【格安モダン 予算¥18000】ホロウワン ー 続唱サイ並みの速度の赤単デッキ!!


こんな内容の記事です
  • 予算¥18000で構築できる格安モダンデッキの紹介です!
  • 赤単のミッドレンジデッキです。
  • 上振れたときの圧倒的な展開力と、大量の墓地を利用した手堅いゲーム運びが魅力的なリストになっています!

リスト

手札をいっぱい捨てながらガンガン展開していくデッキです!

カード名をタップで詳細ページ(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 ドラゴンの怒りの媒介者 ¥ 290
3 炎刃の達人 ¥ 100
3 炎跡のフェニックス ¥ 150
4 虚ろな者 ¥ 340
3 アゴナスの雄牛 ¥ 700
3 騒乱の歓楽者 ¥ 110

呪文

4 燃え立つ調査 ¥ 570
4 邪悪な熱気 ¥ 150
4 棘平原の危険 ¥ 130
3 タール火 ¥ 100
2 稲妻 ¥ 460
4 ゴブリンの知識 ¥ 530
3 癇しゃく ¥ 60

土地

2 ラムナプの遺跡 ¥ 250
1 反逆のるつぼ、霜剣山 ¥ 370
1 忘れられた洞窟 ¥ 40
12

サイドボード

3 削剥 ¥ 120
4 砕骨の巨人 ¥ 370
1 浄化の野火 ¥ 80
1 ドラゴンの爪 ¥ 110
2 稲妻 ¥ 460
3 魂標ランタン ¥ 430
1 漸増爆弾 ¥ 260

予算

メイン: ¥13530
サイドボード: ¥4500
合計: ¥18030

テストプレイ


プロキシ印刷



MOXFILED生成のプロキシは、設定した用紙サイズに応じて自動で適切に配置されます。
また、MOXFILEDのプロキシには基本土地が含まれません。

印刷は以下の設定で行うのがおすすめです。
  • カラー
  • 用紙サイズ:A4
  • 1枚当たりのページ数:1
  • 余白:デフォルト
  • 倍率:既定



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手札を捨てまくる「ホロウワン」の超高速展開

そもそも「ホロウワン」って?

「ホロウワン(Hollow One)」とは《虚ろな者》の英名。

《虚ろな者》は手札を捨てるたびに召喚コストが{2}軽減されるアーティファクト・クリーチャーで、このカードを0マナまで軽減するために手札を捨てまくるのが「ホロウワン」デッキの戦略です。


この《虚ろな者》のコストを0まで下げることができるのが《燃え立つ調査》と《ゴブリンの知識》の2枚の呪文。

いずれもカードを3枚以上引いてから3枚捨てる効果を有しているので、《虚ろな者》のコストを0まで軽減することが可能です。
運が良ければ2体の《虚ろな者》を出せることもあり、1~2ターン目に《虚ろな者》2体が並び立つという「続唱サイ」をも凌駕するスピードを発揮することもあります。


ディスカードと墓地活用をさらに活かして戦う

もちろん《虚ろな者》4枚だけではデッキは安定しません。

墓地のカードを参照してコストが軽減される(あるいはサイズアップする)クリーチャーを他にも採用し、《虚ろな者》のために手札を捨てまくることが他のクリーチャーのコストも軽減するなどして高速展開に寄与するリストへと仕上げました。


《燃え立つ調査》からの《虚ろな者》を0マナ召喚という上振れと、大量ディスカードで貯まった墓地のカードを活かして《ドラゴンの怒りの媒介者》や《騒乱の歓楽者》のようなカードで攻めていく堅実なビートダウン。

「ディスカード」と「墓地活用」のふたつの側面から、マナコスト以上の仕事ができるカードをつかってスピーディに展開していくのがこの「ホロウワン」デッキです。



というわけで《燃え立つ調査》を唱えます!

燃え立つ調査

ソーサリー
各プレイヤーはカードを3枚引き、その後カードを3枚無作為に選んで捨てる。

お、おう…ついに「ホロウワン」デッキが動きはじめるわけだな…
あ。
な、なんだ…?
なんだかババ抜きみたいでドキドキしますね…
それはちょっと分かる。
ですよね。
それじゃあ、3枚抜きますね。
あー!おまえ、綺麗に土地"以外"抜きやがったな!
ふふ、ご自分の運の無さを呪ってください!
くそったれ、こうなったらおまえの手札もめちゃくちゃにしてやるぞ、レイシル。はやく3枚抜かせろ。
どうぞ…!
3枚選んでください。
よし…これと、これと…これを捨ててもらおうか。
ちょ、ちょっと!?
どうして《虚ろな者》を2枚とも抜いちゃうんですかー!?

虚ろな者

アーティファクト・クリーチャー - ゴーレム
4/4
虚ろな者を唱えるためのコストは、あなたがこのターンにサイクリングしたか捨てたカード1枚につき{2}少なくなる。
サイクリング{2}({2}, このカードを捨てる:カードを1枚引く。)


(2枚握ってたのか、危なかったな…)





ちょっと旧式なチューニング

ちなみに今回紹介するは、やや古い型式の「ホロウワン」を参考に構築しています。

かつてのホロウワンデッキは、《虚ろな者》や《グルマグのアンコウ》などパワーが4以上あるクリーチャーで、「獰猛」条件を達成して《炎跡のフェニックス》をどんどんリアニメイトして攻めていくというもの。


一方新しい型の「ホロウワン」デッキは、《燃え立つ調査》から《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》《猛火のルートワラ》のようなマッドネスクリーチャーを連打し、《復讐蔦》を墓地から復活させる戦略をとっています。


終盤には墓地からの復活が見込めなくなる《復讐蔦》ですが、序盤の爆発力はすさまじく、多様化の影響で高速化の著しい現モダン環境に合致しています。

だからといって《復讐蔦》や《猛火のルートワラ》を使用しない旧式の「ホロウワン」が弱いのかと言えば、そんなこともありません。

《ドラゴンの怒りの媒介者》や《アゴナスの雄牛》など、比較的新しいクリーチャーに旧式の「ホロウワン」と相性の良いものがあり、正統進化した「ホロウワン」を構築することも可能です。

旧式ホロウワンを「正統進化」させる

《アゴナスの雄牛》は《グルマグのアンコウ》の枠にピッタリ納まる理想的な強化パーツ。

登場時能力で《炎跡のフェニックス》を捨てることができますし、4/2のサイズのおかげで《炎跡のフェニックス》の復活の条件も達成できるなど、《炎跡のフェニックス》と《アゴナスの雄牛》はよく噛みあったパッケージです。


《ドラゴンの怒りの媒介者》も「ホロウワン」と相性のいいパーツ。
こちらも誘発型能力の「諜報」で《炎跡のフェニックス》を墓地に落とすことができるほか、《燃え立つ調査》によるディスカードで早々に「昂揚」を達成できるなど、デッキのコンセプトと合致していて使いやすい感触でした。

ドラゴンの怒りの媒介者

クリーチャー - 人間・シャーマン
1/1
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードをあなたの墓地に置いてもよい。)
昂揚 ― あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるかぎり、ドラゴンの怒りの媒介者は+2/+2の修整を受け、飛行を持ち、各戦闘で可能なら攻撃する。


まぁ《ドラゴンの怒りの媒介者》自体強いカードだからな。
割とどんなデッキに入れてもいい仕事をするというか…
不要牌を弾いていける1マナのクリーチャーというだけで便利ですしね。

こちらで詳しく説明してます!



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採用カード紹介

炎跡のフェニックス


パワーが4以上のクリーチャーをコントロールしていれば、1マナで墓地から戦場に呼び戻せる速攻フェニックス。
比較的やさしい条件で何度も復活でき、速攻持ちゆえに復活したターンからすぐに戦闘に参加できるなど、全般的に優秀な性能になっています。

モダンで使用するにあたって気がかりなのがライバルの存在。

同環境で使用できる《恐血鬼》《復讐蔦》も墓地から復活する能力を持っていますが、これらの復活にマナの支払いは不要。対する《炎跡のフェニックス》は復活の度に{赤}の支払いが必要となります。

マナの支払いが有無は、1ターンのアクション数のボトルネックの有無でもあります。 そのため《恐血鬼》《復讐蔦》の方が爆発的な展開に長けていると言えるでしょう。


しかし、だからといって《炎跡のフェニックス》が《恐血鬼》《復讐蔦》に対して完全に劣っているわけではありません。

《炎跡のフェニックス》は「継戦能力」に優れたクリーチャーであり、ここが《恐血鬼》や《復讐蔦》と差別化できる要素になっています。

《恐血鬼》や《復讐蔦》はカードのプレイが復活の条件となっており、手札の尽きた状態では復活がむずかしくなります。

対する《炎跡のフェニックス》は、盤面に《虚ろな者》や《アゴナスの雄牛》がある限り延々戻ってきます。
カードのプレイが復活条件ではないため、ゲームの終盤でも安定して戻って来ることができる…というのは実際に使ってみると中々に魅力的なところでした。



炎刃の達人


手札を捨てるたびに+1/+0の修正を受けるクリーチャーで、《燃え立つ調査》や《ゴブリンの知識》でカードを捨てるとそのサイズは4/2に。

1マナのクリーチャーがパワー4で攻撃できるというのは、モダンのスピードでも十分頼もしい打撃力です。

《炎刃の達人》がパワー4になれば《炎跡のフェニックス》を墓地から呼び戻せるようになるのも地味に優秀だったりします。


1ターン目に《炎刃の達人》を出しておいて2ターン目に《燃え立つ調査》や《ゴブリンの知識》を唱えるのが基本という感じです。
なるほどな、そうすれば2ターン目からパワー4で殴っていくことができるのか。



邪悪な熱気


言わずと知れたモダンの有名火力除去。

《燃え立つ調査》などで滅茶苦茶に手札を捨てるデッキなので、「昂揚」はかなりスピーディに達成できます。



タール火


珍しい「部族」カードタイプを持った火力呪文。

本体の性能は《ショック》相当ですが、「部族」タイプのおかげで「昂揚」の達成に貢献できます。


これと《虚ろな者》の2枚で「昂揚」が達成できちゃいます。
そういえば、《虚ろな者》ってアーティファクト・クリーチャーだったな。
「サイクリング」も持ってるから、「昂揚」のため《虚ろな者》を捨てるというプレイングもあるのか…
ですね。極力使いたくない奥の手ですが、覚えておいて損はないテクニックだと思います。



癇しゃく


マッドネスで唱えることができる《稲妻》
除去呪文として狙って撃つのには構築の関係もあって心許なく、専らバーン呪文として使うことになります。

殊更に強いカードというわけではないですが、手札を消耗せずに相手のライフを詰めることができるのが好感触でした。


《騒乱の歓楽者》を出しながら1マナで3点ってすごいなって思ったけど、その使い方なら別に《稲妻》でいいわけか…
そうなんですよね…
「マッドネス版稲妻」と言えばかなり聞こえはいいですが、実際使ってみると不安定すぎてアテになりません。
でも使っているということは何か理由があるんだよな。
やっぱり《燃え立つ調査》からマッドネスで撃てると強い…というのが大きいですね。
手札の消耗をおさえつつライフを削れるのは魅力的でした。



棘平原の危険


《騒乱の歓楽者》のコスト軽減に貢献できる土地としての採用。

疾駆ラガバンへ対応できるのはもちろん、対戦相手を対象に撃つことができるので手札でダブつかない地味に良いカードです。

敏捷なこそ泥、ラガバン

伝説のクリーチャー - 猿・海賊
2/1
敏捷なこそ泥、ラガバンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、宝物・トークン1つを生成し、そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードを唱えてもよい。
疾駆{1}{R}(あなたはこの呪文を、これの疾駆コストで唱えてもよい。そうしたなら、これは速攻を得て、次の終了ステップの開始時に、これを戦場からオーナーの手札に戻す。)


《騒乱の歓楽者》や《アゴナスの雄牛》のコスト軽減に貢献したり、《ドラゴンの怒りの媒介者》の「諜報」を誘発させることができまるため、対戦相手を対象に唱えても良い仕事ができる印象です。



忘れられた洞窟


サイクリングをもったタップイン土地。

高額ゆえに採用しなかったフェッチランドに代わって能動的に墓地における土地枠です。

「ホロウワン」では《燃え立つ調査》から土地3枚を引いて手詰まりになってしまうということがしばしばあるのですが、その際に「サイクリング」できると状況が好転することもあります。


地味にいい仕事をすることが多かったので1枚採用しています。
なるほど、「《燃え立つ調査》から土地しか引かなくて詰み」とかあるのか…
それならサイクリングを持ってる土地を入れる意義はあるな。
微々たるものではありますが、一応《虚ろな者》や《炎刃の達人》とのシナジーもありますしね。
本当はキャノピーランドとかも入れたいのですが…
まぁ、キャノピーランドも安いカードではないからな…
そうなんですよね。高いとも安いとも言えない微妙な値段です…
しかし《燃え立つ調査》から3枚土地を引いてどん詰まり…なんて下振れがあるのはちょっとこわいな。
良くも悪くもギャンブルなデッキということか。
ギャンブルだけに上振れもすごいのが救いではあります。
1ターン目に《虚ろな者》が2体以上出ることもあるわけだしな…
流石に1ターン目に4/4が2体出たら対処できないだろ。
エレメンタルだと《孤独》や《激情》のブリンクで対処できちゃうんですけどね…
あー…たしかにそうだな。
今だとラクドスがピッチ《激情》を対象に《不死なる悪意》を唱えて疑似ブリンクしてくるのもあるか。
すごい環境だな…




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まとめ

というわけで格安「ホロウワン」デッキでした…!
ブンまわったときの展開力に目が行きがちだけど、墓地肥やしのスピードもすごいんだよな。
簡単に「昂揚」達成しますし、《騒乱の歓楽者》も早々に下限までさがってくれますしね…!
「1枚1枚のカードが異様に強いミッドレンジ」というのが妥当でしょうか…
ひとたび墓地が貯まってしまえば、「1マナ6点火力」とか「1マナ3/3飛行」とか「2マナ3/4の果敢持ち3ドロー」みたいなコスパの良すぎるカードでビートダウンしていくわけだからな。「1枚1枚のカードが異様に強いミッドレンジ」というのは言い得てるかもしれないな。
もっとも墓地対策の前には無力だが…
そこがネックなんですよね。
《未認可霊柩車》が来てしまうと目も当てらないことになっちゃいます…

未認可霊柩車

アーティファクト - 機体
*/*
T:単一の墓地にあるカード最大2枚を対象とする。それらを追放する。
未認可霊柩車のパワーとタフネスはそれぞれ、これにより追放されているカードの枚数に等しい。
搭乗2


まあ、これに関しては仕方ないか。
モダンですし、サイドインされた対策カードを引かれる前にゲームを決めにいくことにしましょうか…
今回の「ホロウワン」は、それができなくもないデッキだしな。




というわけで、今回の記事もおつきあいありがとうございました…!
ありがとうな!
そういえば…
??
今回のリストはギャンブル性が強くて、必須カードの《燃え立つ調査》や《ゴブリンの知識》を唱えるたびにゲームプランがぐちゃぐちゃになってしまうもどかしさもあります。
組む前にプロキシで使用感を確かめておくことを強くおすすめします…!
こういうデッキは本当に好みが分かれるからな…
そうなんですよね。
「置かれた状況で最善を尽くして勝率を高めたい」とか「すごい上振れを楽しみたい」という方に好いてもらえるデッキだと思っています。
逆に「最初から最後まで理詰めて戦いたい」というプレイヤーには合わないだろうな。
《燃え立つ調査》を使ったら、お互いそれまでのゲームプランが崩れてしまうわけだし。
あ、それと…!
またか…今度は何だ…
今回のリストの調整にご協力いただいたプレイヤー諸氏にもお礼申し上げます!
あぁ、なるほど。
アタシからも礼を言わせてもらおう。
というわけで、改めて…またの記事もよろしくお願いします!
それじゃあ、またな…!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!