格安パイオニアの王道!?白赤サイクリングデッキ【予算 ¥8600】


こんな内容の記事です!
  • 格安パイオニアデッキとして有名な「サイクリング」デッキの紹介です!
  • 「サイクリング」を使うと誘発する効果を持つクリーチャーたちで攻めていく、ビートダウンデッキになっています!
  • 手札交換ができる「サイクリング」能力自体の使い勝手がよく、柔軟に回せるデッキです!


サイクリングとサイクリングデッキ

「サイクリング」というのは、コストを支払って手札から捨てることでカードを1枚引くことができる能力。 最近だと『イコリア:巨獣の棲処』で再フィーチャーされたので、ご存知の方も多いかと思います。


イコリア以前でサイクリングがフィーチャーされたのはアモンケットブロックで、《虚ろな者》や《敏捷な妨害術師》など後の下環境に大きな影響を与える有名サイクリング呪文が輩出されました。

イコリアでは、《繁栄の狐》に代表されるような、高性能かつ低コストでありながら「サイクリング①」を持つ呪文が多数輩出され大きな反響を呼びました。


アモンケットブロックにおけるサイクリング呪文にも1コストでサイクリングできる呪文は多数ありましたが、いずれも色マナを要求するもので、なおかつサイクリング持ちクリーチャーは中~大型ばかりでした。

序盤から普通に出しても強いし、当然サイクリングしても強いイコリアのサイクリングクリーチャーは画期的でした…!

アモンケットブロックの「サイクリング」は、「有色1マナ」か「無色2マナ」をコストにするものが大半でした。


これら高性能なサイクリング呪文は、当然スタンダード環境にサイクリングデッキを成立させるなど大きな活躍を見せたわけですが、活躍はそれだけにはとどまらず、先述のアモンケットブロックの名カードと相まってパイオニア環境にもアーキタイプを成立させるに至りました。

しかもこのパイオニアサイクリングデッキは、採用カードの大半…というかほぼ全てがアンコモン以下であり、すさまじく構築難度が低いのも特徴です。


「軽くパイオニアも組んでみようかな」「パイオニアでテーブルトップをはじめてみたい」とお考えの方は、組みやすくて扱いやすいサイクリングデッキをぜひご覧になっていただければと思います…!



「サイクリングデッキ」の良さはコンボやシナジーだけでなく、そもそも柔軟に扱えるというのもあるんですよね。
不要牌を好きなタイミングで別のカードに替えられるからな。 「果敢」なんかもそうだが、そもそもキーワード能力として強い気がする。
ですね。 特にイコリアで登場した「無色1マナのサイクリング」は別格の柔軟性でした…!

デッキリスト

※カード名をクリックでカードのデータベース(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 炎刃の達人 ¥60
4 繁栄の狐 ¥56
4 ドラニスの刺突者 ¥27
4 ドラニスの癒し手 ¥27
3 雄々しい救出者 ¥36
4 虚ろな者 ¥311

呪文

4 天頂の閃光 ¥42
4 血の希求 ¥28
3 見捨てられた石棺 ¥42
2 踏み穴のクレーター ¥36
4 排斥 ¥109

土地

6
6 平地
4 戦場の鍛冶場 ¥404
4 断崖の避難所 ¥380

サイドボード

1 湧き出る源、ジェガンサ ¥404
2 デジェルの決意 ¥21
2 デジェルの拒絶 ¥21
2 丸焼き ¥70
2 切り裂かれた帆 ¥23
2 俗物の放棄 ¥29
2 ポータブル・ホール ¥467
2 魂標ランタン ¥414

予算

メイン:¥6082
サイドボード:¥2494
合計:¥8576

テストプレイ



STUDY HALL OF M:tGテストプレイのマニュアルはこちらから

記事の改良に伴ってデッキリストが変更された場合、テストプレイのリストと記事のリストが一時的に一致しない状態になることがあります。


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サイクリングでクリーチャーの能力をガンガン誘発!!

このデッキにおいて殊更に優秀なのが《繁栄の狐》 フレイバーテキストにて言及されている通り、サイクリングによる誘発型能力によってすさまじいスピードで成長してしまいます。


おなじく1コストの《炎刃の達人》もまた、サイクリングによる誘発でパンプアップできるクリーチャー…なのですが、こちらはターン終了時までの+1/+0修正と、《繁栄の狐》と比較すれば雲泥の差のスペック。
とはいえ、《繁栄の狐》に似た役割を担えるカードをさらに4枚搭載できるというのは魅力的ですし、そもそも《繁栄の狐》のスペックが異常なだけで《炎刃の達人》が弱いというわけでもありません。

加えて《炎刃の達人》は「威迫」持ちなので、サイクリング誘発で高めたパワーと相まって「大ダメージを受けるか、2体のクリーチャーを犠牲にしてブロックするか」という辛い選択肢を相手に押し付けることができるという強みもあります。




《繁栄の狐》…1コストで召喚できるのもすごいが、「サイクリング①」まで持ってるんだよな…
おそらくブロック制廃止の影響で生まれた怪物の1枚なのでしょうね…
※エルドレイン以前は2~3セットを通して共通の次元やテーマを扱っており、それを「ブロック制」と呼んでいました。

なるほど、たしかに『エルドレインの王権』以降1セットで新しいコンセプトのデッキが組めるよう、新ギミック用のパワーカードが登場するようになったもんな。
じゃあ、この狐も…
強引にでもサイクリングデッキを成立させるために、強いカードとしてデザインされたのかもですね。





サイクリングの超必殺!!《天頂の閃光》でトドメ!!!

《天頂の閃光》は、4コストで「墓地のサイクリング持ちカードの数だけ任意の対象にダメージを与え、ライフゲインする」インスタント呪文。


サイクリングデッキでは簡単に5点くらいは出せるので、フィニッシュ手段として用いられるのが専らですが、プレインズウォーカーやクリーチャーの除去にも使えます。

相手にダメージを与えなかったとしても大きなライフゲインで延命できるので、次の《天頂の閃光》をサイクリングで掘り当てて、それで相手プレイヤに大ダメージを与えてゲームエンド…というような運用も可能です。



盤面にクリーチャーを並べて勝ちにいくのか、《天頂の閃光》のバーンダメージで勝ちを狙うのかといった判断が重要になるな。





アモンケットのすごいアーティファクト

アモンケット産の強カードとして有名なものに《虚ろな者》があります。

《虚ろな者》は、サイクリングかディスカードに反応してコストが②軽減されるゴーレムで、3度誘発すれば0コストで場に出すことができます。


登場以来モダンにおいて「ホロウ・ワン」デッキの中核を担っていましたが、《信仰無き物あさり》の禁止によって扱いにくくなってしまいました…

サイクリングを多用するこのデッキとの相性ももちろん良好で、タフネスが高いので《血の希求》で格闘させやすいのもうれしいところです。


《見捨てられた石棺》も同じくアモンケット産のアーティファクトで、サイクリングで墓地に送った呪文を墓地から唱えられるようになります。


ただし、「サイクリング以外で墓地に送られるカードは代わりに追放される」デメリット持ちなので、墓地からカードを使えば使うだけ《天頂の閃光》の威力が下がってしまいます。

とはいえ《天頂の閃光》の1点よりも、《虚ろな者》を墓地からタダで場に出したりできる方が勝ちにつながると思うので、あまり気にならないとは思います。



《見捨てられた石棺》…これすごいですよね。実質的な大量ドローですし。
実際、登場当時のスタンダードでも《ドレイクの安息地》とかと組んで活躍してたからな。 ただ当時のスタンダードとちがうのは…
ちがうのは…??
イコリアでサイクリング持ち小型クリーチャーが大量に出てきたことだな。
たしかに…!アモンケットのサイクリング持ちクリーチャーは《砂漠セロドン》みたいな中~大型獣が多かったですよね!
サイクリングコストが1コストのやつは特にそうだったよな。
じゃあ、もしかして…《見捨てられた石棺》を出す前に破壊されたクリーチャーを《見捨てられた石棺》を出すことによって蘇生できるという動きは…
多分想定外だろうな。小型のサイクリングクリーチャーを想定してそうにはみえない。
イコリアとアモンケットの化学反応と言えばロマンがある…かも??
そういうのが下環境の醍醐味だったりするしな!





サイクリング持ち呪文で援護射撃!!

相手パーマメントを追放できる《排斥》もまた、アモンケットブロックが輩出した名カード。


1コスト下に《払拭の光》があるものの、こちらは「瞬速」持ちである上にサイクリングがあるため、非常に使い勝手のよい仕上がりになっています。


特に1コストでサイクリングができるのが便利で、序盤に引いてしまってもサイクリングで別のカードに交換できるので事故リスクを軽減できます。

あるいは相手ターン終了時まで構えておいて、相手が厄介なパーマメントを出してこなければ、その相手ターン終了時にサイクリングで別の欲しいカードを引きに行くといった戦法を取ることも可能です。


同じくサイクリング持ちの《血の希求》は格闘除去なので、盤面のクリーチャーに依存してしまうのが難点。


このデッキでは、《繁栄の狐》か《虚ろな者》がいなければまともに運用することができませんが、サイクリングコストが低いので汎用性の低さは問題になりません。

というより、実戦では「サイクリング」で使用されることの方が多いです。


《踏み穴のクレーター》もまたサイクリング要因のカードですが、0コストで場に出した《虚ろな者》に「速攻」を付与する動きは中々に脅威的。


あるいは、巨大なサイズまで育った《繫栄の狐》にトランプルを付与してゲームセットを狙うこともできるので、エンチャントとしても普通に優秀な印象です。


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まとめ

というわけで「白赤サイクリング」デッキの紹介でした!!
比較的安く組めてしっかり戦えるのでおすすめです…!
パイオニア自体がやや不人気なフォーマットなのが残念だけど、ひとつはデッキをもっておいて損はないと思うぞ。
モダンや統率者ほどの人気ではないものの、なんだかんだパイオニアをプレイされている方はいますもんね。
パイオニアの格安デッキと言えば公式発売の『パイオニア:チャレンジャーデッキ』も優秀だから、そっちの購入も検討しておくといいぞ。 定価¥5500で、他のTCGの構築済みと大差ない値段だしな。
『赤単バーン』なんかはそのまま使っても十分戦える作りになってますね。
逆に『アゾリウススピリット』や『ロータスコンボ』はどうしても特殊地形を買い足したい感じだな。収録内容自体はものすごく優秀なんだけどな。
ですね。『アゾリウススピリット』の場合は、少なくともあと4枚はアンタップインする特殊地形を買い足した方がいいかなって感じです。
安く土地を買い足したい場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね!!

らすとさばTCGレポートは、格安デッキや安くて強いカードなど、MTGを気軽に楽しむための情報をお届けします

今回もおつきあいいただきありがとうございました!! またの機会にお会いしましょう…!
ではまたな!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!