真夜中の狩り:コモン/アンコモン要注目カード【第二夜】

 






この記事は、イニストラード:真夜中の狩りの要注目なコモン/アンコモンカードを紹介する記事の第二回です。
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第2夜突入です。
MTGA版リリースにも、プレリリースにも間に合わなかったな…
ですね…


踊り食い

骨の破片にそっくりな除去ソーサリーですね。
だな、相違点は「生贄以外の追加コストが手札1枚なのか3Bなのか」というところと「破壊するか追放するか」だな。
流石に5コストで除去スペルを撃つことはそうないでしょうね…
『モダンホライゾン2』以降一気に高速化が進んだモダンでは、1コスト+1ディスカードで撃てるから序盤にも使いやすい《骨の破片》の方が有用だろうしな… とはいえ、骨の破片がパイオニアに来たと考えればかなり有難いとは思うぞ。
破壊と追放の違いも大きいですよね、下環境だと《孤光のフェニックス》や《復讐蔦》みたいな墓地から帰ってくるクリーチャを追放してしまえるのは大きなメリットです。
だな、一見《骨の破片》の方が便利そうに見えてしっかり棲み分けてる。
モダンホライゾンに収録されたカードと同等のカードが通常セットに入ったというのもすごい話ですけどね…
ま、まぁ…な。

短評

《骨の破片》によく似た除去スペルです。

 基本的な性能は《骨の破片》に劣るものと思いますが、「破壊ではなく追放する」という一点がこのカードを評価する上でとても気がかりです。

現在パイオニア・モダン両環境には《テーロス還魂記》にて登場した「脱出」持ちクリーチャーをはじめ、様々な墓地から復活するクリーチャーが存在しており、追放による除去がゲームの展開に大きく作用することが予想されます。
そもそも、《踊り食い》の詠唱コストに何を生贄に捧げるのか、その生贄をどこから用意するのかといった問題があるものの(パイオニアのジャンドサクリファイスくらいしか思いつかなかった…)、ハマるデッキを見つければ、あるいは構築できれば強力なのではないかと思います。


冥府の掌握

ミラディン包囲戦の《喉首狙い》に近い性能ですね。
《破滅の刃》もあるな
そう言えばありましたね!黒が除去できないんでしたっけ?
 (なんか少年漫画のタイトルみたいだ…)
 無条件に除去できるようになった代わりに2点ライフロスするようになった感じですね!
《喉首狙い》や《破滅の刃》が細々下環境で使われてることを思えば、このカードも相当強いんじゃないか?
しかもパイオニアリーガルなんですよね、当たり前ですが。
かなり期待できると思います!!

短評

2コスト条件付きの単体除去である《恐怖》系統の呪文。
歴代の《恐怖》系統の呪文の中でもトップの実力を有しているものと思われます。 

というのも、これまでの《恐怖》系統の呪文は、アーティファクトや黒のクリーチャーを除去できず、そのために運用の上でメタゲームを強く意識する必要がありましたが、こちらは《殺害》同様に無条件に可能。

そのため運用の上での問題が、「メタゲーム」から「自身の構築やプレイング」へとシフトし、メインボードへの搭載がしやすくなりました。
モダンにおいて《致命的一押し》で仕留められないクリーチャーを狙うために少数採用されうるほか、フェッチランド不在の為に《致命的一押し》の「紛争」が安定して達成されないパイオニアで有力な除去スペルになるのではと踏んでいます。


腐敗した再会

自分のクリーチャーを「腐乱」付きのゾンビトークンにして復活させる呪文ですか。
そう思うだろ。でもよく見て見ろ。
え、違うんですか… カードだから、自分の呪文を追放してもいい?
それだけじゃないんだ…
え…あ、よく見たらこれ相手の墓地のカードでもいい!?
相手の墓地戦略を邪魔しながら、こちらはトークンを用意できる。 腐乱持ちだから、生贄に捧げるのが専らの用途になると思うがな。
しかも、インスタントで軽量フラッシュバック持ちなんですね… デッキは選びそうですが、確かにこれは強そうです…!

短評

現在パイオニアメタゲーム上の多くのデッキが墓地を参照する戦略を取っているのですが、インスタントタイミングでなおかつ1マナという軽いコストでその墓地戦略を阻害できてしまうこのカードはかなりのポテンシャルを秘めていると思います。 

また1コストのインスタントであること、トークンを生成できることも魅力で、生贄が必要になったタイミングで速やかに生贄を準備するといった運用もできそうですし、相手ターンの終わりに唱えてあらかじめ生贄を立てておくということもできそうです。 

更には2コストという比較的軽いフラッシュバックを持っており、墓地からしつこく相手の墓地戦略を邪魔しに行けるのも魅力です。デッキを選ぶものの、かなり強力なカードではないかと思います。


安堵の火葬

何かに似てると思ったら、《削剥》だな。
《削剥》…モダンでも有名な火力呪文ですね。
構築を歪めることなくアーティファクトに触れる呪文だからな。
こっちはアーティファクト破壊の代わりにルーティングのモードがついてますね。
だな。
 パイオニア・モダン目線では、火力除去の枠を犠牲にせずに採用できる墓地肥やしってところか。
逆にスタンダードだと、フラッシュバック呪文を埋めて疑似的にアドを得られるかもです。

短評

「安堵の」と名につく通り、《安堵の再会》によく似たルーティング効果を有したモード呪文。

《安堵の再会》同様に2枚のカードを手札から墓地に送ることができます。 
《安堵の再会》とは異なり唱えると必ず手札が1枚減ってしまいますが、その一方でディスカードが詠唱コストに含められないため、打ち消しにおびえず唱えられる強みがあります。 

そもそも《安堵の再会》がモダンにおいて実績があるので、より柔軟に運用できる《安堵の火葬》は有望といえるでしょう。


祭り壊し

パウパーで一時期活躍してた《窯の悪鬼》にそっくりだな。
あちらは+3/+0修正でしたが、こちらは+2/+0…
その代わりにタフネスが1点上がってるな。
タフネス2と3の違いは大きいですよね。
特に《稲妻》のない、現スタンダードとパイオニアではクリーチャーとしての耐久力に直に関わってくるからな。


火遊び

《ショック》の上位互換ですね…
だな。
《ショック》の上位互換自体はさほど珍しいものじゃないが、今回のセットのカードパワーも相まって、《稲妻》がどこかで再録されるのではと勘ぐってしまうな。
え、あの《稲妻》がですか…!?
い、いや…あくまで「そんな気がする」ってだけの話だから余り真に受けないでくれよ… 
それはそうとして、間違いなくパイオニア・モダンのバーンで採用されるスペックだな。
占術で不要牌飛ばせるのは、バーンという戦略と噛みあってますからね!
特にバーンは今のパイオニアで有力なアーキタイプ、10月には構築済みの発売予定だからな… 集めておいて間違いないと思うぞ!!


炎の媒介者/炎の具象化

なんか…こう、「バーンで使え」という圧をヒシヒシとかんじます…
なんならバーンの擬人化がコンセプトかも知れないな。
やっぱりバーンで使ったら強いでしょうか?
悩ましいな… 
パイオニアなら十分あり得るとは思う。 火力呪文を相手に直撃させたら3/3になる2コストクリーチャーだから、デッキの安定感を重視して《ヴィーアシーノの紅蓮術士》と入れ替える選択肢は全然あるんじゃないか?
なるほど…!
ただ、そうすると《ヴィーアシーノの紅蓮術士》の回避しづらい2点火力を失うことになるし、1コストで衝動ドローってバーンデッキで使うには冗長な感じもするのよな…
うーん、難しいですね…
だな。
だからアタシはあえて推す。 どうせアンコモンだ、4枚揃えて¥1000行くかどうかという代物、気になるなら使ってみた方がいいに決まってるさ!
その¥1000が積み重なると、フェッチランドや瞬唱の魔導士になるんですよね…
う、うるさいな…!





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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!