って人気フォーマットのモダン・EDH以外のイベントが成立しにくいところが多いよな。だからおまえは格安モダンの指南をしてるわけだし。
えぇ…そうですよね。
その一方で、地方にも局所的にレガシーだけが活発なコミュニティ、ヴィンテージだけが活発なコミュニティってあるらしいんだよな。
あ…そういうのはウワサで聞いたことがあります!
30年前からプレイされてる方々のコミュニティが散発的に残ってるという話ですよね?
そうそう…まぁ、最近はそういうのもかなり減ってきたらしいが…
それとこれとどういう関係が…??
単純に「プレイヤーのプレイスタイルは地域に依る」ということだな。
デュエマやポケカみたいに全国区でプレイヤーが多いわけでもないし、その少ないプレイヤーがさらにフォーマットと金銭的事情で分断されてしまってる。
だから地域毎に「色」があるんだよな。
地域の色…
フォーマットの人気にムラがあるように、カジュアルイベントが活発な地域もあれば、そうじゃない地域もあるってことだ。
毎週各フォーマットの競技イベントが開催されるほど活発な地域では、練習会・交流会みたいなプレイヤー主体のコミュニティを結成する意義が薄くなるしな。
何にせよカジュアルイベントが少ない地域ってあるみたいなんだ。
な、なるほど…
だからカジュアルプレイをする相手を見繕うためにも、まず競技イベントに出向く新規がいると…
そう。
だから今回はアタシのデッキをベースにかなり「やれる」格安モダンを作らせてもらった。
うーん、それはちょっと盲点でした。
地域によって「MTGを遊ぶ」という行為が全然違うものになってくるんですね。
コミュニティ、イベント、カードの買い方、プレイヤーを取り巻くあらゆるものがダイナミックに違うんだよな。
競技イベントの会場で仲間を見繕うってかなり難しいが、競技からデビューするヤツのことも応援してるぞ。
私からも激励の言葉を送ります…!
おお、何か気の利いたことを言ってやれ…!
…。
…?
…。
(今考えているな…)
え、えーと…「クロスザルビコン」??
意を決して話しかけてみてください…?
おあつらえ向きすぎるだろ。
まぁ、勇気をもって話しかけてみるのは大事だな。
良い仲間が見つかって、よろしくMTGを遊べるのを想像すると勇気も出てくるんじゃないか。
ですね!ファイトです!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!