《濁浪の執政》のいろいろ


こんな内容の記事です!
  • 《濁浪の執政》の対策などについて、考えたことや調べたことをまとめたページになります。
  • 格安モダンリスト作成に際してしたためたメモを記事の体裁にしただけのものなので、見苦しいところがあるかもしれませんが、少しでもモダン仲間の諸兄姉のお役に立てれば幸いです。

全然格安モダンリストがまとまらない…


カードの基本情報

濁浪の執政

マナ・コスト (5)(青)(青)
タイプ クリーチャー — ドラゴン
P/T 3/3
テキスト

探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
飛行
濁浪の執政は、これによって追放された、インスタントやソーサリーであるカードの枚数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
インスタントやソーサリーであるカード1枚があなたの墓地を離れるたび、濁浪の執政の上に+1/+1カウンター1個を置く。


収録セット
シングル参考価格
  • Wisdom Guild トリム平均:¥3747
  • MTG GOLDFISH: $23.00
(2022/5/22現在)



採用リスト
イゼット・マークタイド
バリエーション
SWIPE



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《濁浪の執政》はこんなカード

安定して5/5~6/6くらいのサイズになってくれるので、基本的には《墓忍び》よりも強力。


カードが墓地を離れた際の誘発でP/Tはさらに暴力的に膨らんでいく、正真正銘のパワーカードです。
この「墓地を離れたとき」の誘発型能力は、大抵の構築では2体目以降の《濁浪の執政》の「探査」によって誘発されます。

また、墓地利用の例に漏れず《ドラゴンの怒りの媒介者》や《考慮》との相性は良好。
最近では《帳簿裂き》の「謀議」も「探査」の支払いに役立ちますね。

イゼット・ラガバン(デルバー)のダメ押しとして採用されていたのが定着し、「イゼット・マークタイド」というアーキタイプを成立させました。



出てくるときに+1/+1カウンターが乗るのは、まぁ…分かるんだよ。
なんで2体目が出たら、1体目が更に巨大化するんだ??
オーバースペック感は否めないですよね…
誘発型能力がなければ、一周り大きい《墓忍び》だったのに…
まぁ、そのでっかい《墓忍び》の時点で大分凶悪なんだけどな。





対策と弱点を考えてみる

無条件の除去(確定除去)

タフネスもP/Tも強固なマークタイドには、確定除去が有力な返答となりそうです。

《突然の衰微》ではマナ総量の大きい《濁浪の執政》を討ち取れないことから、ここ最近は《暗殺者の戦利品》を優先して採用する傾向が見られます。

《終止》もまた、このクリーチャーの暴力的なスタッツのために評価を持ち直すことになったカード。
ジャンドおよびラクドスミッドレンジにおいてメインからの実績があります。


エスパーコントロールのメインから1枚採用される《虚空裂き》は打ち消し耐性を持っており、除去として信頼のおける1枚となりそうです。


《呪文貫き》《否定の力》に阻まれることなく、確実にマークタイドを沈めることができます。「護法」を貫通して除去できる点でも有用ですね。

もっとも、多くのエスパーコントロールには《至高の評決》が2枚採用されており、そちらも打ち消し耐性があってP/Tやコストに関わらずクリーチャーを除去することが可能です。
(このこともあってか、今はアゾリウスコントロールの方がエスパーコントロールよりも優勢ですね)




やっぱり《終止》は優秀ですね…!
入手難度が低いのもうれしいところです!
一時期は《邪悪な熱気》とかに押されて採用率が低くなってたけど、最近人気が再燃してきたよな。
《邪悪な熱気》の6点を耐えちゃう怪物がいますからね…
《濁浪の執政》…焦らなければ7/7とか8/8で出せるからな…



墓地対策

墓地対策によって《濁浪の執政》の「探査」と、《ドラゴンの怒りの媒介者》の「昂揚」を妨害してやるのは、「マークタイド」デッキに対する良いアプローチでしょう。

《安らかなる眠り》《虚空の力線》(黒力線)などはジャンドにもかなり有効で、《タルモゴイフ》《死の飢えのタイタン、クロクサ》《レンと六番》を弱体化できます。


赤と黒のカードに効果を有する《ヴェクの聖別者》は、赤と青のマークタイド相手には効果が限定的で、やや遅延できる程度。 探査の支払いにはミシュラのがらくたやフェッチランドも充当されてしまうため、召喚を遅らせることはできません。




ケイヤの手管


あまりメジャーな選択肢ではありませんが(エスパーコントロールでの採用率が4割ほど)、《ケイヤの手管》は「布告除去」と「墓地追放」のふたつのアプローチで《濁浪の執政》に有効な1枚です。

採用枚数はメインないしはサイドから1~2枚程度。



巻き添え


《巻き添え》は1コストで飛行が落とせるソーサリー。サイドボードでの実績が散見されます。


冗談みたいにドストレートなサイドボーディングだな。
でもこれ、意外と実績あるんですよね…
何の対策なんだろうと考えてみたんですけど…
「イゼット・マークタイド」のクリーチャーしか思い浮かばないよな…



緻密


《神秘の蛇》系統のエレメンタル・インカーネーション。

他の《神秘の蛇》系統のカード同様、相手のクリーチャー呪文を打ち消してやれば大きなテンポアドバンテージを得ることができます。

エレメンタル・インカーネーションサイクルの中では不人気な部類ですが、それでもさすがはモダンホライゾン2産神話レア。 カスケード(続唱)系デッキでの実績に富み、メインからしばしば1枚程度採用されています。

カスケード(続唱)系デッキ

「続唱」を使ったデッキのことで、「リビングエンド」と「ティムールカスケード(続唱サイ)」の2アーキタイプを主に指します。

ややマニアックなところではマーフォークデッキでの採用例が多く見られ、メインから3~4枚採用されています。 ロードで高いクロックを作って一気に殴り切ってしまうマーフォークデッキと、ピッチで相手のテンポを崩す《緻密》とが良く噛みあっていたようです。

実際、本サイトで紹介している『格安青単マーフォークデッキ』《撹乱する群れ》というピッチスペルでテンポを取って殴り切るデッキなのですが、「ピッチでテンポを取りつつ殴るマーフォーク」というのは良いアプローチだという感触があります。

また、「他のエレメンタル・インカーネーションのピッチに対して《緻密》のピッチで対抗できる」という点も見逃せません。 《激情》や《孤独》のピッチをピッチで打ち消せるというのは、《否定の力》との差別化点として十分に魅力的だと思います。




《濁浪の執政》を《緻密》で差し戻してやれば、「探査」コストが無駄になりますから、「イゼット・マークタイド」に対して大きなテンポ・アドバンテージが得られそうです。 ただし、「エレメンタル」や「想起」が活かせるか、カード・アドバンテージよりテンポを重視するなど、噛み合ったコンセプトのデッキでなければ《緻密》の採用は難しそうです。

その点で、《緻密》が《濁浪の執政》の対策カードになり得るとは言えないようにも思います…



ジェネリック(代用カード)候補

青の探査クリーチャーがいないということもあって、《濁浪の執政》は替えが効きにくい印象です。
そもそもわずか2マナで6/6飛行なんて、《濁浪の執政》にしかできない芸当なのですが…

ジェネリックとしては、ETBでバーンスペルや除去を持ってこれる《騒乱の歓楽者》が一番有望でしょうか?

《嵐翼の精体》は、インスタント・ソーサリーとのシナジーで2コストまで軽減される3/3のフライヤーで、P/Tのサイズアップが可能と、多くの点でマークタイドと似通う1枚です。
とはいえマークタイドのように暴力的に盤面を制圧できたりする訳ではないので、代打をになえるかは微妙なところ。

《騒乱の歓楽者》も《嵐翼の精体》も、最適化していけば「果敢」デッキになりそうで…というか、十中八九「果敢」に寄るので、元より「果敢」で組んだ方がいいのではないかという感じもします。





まとめ

今回は普段と毛色のちがう記事になったな。
うーん…新しい格安モダンリストを練ってたのですが、中々まとまらなくて…
だからといって、このまま何も更新しないのもアレですし、リスト制作のためのメモを記事の体裁にして出しちゃおうと…
なるほどなぁ
仮想敵について考えたこととか、格安デッキに使えそうなカードとか、そういう情報が誰かの役に立つかも…ですし??
うーん…なんというか、省エネに失敗してないか? メモが長いと装飾当てるだけで結構な作業になるし…
そうなんですよね、かといって記事の進捗は芳しくないですし…しばらくはこんな感じになっちゃうかもです💦
{5}{U}{U} " クリーチャー  ドラゴン " 3/3 " 探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、{1}を支払う。) 飛行 濁浪の執政は、これによって追放されてインスタントやソーサリーであるカードの枚数に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。 インスタントやソーサリーであるカード1枚があなたの墓地を離れるたび、濁浪の執政の上に+1/+1カウンター1個を置く。 " Modern Horizons 2 (MH2) #52 " Illustrated by Lucas Graciano " Magic: The Gathering, MTG



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!