一番ヤバいキーワード能力はどれだ???


こんな内容の記事です
  • 「もっともやばいキーワード能力は何か?」というテーマのもと、MTGプレイヤーの方々のご意見を引用しつつ、キーワード能力を振り返っていく記事です。
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質問が来ていた。


…うーん、流石に「個々のカードの性能に依る」としか言えなくないか…?
ふふ、クノッサさんは頭が固いですね。
そういうレイシルはどの能力が一番ヤバいと思うんだ?


(丸投げか)
そもそも「ヤバい」という言葉自体あいまいですからね。
固く考えず、いろんな意味で「ヤバい」MTGのキーワード能力を振り返って楽しむということで…!
それもそうか。



おそらくこれが結論!「発掘」

発掘

「発掘」は墓地にある間機能する常在型能力。

「発掘 N」は、「あなたのライブラリーに少なくともN枚のカードがある限り、あなたがカードを引くなら、代わりにあなたは『カードN枚を切削し、このカードをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。』を選んでもよい。」を意味します。




なるほど、「発掘」があったか…


《敏捷なこそ泥、ラガバン》と《鐘突きのズルゴ》とが持っている「疾駆{1}{赤}」を見ても分かるように、原則としてキーワード能力の強さはその持ち主の強さと不可分な関係にあります。


もし「ヤバいキーワード能力」が「極端に高性能なキーワード能力」であると定義した上で論じるのであれば、能力単体で完結しているか、完結している度合いの高いキーワード能力を探したいところです。
(今回は定義とか曖昧なまま進めますけどね…)

キーワード能力単体での性能の高さにおいては、「発掘」はもっとも「ヤバいキーワード能力」と言えるかもしれません。

「発掘」は「カードを引く代わりに、カードN枚を切削し、このカードをあなたの墓地から手札に戻してもよい」という一連の操作を定義したキーワード能力で、「発掘」を持っているだけで優秀な墓地肥やしとして機能します。

能力の持ち主の性能にかかわらず能力を有していれば墓地肥やしとして使用できるようになる「発掘」は、能力単体での完結度合いで一線を画していると思います。


《ゴルガリの墓トロール》は「発掘6」が原因で、モダンで2回禁止されたからな…

ゴルガリの墓トロール

クリーチャー - トロール・スケルトン {4}{緑}
0/0
ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
{1}, ゴルガリの墓トロールの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6

「発掘6」は、発掘の中でも最大の値でしたからね。
《安堵の再会》と《秘蔵の縫合体》が出てきたときに、「発掘」そのもののヤバさをWotCが認めて再禁止した流れだったかな。
その意味ではWotCお墨付きのヤバい能力でもあるわけか…
そういえば、「能力を持っていれば特定の用途で使える」という点では、「サイクリング」にも同じようなことがいえるかも?
たしかに「サイクリング」を持ったカードは、それだけでライブラリ圧縮に貢献できるな。
ただ、その用途だと《考慮》みたいなカードを使った方がずっと良くないか?

考慮

インスタント {青}
あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。
カード1枚を引く。

たしかに、ライブラリ圧縮に使えると言っても、ライブラリ圧縮により特化したカードは無数にありますからね。
その点がやっぱり「発掘」とはちがうのかも?
サイクリングはライブラリ圧縮以外にも、色んな用途を担えるからそこも難しいよな。
「サイクリング」とか「リビングエンド」とか、サイクリングをテーマにしたデッキもあるし。

サイクリング

ヒストリック、エクスプローラー、パウパーなどのフォーマットに存在するアーキタイプ。
「サイクリング」を参照するカードを使用するのが特徴。

リビングエンド 

モダンで長らく活躍しているデッキ。
《死せる生》を「続唱」から唱え、「サイクリング」で墓地に落としたクリーチャーをまとめて戦場に戻す戦略を取る。



「発掘」が大暴れしていた頃は…

モダンでは《ゴルガリの墓トロール》が解禁され、《秘蔵の縫合体》と合流した2016年頃の「ドレッジ」デッキが有名。

《ナルコメーバ》や《恐血鬼》と連れ立って《秘蔵の縫合体》が戦場に戻ってくるギミックが強力で、モダン環境を風靡しました。

このギミックのトリガーとなる《ナルコメーバ》を墓地に落とすのも、《恐血鬼》と《秘蔵の縫合体》を墓地に仕込んでおくのも「発掘」の仕事。

ゆえに「本当に問題を起こしているのは常に発掘メカニズムそのものです」というWotCの声明は、全く実際に即したものであり、最大値の「発掘」を持った《ゴルガリの墓トロール》が禁止された運びでした。


なんだかんだ今の今まで「ドレッジ」は生き延びてるんだけどな。
それはそうとして、《ゴルガリの墓トロール》再禁止より《信仰無き物あさり》禁止の方が痛手だった印象がある。
ですね。《信仰無き物あさり》禁止前後で結構構築が変わった印象があります。

信仰無き物あさり

ソーサリー {赤}
カード2枚を引き、その後カード2枚を捨てる。 フラッシュバック{2}{赤}(あなたはあなたの墓地にあるこのカードをフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する。)



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超弩級の戦犯能力「相棒」

相棒

「相棒」はゲームの外部(≒サイドボード)で機能するキーワード能力で、「相棒 ― 条件」という形式であらわされる。

ゲームを開始する前に、ゲームの外部から条件を満たしている相棒1枚を公開してもよい。
そうしたなら、各ゲーム中に1度だけ、自分のターンのメイン・フェイズ中で、スタックが空であるときに{3}を支払うことで、ゲームの外部からあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。
これは特別な処理であり、起動型能力ではない。



マローが「相棒」を失敗と断じたのは『デザイン演説2020』でしたね。
マローも流石に反省してしまう壊れっぷりだったと…



流石相棒、評判ですね…
登場から今まで問題を起こし続けてるからな…



ナーフされたキーワード能力


※「ファイレクシア・マナ」は厳密にはキーワード能力ではなく、マナ・シンボルです。



「相棒」は、能力単位で弱体化された経緯があります。

旧:ゲームを開始する前に、ゲームの外部からあなたが所有していてあなたの開始時のデッキが[条件]を満たしている相棒能力を持つカード1枚を公開してもよい。そうしたなら、そのゲームの間1回、あなたはそのカードをゲームの外部からプレイできる。

新:各ゲーム中に1度だけ、あなたはソーサリーを唱えられるとき(あなたのメイン・フェイズの間でスタックが空であるとき) に{3}を支払うことでサイドボードからあなたの相棒をあなたの手札に加えることができる。これは特別な処理であり、起動型能力ではない。

ナーフ告知はこちら
世界中で4千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高の戦略トレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングの日本公式ウェブサイト。


そういえば「相棒」って、能力単位でナーフされてましたね…
変更前のルールだと、相棒に選んだクリーチャーをそのままプレイできたんだよな。
{3}を支払って手札に加える必要がなかった。
なかなか大きな変更ですよね。
そもそも、能力のナーフという前代未聞の処置もインパクトがあります。
一時的とはいえ、ヴィンテージですら禁止になったしな。





「ストーム値」の語源のあの「ストーム」

ストーム

「あなたがこの呪文を唱えたとき、このターン、この呪文より前に唱えられた呪文1つにつき、この呪文のコピーを1つスタックに置く。この呪文が対象を取る場合、あなたはそれぞれのコピーの対象を選びなおしてもよい」という能力。

ストームを持つ呪文を唱えたとき、そのターン中に唱えられた呪文の数だけ、ストームを持つ呪文のコピーが生成される。



実質再録禁止というのは「ストーム値」のことですね…!



「ストーム値」とは?

WotCのゲームデザイナー、マーク・ローズウォーター(マロー)が用いる1~10の値の指標。
特定のメカニズムその他のものが通常セット(プレミア・セット)で再使用される可能性を表しています。

値が大きいほど通常セットで再登場することはあり得ないことを意味します。
本記事の冒頭で紹介した「発掘」は、ストーム値10でほぼほぼ本流のセットで登場することはないでしょう。

なお、この「ストーム値」という名前は、キーワード能力の「ストーム」に因むもの。能力の方の「ストーム」もストーム値10となっています。

ストームのカード自体は特殊セットでしばしば再録されているのですが、通常セットでお目にかかることはなさそうです。

ストーム値について
世界中で4千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高の戦略トレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングの日本公式ウェブサイト。


かなりの数の禁止カードを輩出したメカニズムでもあるんですよね…
ストームデッキの採用カードが禁止されがちな印象だな。
モダンでは《炎の儀式》《煮えたぎる歌》が、パウパーでは《ぶどう弾》が禁止指定されてますね。
ストームだけが原因じゃない禁止カードを含めたらもっとたくさんありますが…
今のモダンのストーム、重要なパーツが禁止されすぎてパッとしなくなっちゃったよな…
『モダンホライゾン2』以降のメタゲームが熟するにつれて使いにくくなった感があります。
《手練》《血清の幻視》のような1マナのドロー呪文の立場も悪くなってしまいましたし…
長らく有名アーキタイプだったのもあって、ちょっとさみしい気もする。
でも、今《炎の儀式》やら《煮えたぎる歌》やらが帰ってきたら、絶対ロクなことにならないんだよな…



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モダンで大暴れしている「続唱」

続唱

「続唱」を持つ呪文を唱えると、そのマナ総量以下の呪文を山札からランダムに1枚唱えられる。

具体的には、「あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、マナ総量がその呪文より低い土地でないカードが追放されるまで追放する。そのマナ総量がその呪文のマナ総量よりも小さいなら、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、これにより追放されたすべてのカードを、あなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」という能力。



今のモダンでの「続唱」はまさにインチキそのものだからな…



待機呪文を待機なしで唱えるテクニック

「続唱」は現在進行形でモダンで大暴れしているキーワード能力。

「続唱」を持った呪文から待機呪文を唱えると、待機することなくすぐに待機呪文を唱えることができます。

待機呪文は(基本的に)待機することを前提にデザインされたカードなので、それを待機なしで唱えられてしまうのは非常に強力。
現在のモダンでは《死せる生》《衝撃の足音》《明日の瞥見》の3種の待機呪文が活躍を見せています。


なかでも特に強力なのが《衝撃の足音》、4/4トランプルのサイ・トークンを2体生成する呪文です。
《断片無き工作員》から続唱すれば僅か3マナで10打点を形成でき、インスタントの《暴力的な突発》から続唱すれば相手の攻撃クリーチャーをだまし討ち的にブロックできます。

もっとも、「続唱」は「続唱」を持った呪文よりも小さいマナ総量の呪文をランダムに唱える能力。普通にデッキを構築したのでは《衝撃の足音》を続唱できる保証はありません。

しかし、それは飽くまで「普通に構築したならば」の話。

続唱呪文よりもマナ総量の小さい呪文を《衝撃の足音》だけに絞っておけば、狙って《衝撃の足音》を続唱することが可能になります。

続唱呪文としてメジャーなのは《暴力的な突発》と《断片無き工作員》の2種なので、これらのマナ総量未満…つまり2マナ以下の呪文を《衝撃の足音》だけにしておけばいいわけです。


マナ総量が2以下のカードが採用できないというのは心許なく感じるかもしれませんが、大したデメリットではありません。
実は「マナ総量2以下のカードが採用できない」と「1~2ターンのアクションが取れなくない」はイコールではなく、色々と抜け道があるのです。

そのひとつが分割呪文。

アモンケットブロックでルール更新された際、スタック上にない分割呪文のマナ総量は、両方の呪文のマナ・コストの合計になりました。

ゆえに《火/氷》の《火》や、《死亡/退場》の《死亡》など、2マナ以下で唱えられる除去呪文を「待機呪文を確実に続唱する」ギミックと組み合わせて使うことができてしまいます。


他にも、スタック外ではクリーチャー本体のマナ総量が参照される「出来事」、0マナで唱えられるけどそもそものマナコストが思いピッチスペル、あるいは自身の能力でマナ・コストを軽減できるカードも抜け道として使えます。


核となる「続唱で待機呪文の待機を踏み倒す」というギミックも、「狙った呪文を確実に続唱する」ギミックもルールの隙を突いたもの。
それゆえか、モダンの続唱デッキを「インチキ」だと感じる方は少なからずいらっしゃるみたいですね。


続唱サイの「3ターン目に出てくる4/4サイ2体」に対応できるかどうかが、今のモダンデッキの一つの基準になってますからね…
その基準をスピードでクリアできるデッキは、トロン、独創力、バーンあたりにも勝てるんだよな。 もちろん青のカウンターだったり、黒のハンデスだったりで対応できるならそれでもいいし。





スタンダードから禁止カードを9枚輩出した「親和」

親和

親和(**)は、「この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールする**1つにつき{1}少なくなる」というキーワード能力。

大半がアーティファクトの数だけコストが下がる「親和(アーティファクト)」であるため、単に「親和」だけで「親和(アーティファクト)」のことを指すことも多い。



ミラディン当時はあまりにも「親和」が大暴れして、《教議会の座席》みたいなカードタイプ以外基本土地と同じ性能のカードが禁止になっちゃったんですよね…

教議会の座席

アーティファクト・土地
:あなたのマナ・プールに{青}を加える。


アーティファクト参照だったのがヤバさに拍車をかけたのはあるな。



スタンダートから9枚の禁止カードを輩出した大戦犯

「ミラディン」ブロック期のスタンダードでは、「親和」を利用した高速デッキが猛威を振るいました。

「親和」を利用して《金属ガエル》《マイアの処罰者》や《ブルードスター》を展開していくデッキで、0マナアーティファクトやアーティファクト・土地で「親和」のカウントを増やせたり、《物読み》《知識の渇望》によるリソース回復ができたりと脇を固めるカードにも恵まれていました。

物読み

ソーサリー {4}{青}
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき{1}少なくなる。)
カード2枚を引く。

この時点でもかなり強力なアーキタイプだったのですが、「ダークスティール」発売で一気に凶悪化。 今でもなお強力な《電結の荒廃者》《頭蓋骨絞め》《霊気の薬瓶》が合流して、親和デッキは「電結親和」と呼ばれるアーキタイプへと進化を遂げることに。


当時の親和は構築コストが安かったことも手伝って、非競技プレイの環境には親和デッキが蔓延してしまい、プレイヤー数を減少させる事態にもなってしまいました。

メタゲームでやらかし尽くした親和デッキは《電結の荒廃者》《頭蓋骨絞め》《大聖堂の信奉者》《古えの居住地》《教議会の座席》《囁きの大霊堂》《大焼炉》《伝承の樹》《ダークスティールの城塞》の計9枚の禁止カードを輩出して、環境からフェードアウトしていきました。



別に使われていようと使われてなかろうと、見境なくアーティファクト・土地を葬ったんだよな。
親和をなかったことにしようという強い意志を感じますね。



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たしかに使われたらヤバい「バンド」

バンド

プレイヤーが攻撃クリーチャーを指定する際、そのプレイヤーはバンドを持つ任意の数のクリーチャーと、1体までのバンドを持たないクリーチャーを、1つの「バンド」として指定してもよい。
プレイヤーは同時にいくつの攻撃バンドを指定してもよいが、各クリーチャーは同時に2つ以上のバンドに所属することはできない。
1つのバンドに含まれるすべてのクリーチャーは、プレイヤー1人またはプレインズウォーカー1人を攻撃しなければいけない。
攻撃バンドが宣言されると、何らかの方法でバンド内のクリーチャーからバンド能力や「他の〜とのバンド」が失われたとしても、それは戦闘の間ずっと残る。
戦闘から取り除かれた攻撃クリーチャーは、バンドからも取り除かれる。

バンドがブロックされたとき、アクティブプレイヤーが(つまり攻撃している側が)ダメージの割振りを決定する。
バンドを持つクリーチャーがブロックに参加したとき、ブロックされたクリーチャーからそれをブロックしているクリーチャーへの戦闘ダメージを、防御プレイヤーが自由に割り振ることができる。


これ意味わかるか?
??????


べナリアの勇士

クリーチャー‐人間・兵士
バンド



あまりにも難解な「バンド」

肝要なのはこの辺だな。
  • 攻撃するとき、バンド(能力)を持つクリーチャーどうしで「バンド」というクリーチャーのチームを結成できる。
    「バンド」には1体までなら、バンド(能力)を持っていないクリーチャーを参加させることができる。
  • 「バンド」をブロックしたクリーチャーは、その「バンド」に属するすべてのクリーチャーをブロックしたことになる。
  • 結成した「バンド」に与えられる戦闘ダメージは、「バンド」のコントローラーの任意で割り振ることができる。
  • バンドを持つクリーチャーがブロックに参加した場合、ブロックされたクリーチャーからそれをブロックしているクリーチャーへの戦闘ダメージを、防御プレイヤーが自由に割り振ることができる。
うーん、やっとわかってきました。
戦闘ダメージを自由に割り振れるようになる能力なんですね。
だな。
「テンペスト」以降登場していないから、モダンですら目にすることが無い。
覚えてなくても十中八九困らないから、無理して覚えなくていいぞ。
なるほど、一安心です。
しかし、恐ろしいほどややこしい能力ですね…
まぁ、ある意味「やばいキーワード能力」だよな。
もっとも、やばいのは性能じゃなくてデザインなんだけど。
たしかに、最近のMTGでは見られないような複雑なメカニズムですよね…
バンドは攻撃時と防御時で微妙に挙動が違うとか、一体だけならバンド能力を持ってなくてもバンドに参加できるとか、その辺のデザインの悪さが災いしてる感じだな。
そのせいで覚えることが多くなってるし、何をする能力なのかつかみにくくなってるだろ?
たしかに…色々書いてますけど、結局は「戦闘ダメージをこちらの任意で割り振る能力」ですからね…





その他

破壊不能


実際ハゾレトとか当時のスタンダードでかなり暴れたからな。
最近だと《海と空のシヴィエルン》が印象的ですね。
アレも相当な強さだよな。そもそもP/Tが謎に高い。



バイバック


《大量の芽吹き》は「招集」まで持ってるから、無限コンボみたいなのがやりやすいよな。

大量の芽吹き

インスタント {1}{緑}
召集 (あなたがこの呪文をプレイする段階であなたがタップした各クリーチャーにつき、この呪文のコストはそのクリーチャーの色のマナ1点か{1}少なくなる。)
バイバック{3}(あなたはこの呪文をプレイするに際し、追加で{3}を支払ってもよい。 そうした場合、それの解決に際し、このカードをあなたの手札に加える。)
緑の1/1の苗木クリーチャー・トークンを1体場に出す。

有名なのは《侵入警報》との無限トークン生成コンボでしょうか。 《パラドックス装置》でもできますが、こちらは統率者で禁止になっちゃってるんですよね…
あとは《ゴブリンの砲撃》でもあれば、無限に生成したトークンをダメージに変換できるか。
バイバック持ちだと、《転覆》も強力ですよね。

転覆

インスタント {1}{青}{青}
バイバック{3}(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の{3}を支払ってもよい。そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える。)
パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

マナさえあれば延々と相手クリーチャーをバウンスして、いくらでも遅延できるヤツだな。
1枚でロックが成立するのはすごいですよね。 大量のマナが前提ではありますが…



探査


「探査」はすごいよな。
《宝船の巡航》と《時を越えた探索》とのダブルでやらかしてるからな。


両方ともモダン・レガシーで禁止ですよね。 コスト自体は結構重いハズなのに…
フェッチランドでコストを軽減できるのが大きかったよな。
逆にフェッチランドでコストを軽減できない《騒乱の歓楽者》は問題になってないし。



ピッチ想起



今「ピッチ想起」って全部高くなってるよな…
結局、全部強かったってことだろ?
しばらく評価の振るわなかった《悲嘆》も疑似ブリンクで活躍してますし、《緻密》も「マーフォーク」とか「続唱サイ」で使われてますからね。
サイクルを通して言えるのが、ピッチとか関係なく普通にクリーチャーとして高性能なのが凶悪なんだよな。
そこへ「ピッチでも使える」オプションが乗ってるから手に負えない。
しかもエレメンタルのシナジー、リアニメイトのシナジー、ブリンクとのシナジーとかも使えちゃいますからね…
そうなんだよな。
シナジーするアーキタイプが多いし単純に高性能だから色んなアーキタイプで採用される。なのに神話レア。
今思うと色々と難のあるデザインでしたね…
なんでこんなデザインになったんだろうと色々考えてたんだが、WotCは「ピッチ想起」をオマケ程度にしか考えてなかったのかもな。
本体は強力なETBを持ったフィニッシャー…そういう認識だったのかもしれない。
なるほど、前回の「モダンホライゾン」でも《否定の力》《活性の力》以外メタゲームでの活躍は振るわなかったですからね。
モダンにおいてピッチスペルは強くないと判断したのかも?
おそらくな。
実際、ピッチスペルとしての性能はかなり慎重に調整されてると思うんだ。
だけど、手札でダブついていても終盤にクリーチャーとして出せるから、ピッチスペルとしての性能がそれほど高くなくても強かったんだよな。
あー…なるほど。
「フィニッシャーになるクリーチャーに、大人しい性能のピッチスペルがついている」という認識なら、「想起ブリンク」のコンボにまで考えが至らなかったのも頷けます。



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まとめ

こうやって、もらったリプライを見てると変なキーワード能力いっぱいあるなぁ…
ですね。
今回もおつきあいくださった読者の皆さんありがとうございました!



クレジット

@910DM_MTG さん
@talio510 さん
@magusDai さん
@guru_alice さん
@Kinoa0604 さん
@miremia0316 さん
@Inka__TM さん
@Necro_disk さん
@AmanoMTG さん
@Eresan_mtg さん
@NEOTKG さん
@KomeiT2 さん
@BESTofSelesnvya さん
@merodyoto さん
@Marineblue1981 さん

リプライと掲載の許可をくださりありがとうございました!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!