真夜中の狩り:コモン/アンコモン要注目カード

 


この記事は 9/24発売の新セット『イニストラード:真夜中の狩り』に収録されるコモン/アンコモンの中から要注目カードをピックアップして紹介する記事です。

▶同シリーズ(真夜中の狩り:コモン/アンコモン要注目カード)記事の一覧はこちらから



ついに出ましたね…! 『真夜中の狩り』フルスポイラー(全カードリスト)が!!
ちょっと今更感ないか…?
しょ…しょうがないじゃないですか、私が寝込んでたんだから…
古戦場おつかれさまでした、勲章はいくらもらえましたか…?
ウッ… と、とにかく…やっていきます…!! 
新セット『真夜中の狩り』のコモン/アンコモンの強そうなカード評価です…!
え、コモン/アンコモン縛りなのか…?? 
なんか、こう…もったいなくないか?《滅びし者の勇者》とかもスルーすることになるんだろ?
そ、それでもコモン/アンコモンで行くんです…! 
だって、通常弾のコモン/アンコモンって、採用率高くても下環境で強くてもそんなに高くならないじゃないですか。
たしかにな。 
今回は人気エキスパンションになるだろうから、なおさら低レアリティカードの在庫は豊潤だろうな。
そうなんです! ということは、今ここでコモン/アンコモンの要注目カードを確認しておくのは、格安構築の足掛かりになるというもの…!!
なるほどなぁ…納得できたような、できないような…
でもまぁ、今回低レアリティにも滅茶苦茶強いカードあるらしいから、「コモン(アンコモン)なのにこの強さ」ってやるのも楽しいかもな。





聖戦士の奇襲兵

なんかもう色々すごいけど、一番衝撃的なのはこれが「コモン」ってことだよな。
ですね… 単純に瞬速+3/1というだけでこなせる役割は多いでしょう。
名前通りに「瞬速」を活かして攻撃クリーチャーを撃墜してもいいし、相手ターンの終わりに出して攻撃に参加しても良いわけだ。 この時点でかなり強いのに、アーティファクト/エンチャント対策ができるのはどうかと思うぞ…
普通にやり過ぎですよね…
『イクサランの相克』で登場した《打ち壊すブロントドン》もかなり当時のスタンダードで使われたカードだからな…これは流石に強いだろ。
3コストの《解呪》と見ることもできますね…! 部族人間なのも魅力です。


短評

 パワー3/1の瞬速クリーチャーで、《解呪》を内蔵しています。 2コストで3以上のパワーを有するクリーチャーは《不気味な放浪者》と《黒槍の模範》のみ。
《不気味な放浪者》は召喚に条件が付いているので、実質的に2コストパワー3瞬速は《黒槍の模範》のみです。

そのため、《聖戦士の奇襲兵》は3/1の瞬速であるというだけで評価に値するカードと言えるのではないでしょうか?

人間であることも捨てがたいメリットで、インスタントタイミングで《教区の勇者》を強化することができます。


なんでこれがコモンなんだろうな…





忠実なグリフ

これ強いか…?
私は強いと思います…!!
除去からクリーチャーを守ったり、ETB(場に出たときの能力)を使いまわしたりと色々役割がもてて、なおかつ場に2/2飛行が残るので…


短評

 いわゆる「救出カード」で、味方を手札に逃がしつつ着地する2/2飛行持ち

 ETBの使いまわしでアドバンテージを得るのはもちろん、チャンプブロックする味方クリーチャーを逃がしてこちらのアドバンテージの損失を防ぐなど器用な動きが可能です。

 これまでの救出カードと異なるのは、味方を手札に戻すかどうかを任意で選べるところ。《白たてがみのライオン》や《石覆い》よりもマナレシオで劣る反面、能動的に場に出して打点に加えるという動きが取りやすくなっています。 

とは言ったものの3コストで2/2を出すのは流石にテンポが悪く、このカードを能動的に召喚するという場面は非常に少ないと思います。相手の動きに大きく依存するカードなので、採用するにしても2枚程度にとどまるのでいでしょうか。

 
グリフくん…私は信じてるからね…





考慮

《選択》のほぼほぼ上位互換です… 大体の場合占術より強いです。
すでに《選択》が強いカードだからな、これもう説明不要だろ。


短評

 選択の強化版。

墓地を肥やすことができるようになった《選択》で、モダンでは《濁浪の執政》の探査を使いやすくしたり、パイオニアでは《弧光のフェニックス》や《弾けるドレイク》と好相性です。 

《選択》の採用率の高いモダン・パイオニアでは、単純に《選択》が8枚採用可能になったというだけでありがたいように思えます。

既に強いカードの強化版だからな。コモンでありながらかなりの要注目カードだぞ。





消えゆく希望

またもや既存カードの上位互換か…
《送還》の完全上位互換… 今回のセットのパワーの高さが伺えますね…
《送還》って、使うだけでアド損になるものの、敵ブロッカーを排除したり味方を除去から守ったりと、器用に使える良カードだからな。 下環境の果敢デッキとかで細々使われてる感じだが…
そこへ占術もつくとグッと使用感が良くなりそうですね。


短評

 《送還》の完全上位互換。

《送還》同様テンポを重視するアグロ寄りのデッキでは採用機会があるかも知れません。
用途については、やはり《送還》を想定すれば分かりやすく、相手ブロッカーの排除や味方クリーチャーの「救出」の他、+1/+1カウンターで強化された相手クリーチャーをバウンスすることで、強化をリセットするという使い方もできます。

 シンプル故にテクニカルな動きができる《送還》が、条件付き占術でますますテクニカルになったというべきでしょうか? ただ、使えば必ずアド損という弱点は払拭されていないので、これまで《選択》を採用していたデッキが単純に強化される格好になるでしょうか? 地味ながらも要注目な1枚です。

《送還》って、初心者の登龍門みたいなところあったけど…
確かに「《送還》が使いこなせたら中級者」みたいな風潮ありましたね。
それが条件付き占術でさらに難題になっちゃったな。
えぇ…誰の…というか何の心配をしてるんですか…





異世界の凝視

トップ操作と墓地肥やしが同時にこなせるインスタントです。
最大で4枚肥やせるから、墓地を活用するデッキでは出番があるんじゃないか?
当たり前ですが、使うと必ずアド損になるのが難しいですね。
アド損が確定してるカードって使いにくいからな…ただ《異世界の凝視》の場合、フラッシュバックコストが軽いから墓地から唱えてもいいわけか。 そうすればアド損にはならないしな。
なるほど、その手がありましたか…! 逆に《異世界の凝視》で墓地にフラッシュバック持ちの呪文を送れば…
疑似的にアドを得られるな。強いかは知らんが面白い切り口ではあるな!


短評 

大量の墓地肥やしとトップ操作が可能で、イゼットフェニックスデッキと好相性と思われます。 
《ドラゴンの怒りの媒介者》や《秘密を掘り下げる者》の変身を助けることができるので、モダン以下ではデルバーデッキのパーツになるかも知れなません。 

探査持ちのカードのコストを最大4コスト軽減(自身のコストを勘定に含めれば2あるいは3コスト軽減)できるのも魅力で、モダン以下でも通用するカードパワーを有していると思います。通常弾コモンなので安いだろうし、4枚集め得なカードと思われます。

 
普通にやばい1枚です。金銭的に余裕があれば、他のカードを購入するついでに4枚揃えておくといいかと…!





秘密を掘り下げる者/昆虫の逸脱者

これこそまさしく「説明不要」な1枚ですね。
だな…まさか収録されるとは思わなかったが… これでパイオニアに「デルバー」(秘密を掘り下げる者)が来るわけだ。
ああ…!そうか、これでパイオニアもデルバー解禁になるんですね!
『真夜中の狩り』同弾収録カードでお膳立てされてるからな、スタンダードでも相当暴れんじゃないか?
目指せ全フォーマットグランドスラム!!上でも下でも「デルバー・ゴー」…です!!
なんかそういわれるとゲンナリしてきたな…


短評

 『イニストラードを覆う影』で《逸脱した研究者/完成態》、『異界月』で《完成態の講師/繰り返しつくしたもの》という大型デルバーが登場していたため、『真夜中の狩り』ではさらに強大なデルバーが出るのでは?という噂もありましたが、普通にデルバーその人が出てきました。「エルドラージの脅威が去り、ゴシックホラーのイニストラードが帰ってきた」ことを如実に伝えるという意味では、とてもストーリーテラーな1枚。

 性能面では、「デルバー・ゴー」と呼ばれるデッキのコアパーツであることが有名で、モダンやレガシーで長く活躍しているすごいカードです。あまりにもすごいので、ここで説明するよりは晴れる屋のデッキリストを見てもらう方がずっと分かりやすいかと思って割愛気味です。

デルバー!すごい!本当にすごいんだ!





シボウタケの若芽/巨大シボウタケ

そして緑のデルバーもやってきたと…
えぇ…なんですかこれ…(困惑)
しかも、変身後放っておくと際限なくデカくなるぞ。
えぇ…デルバーよりも凶悪じゃないですか…
それはわからないな、変身条件が呪文ではなくクリーチャーだから、クロックパーミッションでは使いづらいだろうし。
なるほど、意外とバランスとれてるんですね。
それもわからないな、さっき見た《異世界の凝視》との相性もいいし、デルバーと違ってライブラリトップに関係なく変身できるからな。一度条件を達成すれば、アップキープに必ず変身するわけだ。しかも、変身後追放するカードは相手の墓地からでもいいからな…
似たようなテキストの《漁る軟泥》が今現在スタンダードやパイオニアで活躍しているわけですからね… このカードも当然並以上の活躍をするでしょうね…


短評

 緑にやってきたデルバーと言うべき…というかそうとしか形容しようのないカード。 変身条件の墓地にクリーチャー3枚が厳しい印象です。 モダンではドレッジ(発掘)デッキで採用すると簡単に条件が達成でき、なおかつ自身も墓地肥やしができるので相性がいいのではないかと思います。 

スタンダードで採用する場合は青の墓地肥やしと組んでシミックカラーでの構築になるのでしょうか?イマイチ使い方がイメージできていません…
 1ターン放置すると《ショック》を逃れ、2ターン放置すると《稲妻》を逃れるようになるため、放置できないクリーチャーとして相手の除去を吸わせる用途で使っても強そうです。
「鳥をみたら焼け」が「キノコをみたら焼け」になるかもな。
どっちもおいしそうでいいですね!
(何言ってんだお前)





まとめ

というわけで『真夜中の狩り』コモン/アンコモンの要注目カードでした…!!
え、もう終わりか??
や…そんなわけないじゃないですかー!!
(終わらせる気だったのか…)
実のところ、紹介したいカードがあと十数枚ありまして…
まあ、今回低レアリティカードですら大豊作だからな。
だから、全部で3回に分けてやるようにしようかと…
なるほどなぁ。連載記事というわけか。
ですです…!というわけで、また次回お会いしましょう!!
(これ、発売日までに完結するのか?)


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らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!