ドラゴンの怒りの媒介者 【格安モダンカードメモ】


こんな内容の記事です
  • 安くて強いカードを紹介する記事です!
  • 格安モダンデッキで採用したカード、採用を検討したカードへの評価・感想をまとめています!
  • 参考価格はウィズダムギルドトリム掲載の平均価格を切り上げたものになります

ドラゴンの怒りの媒介者

マナ・コスト (赤)
タイプ クリーチャー — 人間・シャーマン
P/T 1/1
テキスト

あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたの墓地においてもよい。)

昂揚ーあなたの墓地あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるかぎり、ドラゴンの怒りの媒介者は+2/+2の修整を受け、飛行を持ち、各戦闘で可能なら攻撃する。


参考価格
2902022/9/8 現在
おすすめ度

実績
イゼットマークタイド

モダンホライゾン2の安くて最強なアンコモン!!

《ドラゴンの怒りの媒介者》は、あの伝説的なインフレセット『モダンホライゾン2』初出のパワーカード。 メタゲームでは「イゼットマークタイド」「デスシャドウ」等のアーキタイプで活躍を見せています。

「昂揚」を達成することで3/3フライヤーになるという《秘密を掘り下げる者》を彷彿とさせる性能です。

昂揚

自身の墓地にあるカードにカード・タイプが4種類以上含まれる場合に使用できたり強化される能力。

しかしこちらは《秘密を掘り下げる者》とちがってバウンスされても弱体化しませんし、《秘密を掘り下げる者》のように変身を待たなくてもすでに「昂揚」を達成していればパワー3の状態で場に出てくれます。


さらにすごいことに非クリーチャー呪文を唱えるごとに「諜報」する能力まで持っており、この能力もまた強力。
自身の「昂揚」達成をサポートできるのはもちろんのこと、山札のトップから不要な土地カードを弾いてマナフラッドを回避するといった使い方もできます。

逆にマナスクリューしている状況下では、トップから呪文カードを弾いて土地を探しにいくことも可能です。

諜報

「諜報N」とは、あなたのライブラリーの一番上からカードをN枚見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置くというキーワード処理のこと。


ドロー呪文の入ったデッキであれば、土地1枚で初手キープしても《ドラゴンの怒りの媒介者》でどうにか出来ちゃったりもするんだが、赤単色ならやっぱり土地2枚以上でのキープが基本だな。


マニアックな運用としては《轟く怒り》が山札のトップに来るまで諜報で掘り進めておき、能動的に《轟く怒り》の奇跡を使うというのもあります。

除去として使うにはあまりにも不安定ですし、その用途であれば《邪悪な熱気》で事足りるので、採用するならバーンデッキのギミックとして使うことになりそうです。


《ドラゴンの怒りの媒介者》でデッキをめくって《轟く怒り》を奇跡コストで唱えるギミックを内蔵してます!


「諜報」すれば墓地にカードがたまるわけですから、墓地利用のカードとの相性も良好です。

《アゴナスの雄牛》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》の脱出コストに充当してもいいですし、墓地対策には脆いものの《弧光のフェニックス》を墓地に埋めておくのにも使えますね。


どこをどう取っても強力なこのカードがここまで安価なのには、アンコモンという比較的入手しやすいレアリティだったことに加え、そもそも人気セットゆえにシングル流通の多かった『モダンホライゾン2』の収録カードであることがあります。

その『モダンホライゾン2』のカードも流通量が減少してきており、全般的にシングル価格が上昇しているため、モダン参入を考えている方は安いうちに《邪悪な熱気》と併せて確保しておいた方がいいかもしれません。



広告






《ミシュラのガラクタ》なしで《ドラゴンの怒りの媒介者》を運用する


《ドラゴンの怒りの媒介者》と一緒に採用されることが多いのが《ミシュラのガラクタ》というアーティファクト。

「昂揚」条件達成をサポートできるが特に評価されており、「昂揚」を使用する様々なデッキに採用されています。

0マナで唱えられるアーティファクトなので《ドラゴンの怒りの媒介者》の「諜報」能力を誘発でき、自壊能力も持ち、なおかつスロートリップもついているためテンポやカードアドバンテージを損なうことがない…と「昂揚」との噛み合いが本当にいいんですよね。

スロートリップ

「次のターンのアップキープの開始時に、カードを1枚引く」という効果や能力のこと。


無理なくデッキにアーティファクトを入れられるって魅力だよな。
ですね!
仮に無理なく採用できるアーティファクトであっても、アーティファクトは置物なので自壊能力などがないと墓地に置きにくいのですが…
《ミシュラのガラクタ》はマナを支払うことなく自壊できるからな。
出すのにもマナはいりませんし、「昂揚」を満たすのにうってつけなんですよね。
そう…色々良く噛みあってるから《ドラゴンの怒りの媒介者》と「ニコイチ」で使われがちだな。
でもこの《ミシュラのガラクタ》、中々に高いんですよね…
今¥1800くらいだっけ?
まぁ、アンコモンにしては高いよな…
でも《ミシュラのガラクタ》じゃなくても一応「昂揚」は達成できるよな?
《ドラゴンの怒りの媒介者》を「昂揚」させるのが目的であれば、代用…というか他にも有用なカードはありますね!



炎の印章


設置型の火力除去。
一見すると「ソーサリーの《ショック》」のように見えますが、除去呪文としても中々に優秀。

「唱えるタイミングと実際に火力が発射されるタイミングがちがう」というトリッキーな性質を使いこなすことができれば、下環境でも十分に通用する性能だと思います。

特に魅力的なのが、「相手プレイヤーがクリーチャーを出していなくても唱えられる」という点。
とりあえず唱えておけるので、対象となるクリーチャーがいなくても《ドラゴンの怒りの媒介者》の「諜報」や《僧院の速槍》の「果敢」を誘発させるために唱えることができます。

「余ったマナが腐らないようとりあえず唱えておく」という使い方もできるため、意外と小回りの利くカードです。


また「除去を撃たれることが分かっている状況」を作り出せるため、クリーチャーを出しにくいよう対戦相手にプレッシャーを与える効果も見込めるのも魅力的です。

もちろん「昂揚」のサポートとしても優秀で、墓地に送られにくいエンチャントというカードタイプを満たしてくれるので、「昂揚」達成の難度を下げてくれるのも便利です。


先手1ターン目に出しておいて《敏捷なこそ泥、ラガバン》に睨みを利かせられるのがいいんだよな。「疾駆」に対応しやすいし。
起動能力は《呪文貫き》では消せないので、先出しできればかなり牽制できますよね…!
だな。《夢の巣のルールス》が禁止になる前は、《夢の巣のルールス》で毎ターン使いまわして制圧する運用もあったんだが…
そういえば《セラの模範》が《夢の巣のルールス》そっくりな性能でしたよね…??


まぁ、そうなんだが…使いまわしはできないんだよな。
《セラの模範》が呼び戻したパーマネントは、墓地に置かれる代わりに追放されるから。
あ…さすがにそこは調整してるんですね。



双弾の狙撃手


「魂力」で手札から墓地に直送できる「アーティファクト・クリーチャー」

アーティファクトもクリーチャーも、《ドラゴンの怒りの媒介者》を使うようなデッキでは墓地に置きづらいカードタイプなので、それを同時に墓地に送れるのは非常に優秀です。

1枚で2タイプ揃うので、墓地のカード3枚以下で「昂揚」することもしばしば。 3枚で「昂揚」されることを想定していないプレイヤーも多いため、決まれば中々に奇襲性があります。

ただ、いくら打ち消し耐性に優れるとはいえ、2マナ2点火力はモダンではギリギリな性能。 殊に2022年8月以降からの高速化傾向(というよりはムーヴの押し付け傾向)が《双弾の狙撃手》のような丸いカードに逆風になっています。

デッキに採用するとしても1~2枚が限度だと感じました。


2マナ2点火力も、劣化《火炎舌のカヴ―》も、どっちも今のモダンだと微妙な性能だから使うには一工夫必要なカードだな。
そもそも普通に使うのであれば、《砕骨の巨人》の方がハイスペックですしね…


カードタイプが優秀なのと、無難な性能の「魂力」を持っていたから《ドラゴンの怒りの媒介者》と組んで使えたりするんだが、「瞥見コンボ」デッキのサイドボードでの使用例もあるな。
というか、ウチの「瞥見ゴブリン」デッキでのサイドに積んでたか。
ですね!
《明日の瞥見》で場に出てら登場時能力で相手のライフを削れますし、《断片無き工作員》から続唱されない2マナ2点火力としても使えたりと、絶妙に噛みあってます。
こういう感じで、カードに書いてあることを余すことなく活用できると強かったりするのがMTGの面白いところなんだよな。




タール火


「部族」は一見するとスーパータイプのように見えますが実はれっきとしたカードタイプ。 なので《タルモゴイフ》のP/Tを上げるのにも使えます。


性能は《ショック》相当でモダンで使うには少々心許ないですが、上記の《双弾の狙撃手》と併用するとわずか2枚で「昂揚」を達成できる強みがあります。

「部族」が珍しいタイプなので、他のカードとタイプと重複しづらいのも「昂揚」を満たす上ではありがたかったりします。


《双弾の狙撃手》と《タール火》の2枚で「昂揚」… まあできなくもないだろうが、ロマンの範疇かな。
積極的に狙いに行くものでもないでしょうね。
とはいえ「昂揚」を使うならタイプが重複しないのは大事なので、併用するのはアリだと思います。





相性の良い格安カードたち

果敢でデッキをかためる


《ドラゴンの怒りの媒介者》も果敢クリーチャーも「クリーチャーでない呪文」を複数唱えることによってパワーアップする点で同じ。

「呪文で小型クリーチャーを援護しながらビートダウンする」という果敢のデッキコンセプトを綺麗にマッチしますし、9~12枚目の果敢クリーチャーとして果敢デッキに採用するのが無難に強力だと思います。




墓地の枚数を参照するカードとあわせる


《トレイリアの恐怖》や《騒乱の歓楽者》のような、墓地の枚数をカウントするカードと組み合わせても強力です。

《騒乱の歓楽者》は「果敢」も持っており、そちらでもコンセプトが共有できるのも魅力的。ただし《騒乱の歓楽者》は今のモダンではややスピード不足なのと、墓地対策への弱さがネックになります。
手札でダブつくリスクを思えば、採用枚数は2枚が妥当なところだと思います。



邪悪な熱気


《ドラゴンの怒りの媒介者》同様に「昂揚」で強化される除去呪文。

「昂揚」すれば6点火力とほぼ確定除去同然の威力になります。

《ドラゴンの怒りの媒介者》と「ニコイチ」のような扱いを受けるカードですが、ここしばらくのモダンの高速化傾向を受けて、《稲妻》のようなプレイヤーに直接ダメージを与えられる呪文の方が優先されるケースも増えてきました。

「果敢ビートダウン」のようなアグロデッキではメインから入らないかもしれませんが、それはそうとして安いうちに揃えておくべきカードだとも思っています。


リミテッドの都合で再録時にコモンじゃない可能性もあるからな…





対策と弱点

墓地対策で弱体化する


《虚空の力線》《安らかなる眠り》《未認可霊柩車》のような強固な墓地対策をされてしまうと、「昂揚」が非常に困難になります。

アーティファクト・機体である《未認可霊柩車》は《削剥》のような赤のアーティファクト破壊で対処できますが、《虚空の力線》《安らかなる眠り》は赤単色では対処不可能。

「昂揚」できなることのテンポロスは大きいですが、1マナ1/1でルーティングできるクリーチャーというだけで十分に有用なので、墓地対策されたから全く役に立たなくなるカードではないと思います。


墓地対策されたときは、「諜報」でカードを探しに行くのがもっぱらの仕事になるよな。
必然的に墓地対策の影響を受けなくて、なおかつゲームエンドに持って行けるカードを探しに行くことになりますよね。
赤単色だとガンガン不要牌を弾いて《稲妻》みたいなバーン呪文で決着するのもアリだな。
というかそれを意識した構築にしておいた方がいいと思うぞ。
なるほど。最近果敢デッキで《邪悪な熱気》の採用が減っているのは、そうした事情があるのかもですね。
それもあるだろうな。
メタゲームが多様すぎていちいちのデッキに対処しきれないから、極力対話せずに強いムーブを決めて勝ってしまおうという機運が高まってるのも大きいだろうが…



マーフォークのペテン師


戦闘開始時に瞬速で出してブロックすれば、《ドラゴンの怒りの媒介者》の昂揚による強化を剥がした上で、2/2のスタッツで一方的に倒すことが可能です。


最近マーフォークデッキが増えてきているので要注意ですね。
これ決められると結構辛いんだよな。
マーフォークは(本体込みで)3体並ぶと《海と空のシヴィエルン》が破壊不能になるから、こうやって隙なくマーフォークの頭数を増やされると面倒だ。



わざわざ対策しなくても《稲妻》《虹色の終焉》《致命的な一押し》で簡単に落とせる



まぁ、これに尽きるな。
ですね。



広告






さいごに

実は今、また格安モダンデッキの研究をやってるんですよね。
『団結のドミナリア』の発売からまぁまぁ経ったし、あんまり様子見してたら『兄弟戦争』が来るし、そろそろ頃合いかもしれないな。
それで、今度の格安デッキも《ドラゴンの怒りの媒介者》を使っていて、今回は《ドラゴンの怒りの媒介者》について検討したことをまとめてみた感じです。
まぁ、《ドラゴンの怒りの媒介者》は本当に安くて強いカードだからな。
今回の記事は、格安デッキ開発のメモをそのまま出しちゃった感じか。
ですね!
なので、次のリストは《ドラゴンの怒りの媒介者》を使ったものになる予定です…現時点ではですが。
なるほどなぁ…
まぁ、次のデッキが何になるか予想しながら待つとするか。
有名どころの果敢ビートダウン赤単バーンも作ってしまっているから、皆目見当がつかないが…
ふふ、楽しみにしておいてください!
有名どころを外すということは、またトンデモなコンボデッキとかなのだろうか。
あまり期待せずに待っておくよ。



この記事を共有する
  • B!


広告




関連記事

おすすめ記事

ランダム

プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!