【格安モダン 予算¥17000】最速3ターンで決着するゴブリンデッキ「瞥見ゴブリン」!!!


こんな内容の記事です
  • 予算¥17000で構築できる格安モダンデッキの紹介です!
  • 最速3ターン目にワンショットキルできる、瞥見コンボを搭載したゴブリンデッキになっています!

いきなり決着!?一瞬間に大殺到する格安ゴブリンデッキができました!



《明日の瞥見》解決で場のパーマネントを山札にもどし、その数だけ山札の上からパーマネントを出します…!!
効果でめくれた《島》《ゴブリンの酋長》《包囲攻撃の司令官》《ゴブリンの闇住まい》を場に出して、非パーマネントの《明日の瞥見》をボトムに送ります!
《包囲攻撃の司令官》の登場時能力で生成されたトークンが、《ゴブリンの酋長》の能力で+1/+1修正と速攻を得て殴ってくるのか…
中々に脅威的なコンボだな。
いえ…まだです!
え?
《ゴブリンの闇住まい》の登場時能力で、墓地の《明日の瞥見》をもう一度唱えます!!


は…?
効果を解決して場のパーマネントが《シヴの浅瀬》《カールプーザンの森》《森》《包囲攻撃の司令官》《溶鉱炉の大長》に交換されました!
…。
《包囲攻撃の司令官》《溶鉱炉の大長》の順番で能力解決、場に1/1ゴブリントークンが合計8体生成されます!
アンタップインの土地が3枚場に出たので、それらをタップして手札から《断片無き工作員》を唱えて《明日の瞥見》を続唱
ちょっと待て!?
これまだ続くのか????
当たり前じゃないですかー!
えぇ…




色々あって、速攻3/2のゴブリンが30体並びました!!
これでフルアタックで決着です!
お、おぅ…グッドゲーム…
グッドゲームです!
白熱した戦いでしたね…!
…。





リスト

途方もない数のゴブリンがならぶコンボデッキです!!

カード名をタップで詳細ページ(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 断片無き工作員 ¥ 240
3 発現する浅瀬 ¥ 300
2 ゴブリンの酋長 ¥ 200
4 波ふるい ¥ 30
4 ゴブリンの闇住まい ¥ 90
3 包囲攻撃の司令官 ¥ 90
4 溶鉱炉の大長 ¥ 360

呪文

4 明日の瞥見 ¥ 100
4 暴力的な突発 ¥ 920
4 入念な栽培 ¥ 20

土地

4 カルニの庭 ¥ 80
4 霊気拠点 ¥ 70
4 シヴの浅瀬 ¥ 390
3 ヤヴィマヤの沿岸 ¥ 300
3 カープルーザンの森 ¥ 540
4 開拓地の野営地 ¥ 40
1
1

サイドボード

3 基盤砕き ¥ 100
3 神秘の論争 ¥ 500
2 恨み唸り ¥ 30
4 双弾の狙撃手 ¥ 30
3 砕骨の巨人 ¥ 350

予算

メイン: ¥13450
サイドボード: ¥3030
合計: ¥16480


テストプレイ


プロキシ印刷



MOXFILED生成のプロキシは、設定した用紙サイズに応じて自動で適切に配置されます。
また、MOXFILEDのプロキシには基本土地が含まれません。

印刷は以下の設定で行うのがおすすめです。
  • カラー
  • 用紙サイズ:A4
  • 1枚当たりのページ数:1
  • 余白:デフォルト
  • 倍率:既定





ざっくり解説

基本コンボ

《暴動的な突発》《断片なき工作員》から《明日の瞥見》という呪文を続唱するのがこのデッキの基本的なコンボ。

このデッキにはマナ総量が2以下の呪文が《明日の瞥見》しか入っていないため、続唱すれば必ず《明日の瞥見》を唱えることが可能になっています。


その肝心の《明日の瞥見》は、「自身がコントロールしているパーマネントを山札に送り、その枚数だけ山札をめくって、めくった中にあったパーマネントをすべて場に出す」という呪文。
もしパーマネントでないカードがめくれてしまった場合は山札の下に送られるので、非パーマネントカードは「ハズレ枠」ということになりますね。

トークンや土地もれっきとしたパーマネントなので、《波ふるい》で手がかりトークンを生成するなどしておけば《明日の瞥見》でより多くのカードをめくって、より多くのパーマネントを展開することが可能になります。



まるでガチャだな。
いわゆる「爆死」になることもあります…
そうでなきゃ困る。
最速3ターンで決まる即死コンボだからな…



瞥見のやりなおしとループ


《明日の瞥見》の効果で《ゴブリンの闇住まい》を場に出すことができると、《ゴブリンの闇住まい》の効果で墓地から《明日の瞥見》をもう一度唱えることができます。

このとき同時に《包囲攻撃の司令官》や《波ふるい》《溶鉱炉の大長》のようなトークン生成能力をもったクリーチャーを出せていれば、唱え直した《明日の瞥見》でそのトークンの分だけ多く山札をめくってパーマネントを展開できます。


多くめくった分だけ決定力のある盤面が…例えば《溶鉱炉の大長》と《包囲攻撃の司令官》と《ゴブリンの酋長》が同時に出るような盤面が作りやすくなるので、《明日の瞥見》を「やりなおす」コンボは非常に強力です。

また、前のターンに《暴力的な突発》を唱えていた場合には、

  • 《ゴブリンの闇住まい》から《暴力的な突発》を唱える→
  • 《暴力的な突発》で《明日の瞥見》を続唱→
  • 《明日の瞥見》解決で山札から《ゴブリンの闇住まい》がめくれて場に出る→
  • 《ゴブリンの闇住まい》効果で墓地の《明日の瞥見》を唱える

という流れで更に多くの回数「やりなおす」ことが可能です。

墓地に《明日の瞥見》や《暴力的な突発》がなかった場合にも、《明日の瞥見》で出てきた土地からマナを引き出して、手札から《断片無き工作員》か《暴力的な突発》を唱えて《明日の瞥見》をやりなおすこともできます。

これらのコンボは、繰り返せる回数に限度がありますし安定性に欠くため「ループ」と呼べるか微妙なところですが、便宜上本記事では「ループ」と呼称させてください。


お前がやってたのはこれか…
おそろしく体感時間の長いコンボだったぞ…
実際時間かかりますからね。
シャッフルするのと、登場時能力を解決していくのが中々に手間だったり…



あえて1ターン瞥見を温存するのもアリ

本デッキはできるだけ早く《明日の瞥見》を唱えて決着を狙うのが基本の勝ち筋となっており、最速で3ターン目の決着も普通にあり得るリストとなっています。

ですが、次のターンいきなりゲームに敗北する(あるいは大いに不利になる)可能性が低いのであればあえて1ターン《明日の瞥見》を唱えずに待ち、場にパーマネントをためる選択肢もあります。

ただし、1ターン待つことによって《エメリアのアルコン》や《倦怠の宝珠》のような対策カードをプレイされたり、打ち消しを構えられたりする可能性もあるので、ためる選択肢を取る場合はそのリスクも勘定しておく必要があります。



よくわからなかったら撃てるときに撃っちゃえばいいです!





アグレッシブサイドボードでデッキを「本来の姿」にもどす

メインは「初見殺し」特化

メインボードはコンボによる決着に特化しており、それを確実にするためのパーツを採用してあります。

《入念な耕作》は3ターン目のコンボ始動をより確実にするため、《発現する浅瀬》は《明日の瞥見》で上手く展開できなかった際のケアとして採用しています。 (詳しくは「採用カード紹介」の項で説明いたします)




サイド後はミッドレンジ寄りの堅実なリストへ

2ゲーム目で以下のサイドボードを行います。

サイドアウト:
《入念な耕作》x4
《発現する浅瀬》x3

サイドイン:
《双弾の狙撃手》x4
《砕骨の巨人》x3


メインのリストは除去手段が《包囲攻撃の司令官》のみで、ほぼ対話することなくループを完遂することのみを目指した極端なリストとなっております。
ゆえに手のうちが割れてしまった2ゲーム目以降は、相手の対策によって非常に不利になることが見込まれるため、コンボに特化したパーツを減らし、火力除去を投入して対応力を上げるサイドボーディングを行います。

1ゲーム目しか通用しない極端な戦法を捨てるという点では、むしろ「サイド後のリストの方が本来の姿である」とした方が妥当かもしれません。

BO1では、はじめから《入念な耕作》《発現する浅瀬》を抜いておき、《双弾の狙撃手》と《砕骨の巨人》をメインに入れておくと良いかと思います。


なお相手がイゼットやマーフォークである場合は、《ゴブリンの酋長》《波ふるい》の枠をサイドアウトし《神秘の論争》をサイドインするのが有効です。


なるほど、いわゆる「アグレッシブ・サイドボーディング」やつか?
サイド後はクセの強い「続唱サイ」みたいなリストになるんだな。
ですね!
対策がキツくても《砕骨の巨人》で殴り切ったり…という展開もあり得ます。
そういやなんで《双弾の狙撃手》の方が多く採用されてるんだ?
《双弾の狙撃手》の方が多いってことは、5枚目以降の《砕骨の巨人》として採用してるわけじゃないってことだよな?
《双弾の狙撃手》は、登場時能力で火力を飛ばせるので《明日の瞥見》と相性が良いんですよ!
《ゴブリンの闇住まい》と《明日の瞥見》でのループの最中に、《双弾の狙撃手》がめくれるたびに火力を飛ばせますからね。
なるほど、《明日の瞥見》を連打してる最中にバーンダメージを与えたりできるわけか。
ループ中に相手クリーチャーの除去する使い方もできるわけだし、便利そうだな。





採用カード紹介

溶鉱炉の大長


コンボの初動からゲームエンドまで役割を担えるキーパーソンな1枚。

ゲーム開始時に見せることで速攻のゴブリントークンを1体場に出す能力を持っており、初手にキープすることで《明日の瞥見》でのループの成功率を上げてくれます。


登場時に味方クリーチャーの数だけの速攻ゴブリントークンを生成する能力もあり、これが本リストの主な勝ち筋となっています。

《明日の瞥見》から《包囲攻撃の司令官》か別の《溶鉱炉の大長》と同時に出すことで、さらに大量のゴブリントークンを展開することも可能で、この大量のゴブリントークンで一斉攻撃を仕掛けてのワンショットキルを狙います。


ワンショットキルに十分な数のゴブリントークンが用意できなかった場合も、諸々の手段(※後述の《ゴブリンの闇住まい》など)で《明日の瞥見》を唱えなおしてさらに多くのゴブリントークン展開できるため、ワンショットキルの再現性は中々のものになっています。


ゲーム開始時に見せるの忘れちゃダメですよ!!
このゴブリン一匹は、勝敗にかなり関わってくるだろうしな…



ゴブリンの闇住まい


墓地から《明日の瞥見》か《暴力的な突発》を唱え直すのがこのカードの役割。

《明日の瞥見》で場に出した《ゴブリンの闇住まい》で墓地の他の《明日の瞥見》を唱えるのが基本になります。

また《明日の瞥見》で大量の土地が場に出ることもあるので、その土地のマナから《ゴブリンの闇住まい》を手打ちして墓地の《明日の瞥見》を唱え直すというプレイングもできます。


コイツがゴブリンなの、まさに「渡りに船」って感じだな。
《ゴブリンの酋長》で速攻付与できますからね…!!
サイズも大きいので、ループが決まらなかったときの「普通に殴って勝つ」プランでも活躍してくれます。



波ふるい


登場時に手がかりトークンを2個場に出せるエレメンタル。
リソースの獲得手段としては《熟考漂い》の方が効率がよいのですが、こちらにはパーマネントの数を増やせるという強みがあります。

2ターン目に「想起」コストで唱えて場に手がかりトークンを出して、3ターン目以降に唱える《明日の瞥見》に備えるというのが専らの用途になります。

ループの最中で場に出ると、次の《明日の瞥見》で山札にもどすパーマネントの数(=山札から出すパーマネントの数)が増えるため、ワンショットキルの成功率が高まります。

初動だけでなくループ中も勝ち筋に貢献してくれる、コンセプトに良く合致した1枚です。


手がかりトークンはクリーチャートークンほど簡単に除去されないのが良いよな。
ですね!
今のモダンだと、小粒なクリーチャーは《激情》で一気に焼かれちゃったりしますからね…



入念な栽培


「魂力」で《ラノワールのエルフ》相当のマナクリーチャーを場に出すことができるエンチャント。

「魂力」は相手ターンの終了時に起動することもできるため、普通のマナクリーチャーよりも若干焼かれにくいのが強み。
《明日の瞥見》で山札に加えるパーマネントを増やせるのはもちろんのこと、マナクリーチャーを場に出せるので3ターン目の続唱をより確実にするという役割も担います。

《明日の瞥見》からめくれた場合には2マナクリーチャーを作ることができるため、「ループが上手く決まらなかったし土地もあまり場に出なかった」という状況からリカバリーする助けになることも。

+1/+3と中々に修正値が大きいので、焼かれたくないクリーチャーにつけて守るのにも使えるのも便利なところです。


速攻持ちの《ゴブリンの酋長》につければすぐに2マナ出せますよ!!
そのマナで《暴力的な突発》なんかを手札から唱えれば、さらにループが続くわけか…



発現する浅瀬


リストの大部分をエレメンタルが占めている一般的な「瞥見コンボ」デッキにおいて《発現する浅瀬》は大量のアドバンテージ獲得手段として機能するのですが、本リストのエレメンタルは《波ふるい》と《発現する浅瀬》のみ。
そのため《明日の瞥見》で《発現する浅瀬》を出せたとしても、大きなアドバンテージは得づらくなっています。

そんな本リストでの《発現する浅瀬》の役割はもっぱらループの潤滑油。

ループ中に《発現する浅瀬》が出て、登場時能力で土地がめくれたなら《明日の瞥見》で山札にもどす(=山札から出す)パーマネントの数が増やすことができます。

土地がめくれなくても、浮かせたマナで唱えたい呪文が手札に加わったりするのが《発現する浅瀬》の頼もしいところ。
特に「《発現する浅瀬》の効果で手札に加えた《断片無き工作員》を唱えて強引にループを継続させる」という展開はよくありました。


「自身の登場時に山札からドローするか土地を伸ばす」という効果が《明日の瞥見》とすごく噛みあってたんですよね。
他のエレメンタルとのシナジーを度外視して採用しても強いのか気になってたけど、単体でも割と強かった感じか。
ですね!



霊気拠点


一度限り好きな色のマナが出せる5色地形。

本デッキは《明日の瞥見》で土地を含む大量のパーマネントを出し入れするため、「一度限り」の制約があまり問題になりません。


考えなしに《霊気拠点》を使ってしまうと、「一度限り」の制約が序盤の事故要因になったりもするので、ループ開始までの土地セットは順番をしっかり考えて行う必要があります。
《波さらい》の想起コストとか、マナシンボルが濃いしな…
考えて土地セットしないとパーマネントの数が稼げなくなってしまいそうだ。
そうなんですよ。
《カル二の庭》のタップインもあるので、土地のセットがパズル地味てます。




ペインランド


基本的にはショックランドの下位互換的な立ち位置で、相手の《黒曜石の焦がし口》のコストを下げてしまうリスクをはらむペインランドですが、金銭的な理由で妥協して採用したわけではありません。

「ライフルーズなしでアンタップインできる」というペインランドの特徴が、本リストと噛みあっていました。
というよりは、むしろ登場時にライフルーズが生じるショックランド・フェッチランドを採用できなかった…というのがより正確でしょうか。

《明日の瞥見》と《ゴブリンの闇住まい》とでループする本デッキでは、何度も大量の土地を場に出してその土地からマナを出すことになるため、ショックランド・フェッチランドではループの最中にライフが尽きてしまう問題がありました。


ペインランドば着地自体にはライフルーズは生じませんし、無色マナであればダメージを負うことなくマナを生み出せます。

ある程度色マナをマナプールに確保できれば以降は無色マナばかり引き出していけばよく、その色マナも《霊気拠点》から優先的に確保すればいいため、ペインランド採用によってかなりの量のライフを温存できるようになりました。


ループするからペインランドが一番いいということになったのか…
面白いな。
もちろんペインランド以外にもライフルーズなしで着地できる土地はありますが、キャノピーランドだと「無色マナを出してライフ温存」ができないですし、融通が利かない小道だと序盤が苦しくなりますからね…
格安構築の味方ペインランドを替えの効かないカードとして使ってあげられたのは、デッキビルダー的にうれしいところでした。





デッキを回す上で知っておきたいルールと小技

同時に誘発した能力は好きな順番でスタックできる

405.3

何らかの効果によって複数のオブジェクトが同時にスタックに積まれる場合、アクティブ・プレイヤーがコントロールしているものが最初に積まれ、それからAPNAP順で他のプレイヤーのオブジェクトがスタックに積まれる。1人のプレイヤーが複数のオブジェクトをコントロールしている場合、そのプレイヤーが自分のオブジェクトをスタックに積む順番を決める。

このルールにより、《明日の瞥見》で場に出たパーマネントの登場時能力を任意の順番で並べることができます。
基本的には、上から
  • 《霊気拠点》の能力
  • トークンを生成する能力
  • 《溶鉱炉の大長》の能力
  • 《ゴブリンの闇住まい》の能力
となるようにスタックを積むようにしてください。

《ゴブリンの闇住まい》の能力で墓地から《明日の瞥見》を唱え直すことがあるため、《ゴブリンの闇住まい》はスタックの下(最後に解決)に積むようにします。


《明日の瞥見》でパーマネントが出た(もしくは場を離れた)ことによる誘発型能力はすべて、《明日の瞥見》の解決後にスタックに置かれることも覚えておいてください!



《溶鉱炉の大長》は能力解決時に生成するトークンの数を決める

"GATHER"にて以下のように定められているため、生成するトークンの数は能力を解決するタイミングで場の味方クリーチャーを数えて決定します。

《溶鉱炉の大長》の最後の能力によって生成するトークンの数は、能力が解決されるときに決定されます。

能力解決時に《溶鉱炉の大長》が場に残っていたなら、《溶鉱炉の大長》もその数に含める。

上記の「同時に誘発した能力は好きな順番でスタックできる」ルールを利用して、上から《包囲攻撃の司令官》→《溶鉱炉の大長》の順番で能力をスタックすれば、より多くのゴブリントークンを生成できます。



《発現する浅瀬》が2体同時に出た場合、能力は4度誘発する

総合ルール603.6aに定義されている通り、「[タイプ]が出るたび…」という能力を持つクリーチャーと、その該当する[タイプ]を持つクリーチャーが同時に出た場合、能力は誘発します。

603.6a

戦場に出た時の能力は、パーマネントが戦場に出た時に誘発する。これらは、「[このオブジェクト]が戦場に出たとき」、あるいは「[タイプ]が戦場に出るたび」と書かれている。

1つ以上のパーマネントを戦場に出すイベントのたびに、戦場に出ているすべてのパーマネント(今出たものも含む)は、そのイベントにあった、戦場に出た時の誘発条件をチェックする。

そのため、《発現する浅瀬》と《波ふるい》が《明日の瞥見》によって同時に出た場合、《発現する浅瀬》の能力は自身と《波ふるい》の登場によって2度誘発します。


また、《発現する浅瀬》が2体同時に出た場合は、それぞれの《発現する浅瀬》自身と、お互いへの誘発であわせて4回能力が誘発することになります。

同様のケースとして《サリアの副官》2体を《集合した中隊》で同時に出した場合があり、それぞれの《サリアの副官》の上に+1/+1カウンターが2個乗ることになります。


こうなるのは、それぞれの《サリアの副官》の「サリアの副官が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の各人間(Human)の上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。」が登場時に誘発するとともに、お互いがお互いの「他の人間が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、サリアの副官の上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。」を誘発させるため。

《集合した中隊》を使うデッキなら似たような状況がよく発生するので、覚えておくと役に立つルールだと思います。


デュエマとかだとまた別の挙動になるからな…
勘違いしがちなルールかもしれないな。
デュエマだと2体同時にクリーチャーを出すテキストであっても「1体クリーチャーを出す」を2回くり返すよう変更されたんですよね。



《明日の瞥見》解決の直前に土地からマナを出しておく

土地などから生み出したマナは「マナ・プール」に加えられて、即座にコストの支払いに使ってもいいし、後から使ってもかまいません

※ただし、各フェイズの終了時にマナ・プールのマナは全て消えてしまいます


MTGアリーナでカードを使う前に土地をタップすると画面上にマナのシンボルが出ると思いますが、それが「マナ・プ―ル」に加えられたマナです!
イマイチ「マナ・プール」のイメージができないなら、アリーナでカードを使う前に必要な土地をタップするのをやってみると良いぞ。

106.4 効果の記述によってプレイヤーがマナを加える場合、そのマナはプレイヤーのマナ・プールに置かれる。これ以降、コストを支払うために即座に使うこともできるし、未消費のマナとしてマナ・プールに残しておくこともできる。各プレイヤーのマナ・プールは、各ステップやフェイズの終了時に空になる。それをプレイヤーがマナを失うという。マナを生み出したり未消費のマナを参照したりするカードは、オラクルで訂正され、マナ・プールを明示的に参照することはなくなっている。

106.4a コストを支払うためにマナを消費した後でマナがマナ・プールに残っている場合、そのプレイヤーはどのマナが残っているかを宣言する。

106.4b マナ・プールにマナ・プールに残した状態でプレイヤーが優先権をパスした場合、そのプレイヤーはどのマナが残っているかを宣言する。

このルールを利用し、《明日の瞥見》を解決するまえにアンタップしたままになっている土地からマナを引き出しておけば、マナをむだなく活用することができます。


特に本リストにおいては、《ゴブリンの闇住まい》によって《明日の瞥見》を何度も使いまわすことになるので、何度も土地が場に出てくることになります。
これらの土地から余すことなくマナを引き出しておけば、手札から《溶鉱炉の大長》や《ゴブリンの酋長》といった打点に貢献するクリーチャーを召喚しての決着もありえます。

意外と勝敗にかかわることの多いテクニックなので、《明日の瞥見》解決に前に忘れず土地からマナを引き出すようにしておきましょう。

ちなみにですが、土地から引き出すマナの色は「青赤緑を1点ずつ用意し、以降は赤マナを優先的に貯めていく」ようにすれば大丈夫です。
マナ・プールのマナで唱えたい呪文は赤が多く、赤マナを優先的に確保するようにしておけばおおよそ困ることはありません。


緑マナや青マナも1点ずつ確保しておくのは、《明日の瞥見》の結果が芳しくなく、なおかつ《ゴブリンの闇住まい》でのやり直しもできないという状況で、手札から《断片なき工作員》や《暴力的な突発》を唱え直すことがあるためです。


手札に《断片なき工作員》も《暴力的な突発》もない状態なら、赤マナだけを貯めていくのもアリですね!



続唱は唱えたときに誘発する能力

…なので、以下の点にご注意ください
  • 続唱で《明日の瞥見》を唱えたとき、続唱もとの《断片なき工作員》や《暴動的な突発》はまだスタック上にある
  • 《明日の瞥見》で《断片無き工作員》が場に出ても、続唱は解決されない
  • 続唱もとの《断片なき工作員》や《暴動的な突発》が打ち消されても、《明日の瞥見》は唱えられる
《明日の瞥見》で《溶鉱炉の大長》が場に出てトークンを生成して、その後に《暴動的な突発》が解決されるって滅茶苦茶強いな…
生成された速攻ゴブリントークンに+1/+0修正が適用されますからね…!
《暴動的な突発》から続唱したときの決定力はやや高めになる印象です。



続唱でめくれた呪文を唱えるか否かは任意

続唱でめくれた呪文は必ずしも唱えなければならないわけではありません。
続唱先の呪文を唱えない場合は、続唱効果でめくった他のカードと同様に山札の下に送ることになります。

そのため、《暴力的な突発》を純粋に+1/+0の強化呪文として使うことも可能です。
「決着に十分な量のゴブリントークンを確保できたものの、《ゴブリンの闇住まい》の能力がまだスタックされている」という状況で《暴力的な突発》を純粋に強化目的で唱えることがあるので、覚えておくと便利なルールだと思います。


ただし続唱した呪文を唱えるにせよ、唱えないにせよ「続唱」を解決して山札をめくること自体は必ず実行するルールになっているので要注意です。



山札0枚=ライブラリーアウトではない

ライブラリーアウト(山札切れ)による敗北は、「山札が0枚になっとき」ではなく、「カードがない山札からカードを引こうとしたとき」に発生する。

そのため、《明日の瞥見》で山札を空にしてしまうことがあっても、そのターン中にゲームを決めることができればライブラリーアウトで敗北することはありません。
もっとも、《明日の瞥見》でめくれた非パーマネントカードは山札の底に送られるため、《明日の瞥見》で山札が空になること自体まれなんですけどね。





まとめ

う、うーん…
色々説明してもらったけど、自分で回してみた方が分かりやすい気がするな。
ちょっとデッキ借りてもいいか?
もちろんですよ!




ありがとう…大体わかった。
初手への依存がひどいのに目をつむれば、かなり強いデッキだな。最速3ターン目にゲームエンドへ持って行けるのも良い。これもおかげであらゆるアーキタイプに勝ち目がある感じだな。
そもそも《明日の瞥見》を続唱するギミック自体が強いですからね。
「瞥見コンボ」は、高額なエレメンタル・インカーネーションを採用しなくても、工夫次第で色々と強いデッキが組めるア―キタイプだと思います。
なるほどな。
じゃあ、あたしの好きなドラゴンで瞥見コンボを組むことも出来るわけか…!
出来ると思います!
《アクームのヘルカイト》とか《多欲なドラゴン》を使うといいかも…ですね!


それは面白そうだな!
ただ…
ただ…??
これ、デッキの操作がおそろしいほど煩雑だな…
トークンは5種類あって大量に出るし、マナプールの管理もしないといけないしな。
そこがちょっと問題なんですよね…
ゴブリントークンもすさまじい数場に出るので管理が大変です。
サイコロも大量に必要になるしな。
プレリリースとかに足繫く通ってるプレイヤーなら、20面体ダイスに事欠かないかもしれないが…
強いデッキではあるんですけどね。
それは間違いない。
初心者に勧められるデッキかというと、それはちょっと怪しいが…
はじめてのデッキにはちょっと不向きですね。
モダンを安くはじめたい方には『赤単果敢』とか『黒単ゾンビ』の方をおすすめします…!




今回の記事もおつきあいくださり、ありがとうございました!
またの記事でもよろしくな!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!