【兄弟戦争 新カードレビュー】屑鉄造りの雑種犬


こんな内容の記事です
  • 新セット『兄弟戦争』に収録されるカードへの事前評価です。
  • 本記事の内容はあくまで私個人の予想なので、参考程度にご覧くださればと思います。

屑鉄造りの雑種犬

マナ・コスト {2}
タイプ アーティファクト・クリーチャー — 犬
P/T 2/1
テキスト

屑鉄造りの雑種犬が戦場に出たとき、あなたはカード1枚を捨ててもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。

蘇生{1}{赤}({1}{赤}:あなたの墓地にあるこのカードを戦場に戻す。これは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、またはこれが戦場を離れるなら、これを追放する。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)


《信仰無き物あさり》みたいなアーティファクト犬

墓地から再使用できるルーティングというのは《信仰無き物あさり》を彷彿とさせる性能。

モダンで禁止になった《信仰無き物あさり》のリペアパーツとしては、一時期《谷の商人》が注目されていましたが、やはりパワー不足感が否めませんでした。


こちらは《谷の商人》よりも小回りの利かない2マナですが、クリーチャーゆえに戦闘に参加できる強みがあります。

「蘇生」は1ターン限定ですが速攻を持った状態で復活できる能力。
削り切れなかった相手のライフを詰めるのにも使えますし、構築での活躍も期待できそうな1枚です。


犬…か、これ??
四足歩行かも怪しいぞ…?
「速攻」持ちで軽快に駆けます。
そこは犬っぽいな。
登場時のルーティングで欲しいカードを探してきてくれます。
そこも犬っぽいな。
死んでも「蘇生」して尽くしてくれる忠誠心。
うーん、なるほど…うーん…でもなぁ、これは犬なのかなぁ…
犬ですね!
そうか…。



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実際に構築で使うなら?

個人的に一番有力だと思うのは「ドレッジ」デッキ。

序盤に「発掘」持ちクリーチャーを墓地に埋めて、墓地肥やしの準備をするという《信仰無き物あさり》のリぺアとしての運用はもちろん、「ドレッジ」では「蘇生」能力もかなり活きてきます。

発掘

墓地で機能する常在型能力。
自分のライブラリーをN枚切削することで、カードを引く代わりに墓地にある「発掘N」を持つカードを回収することができる。

「発掘」で墓地に置かれれば、墓地から「蘇生」で戦線に参加できますし、その際に《秘蔵の縫合体》の復活能力も誘発させることも可能

秘蔵の縫合体

クリーチャー - ゾンビ {1}{青}{黒}
3/3
クリーチャーが1体戦場に出るたび、それがあなたの墓地から戦場に出たかあなたがそれをあなたの墓地から唱えていた場合、次の終了ステップの開始時に、あなたの墓地から秘蔵の縫合体をタップ状態で戦場に戻す。

色々と「ドレッジ」のギミックと噛みあっているので、「ドレッジ」の強さを押し上げてくれる1枚になるかもしれませんね。


あー、たしかに色々噛みあってるな。
これは有望かもしれない。
ですよね!
序盤に墓地へ「発掘」を置けるだけでも御の字なのに、《秘蔵の縫合体》まで出せちゃうという…
2ターン目に「発掘」を埋める動きと、ブロッカーを立てる動きを両立出来るようになったのが大きいかな。
ただ、難しいのは《安堵の再会》とか《身震いする発見》のスロットを削りにくいところですよね。
あれがないと、ドレッジはモダンに通用する爆発力が得られないので…
デッキスロットのことはいつも悩ましいな…



赤単で雑に使っても強いかも?

登場時に手札1枚を交換できる2マナ2/1という額面通りの使い方をしても結構強いかもしれません。

登場時の手札交換は「昂揚」の達成に活かせますし、そもそもアーティファクト・クリーチャーというタイプも「昂揚」に寄与しやすかったりと《ドラゴンの怒りの媒介者》との相性も良好。

《ドラゴンの怒りの媒介者》の「諜報」で墓地に落とした《屑鉄造りの雑種犬》を「蘇生」で出すという運用もできるわけで、モダンの赤いアグロに数枚挿してみてもよさそうな印象です。

ドラゴンの怒りの媒介者

クリーチャー - 人間・シャーマン {赤}
1/1
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるかぎり、ドラゴンの怒りの媒介者は+2/+2の修整を受け、飛行を持ち、各戦闘で可能なら攻撃する。


そもそも高性能なカードだから、普通に使っても強そうなんだよな。
能力モリモリですよね。
《聖戦士の奇襲兵》のときにも思ったけどさ、最近のコモンってレアカードみたいなテキストのヤツがまぎれてるよな。
ドラフトを刺激的にしたいのかもしれないが…

聖戦士の奇襲兵

クリーチャー - 人間・兵士 {1}{白}
3/1
瞬速
{1}, 聖戦士の奇襲兵を生け贄に捧げる:アーティファクトやエンチャントのうち1つを対象する。それを破壊する。

たしかに、コモン・アンコモンの強カードが増えましたよね。
カジュアル層も遊びやすくなるので、結構良い施策だとは思います。



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総評

事前評価
予想シングル価格
100

事前評価 2.5/5

2マナ2/1という基準をクリアした基礎スペックに、登場時の手札交換、蘇生と便利なクリーチャーです。
出来ることが多いので、特定のアーキタイプと噛みあって活躍するということも期待できます。

便利なクリーチャーである反面、単純なカードパワー勝負には弱い絶妙な性能でもあります。

一部のアーキタイプで少数採用され、堅実に結果を残す…そういう活躍をするだろうと見込んでこの点数にしました。


予想シングル価格 ¥100

コモンカードと言えども、Tier2アーキタイプで採用されるだけで¥100~200くらいの価格になることもあるので、今回はこの予想価格にしました。

¥200としなかったのは『兄弟戦争』が売れると見込んでいるから。
仮にメタゲームで実績を残して有名コモンカードの地位に就いたとしても、そもそも供給量が多いためにギリギリ3桁の¥100という価格設定がなされると読みました。


今週末から『兄弟戦争』プレリリース始まっちゃいますね…!
おお…早かったな。
このワンちゃん、リミテッドで活躍しそうじゃないですか?
コモンだし、不要牌捨てられるし、リミテッドでは間違いなく強カードだろうな。
プレリリース楽しみですね!
だな。
ただ、今回のシールド戦はかなり難しいものになりそうだ。
セットの大半が無色のアーティファクトで、過去の有名アーティファクトが旧枠で封入されてますからね。
旧枠アーティファクトには、バランスブレイカーなカードも入ってしな。
たしかに旧枠アーティファクトはハイスペックなカードが多いですよね。
クノッサさんはどの旧枠アーティファクトが強いと思いますか?
私は《ワームとぐろエンジン》が大当たりだと思いますが…

ワームとぐろエンジン

アーティファクト・クリーチャー - ワーム {6}
6/6
接死、絆魂
ワームとぐろエンジンが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、接死を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体と、絆魂を持つ無色の3/3のワーム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

たしかに《ワームとぐろエンジン》は強いな。リミテッドだと必殺級だろう。
アタシとしては、《神秘の炉》《ファイレクシアの処理装置》あたりが気になるな。
今回はアーティファクトがすごく多いから、《神秘の炉》はリミテッドでもかなり強そうですよね!
あとは《白金の天使》も魅力的なんだが、今回は除去が充実してるから場持ちは期待できそうにないな…


カードギャラリー
カードイメージギャラリーは最新のカードプレビューに続いて毎日更新されます。『兄弟戦争』は2022年11月18日発売です。
特別版ギャラリー
カードイメージギャラリーは最新のカードプレビューに続いて毎日更新されます。『兄弟戦争』は2022年11月18日発売です。


今回の記事もおつきあいくださりありがとうございました!
ありがとうな!
他のMTGプレイヤーの方から意見を募って書いた「一番ヤバいキーワード能力はどれだ???」という記事もあるので、もしよろしければそちらもご覧いただければうれしいです!
プレリリースの待ち時間とかに読むのにいいかもな。
それじゃあ、またの記事でお会いしましょう!
じゃあな!

紹介した記事はこちらから!
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らすとさば
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