5Kモダンの今を知る:5Kモダンプレイヤーが実際に使っているデッキリストを紹介する記事


こんな内容の記事です
  • プレイヤー、イベント主催者の方から教えていただいた5Kモダンのデッキを紹介する記事です!
  • 記事で紹介したデッキリストはアンリストでMOXFIELDに登録してありますので、興味のある方はテストプレイしてみてください(リンクは記事中のリスト直下にあります)

蟹鍋(カニ部族+壁ビートダウン)

桜咲明日菜(@4uKwU8rm4vRlssM)さまからの提供リスト TSUTAYA嵐山店 5kモダン(参加4人)2021/12/5 優勝

カード名をタップで詳細ページ(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 マーフォークの秘守り ¥ 33
4 氷山のカンクリックス ¥ 25
4 拘留代理人 ¥ 199
4 不可思議 ¥ 70
4 怒り狂う島嶼、キャリクス ¥ 52

呪文

4 堅固な証拠 ¥ 38
4 小走り波 ¥ 34
4 厳戒態勢 ¥ 41
4 太陽の義士、ファートリ ¥ 44

土地

2 剃刀潮の橋 ¥ 72
4 近づきがたい監視塔 ¥ 68
4 港町 ¥ 91
4 冠雪の平地
10 冠雪の島

サイドボード

4 才能の試験 ¥ 99
4 強者鏖殺 ¥ 35
3 夕暮れヒバリ ¥ 62
4 ヴェクの聖別者 ¥ 270

予算

メイン:¥2924
サイドボード:¥1802
合計:¥4726

※WisdomGuildのトリム平均を切り上げ、2023/1/8 現在


テストプレイ




タフネスで攻める《厳戒態勢》デッキ

本デッキに複数採用されているタフネスの高いカニたちを、タフネスで攻撃できるようにする効果を持った《厳戒態勢》《太陽の義士、ファートリ》で強化するのが本デッキの戦略。
カニのなかでも《怒り狂う島嶼、キャリクス》はとびぬけて高いタフネス17点を有しており、ほとんど一撃でゲームを決めるられるサイズです。

怒り狂う島嶼、キャリクス

伝説のクリーチャー - リバイアサン・カニ {2}{青}{青}
0/17
対戦相手が怒り狂う島嶼、キャリクスを対象として呪文を唱えるためのコストは{2}多くなる。
{3}:ターン終了時まで、怒り狂う島嶼、キャリクスは+X/-Xの修整を受ける。Xはあなたがコントロールしている島の総数に等しい。

これを《不可思議》で飛行を付与してやれば、ただちにゲームを決めることができそうです。



《近づきがたい監視塔》の採用を思いつく構築者の引き出しがすごいですよね。

近づきがたい監視塔

土地
近づきがたい監視塔はタップ状態で場に出る。
:あなたのマナ・プールにWhiteを加える。
{1}{白}:近づきがたい監視塔は、ターン終了時まで白の1/5の兵士クリーチャーになる。 それは土地でもある。

「その手があったか」って感じだよな。
高タフネスのクリーチャーはカードのデータベースで検索すれば簡単に見つかるけど、こういうミシュラランドなんかは知らないと持ってこれない。
ですよね。
マニアだから組めるデッキって感じで面白いです…!



《小走り波》とカニ部族

《小走り波》は手札1枚を捨てて0/3カニを生成できるエンチャント。

小走り波

エンチャント {1}{青}
{青}, カード1枚を捨てる:青の0/3のカニ・クリーチャー・トークン1体を生成する。 昂揚 ― あなたの墓地にあるカードの中に4種類以上のカード・タイプがあるかぎり、あなたがコントロールしているすべてのカニは+1/+1の修整を受ける。

「昂揚」を達成すれば、味方のカニ全員を+1/+1修正するカニロードとしても機能します。
本デッキには8枚のカニと、さらに8枚のカニトークンを生成呪文が入っているので、カニ部族のシナジーも活かしつつ戦うことができるわけですね。

本体のマナコストが重いので出すタイミングに悩むカードですが、ひとたび場に出せてしまえば不要牌を1マナで打点に変更していける柔軟さと、自らの能力で「昂揚」を達成できる自己完結から意外と使いやすいカードだと感じました。



壁デッキにカニを上手く絡ませるのがテクニカルだよな。
ですね。《神盾の海亀》や《巨大雄牛》を連想しがちなコンセプトですが、墓地やカニのシナジーにも目を向けてカードを選んでるのが技巧的です。



切削ギミック

《マーフォークの秘守り》《氷山のカンクリックス》は、ライブラリを切削できるクリーチャー。

本デッキには、墓地で機能する《不可思議》と、墓地のカードタイプを参照する「昂揚」持ちの《小走り波》の両カードが採用されており、墓地肥やしが盤面の強化につながるようになっています。



《氷河の氾濫原》ではなく《剃刀潮の橋》が採用されているのは、《小走り波》の「昂揚」達成のためですね。
なるほど、アーティファクト・土地で2タイプ達成できるということか…

《氷河の氾濫原》は基本土地タイプを持っているため《港町》をアンタップインさせることができ、氷雪タイプで《氷山のカンクリックス》の能力を誘発させることもできるため、一見するとこちらの方が魅力的に見えます。

一見すると《氷河の氾濫原》の方が魅力的に見えますが、デッキを調整していくと直感に反したカードの方がデッキに合っていることが分ったりするんですよね。
あるあるだな。
よくデッキを回しておかないと、こういう選択肢には辿りつけない。よく練られたリストだ。



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徘徊ローグ

嵐山MTG(@ranzan_mtg)さまからの提供リスト

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メイン

クリーチャー

4 這い寄る刃 ¥ 42
4 トリトンの岸忍び ¥ 35
4 フェアリーの悪党 ¥ 44
3 蛙投げの旗騎士 ¥ 157
4 ウーナの黒近衛 ¥ 157
4 臭汁飲みの山賊 ¥ 49
4 掛け鍵のフェアリー ¥ 29
1 トリックスター、ザレス・サン ¥ 56

呪文

3 ドリルビット ¥ 44
4 欠片盗み ¥ 89
2 外套と短剣 ¥ 158

土地

3 忍び寄るタール坑 ¥ 268
3 詰まった河口 ¥ 101
9 島
8 沼

サイドボード

2 否認 ¥ 37
2 エルズペスの悪夢 ¥ 34
1 思考のひずみ ¥ 81
3 ファリカの献杯 ¥ 28
4 見栄え損ない ¥ 33
1 強迫 ¥ 41
2 祖先の象徴 ¥ 290

予算

メイン:¥ 3546
サイドボード:¥ 1060
合計:¥ 4606

※WisdomGuildのトリム平均を切り上げ、2023/1/8 現在


テストプレイ




「徘徊」を活かしたビートダウン

《掛け鍵のフェアリー》など「徘徊」能力を持ったクリーチャーでアドバンテージを稼ぎながら展開していくビートダウンデッキです。

徘徊

「このターン、いずれかのプレイヤーにあなたがコントロールする発生源による戦闘ダメージを与えていて、そのダメージを与えた段階でそのダメージの発生源がこの呪文のクリーチャー・タイプのいずれかを持っていた場合、あなたはこの呪文のマナ・コストではなく[徘徊コスト]を支払ってもよい」というキーワード能力。
括弧内の注釈文には特定のクリーチャータイプが記載されているが、徘徊呪文のクリーチャー・タイプが変更されている場合は、その呪文の現在のクリーチャー・タイプの方が参照される。

回避能力を持った1マナクリーチャーの攻撃を通すことを起点にするという点では、『モダンホライゾン』期に登場した忍者デッキを彷彿とさせます。

起動の度に手札に戻る「忍術」と違って、起点のクリーチャーが手札に戻らないため、上手く攻撃を通していけば破竹の勢いで攻めていくことができるのも特徴です。

起点にした1マナクリーチャーを+2/+1修正してクロックアップできる《臭汁飲みの山賊》は非常によく噛みあっています。中盤以降に出した1マナクリーチャーも3点クロックにできるので、起点用のカードを終盤まで活かすことができて隙がありません。

臭汁飲みの山賊

クリーチャー - ゴブリン・ならず者 {3}{黒}
徘徊{1}{黒}(このターン、あなたがゴブリンかならず者によってプレイヤーに戦闘ダメージを与えているなら、あなたはこれをその徘徊コストで唱えてもよい。)
あなたがコントロールしているならず者1体が攻撃してブロックされないたび、ターン終了時まで、それは+2/+1の修整を受ける。

やっぱり《臭汁飲みの山賊》が強烈だな。
「ブロックされない」を持つ《這い寄る刃》《トリトンの岸忍び》はほぼほぼ確実に+2/+1の恩恵を受けることができるし…
相手がクリーチャーを立てないデッキの場合は、3ターン目に《這い寄る刃》と《臭汁飲みの山賊》とで7打点になりますしね。
あとは《欠片盗み》が見た目以上に良いカードだったな。
ダメージレースを逆転させつつ、キャントリップで山札から有効牌を探すことができる。

欠片盗み

部族ソーサリー {2}{黒}{黒}
徘徊 {1}{黒} (このターン、あなたがならず者でいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えている場合、あなたはこれをその徘徊コストでプレイしてもよい。) プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。 欠片盗みの徘徊コストが支払われていた場合、カードを1枚引く。

5Kモダンでは派手にアドバンテージを得られるカードを多く積めないので、こういういぶし銀なカードが活躍しやすいのもありますね。
ただ「ボードアドバンテージを得られない2マナ呪文」だから、使いどころがなやましいんだよな。
中~終盤に使うイメージでしょうか。
クリーチャーを並べるのを惜しんでこれを唱えたりすると、クロックで負けてダメージレースでも再逆転されちゃいそうですしね。



手札破壊パッケージ

ウーナの黒近衛

クリーチャー - フェアリー・ならず者 {1}{黒}
1/1
飛行
他の、あなたがコントロールしている各ならず者・クリーチャーは、それぞれ+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。 あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。

ハンデスを搭載したフェアリーで、疑似的なならず者ロードでもあります。

肝心なのが手札破壊で、《ウーナの黒近衛》よりも後に出たならず者の攻撃がヒットするたびに相手に1枚手札を捨てさせる能力を有しています。
  • 2ターン目:《ウーナの黒近衛》を召喚。
  • 3ターン目:《這い寄る刃》などならず者を複数召喚。
  • 4ターン目:3ターン目に並べたならず者で攻撃
という流れで4ターン目に一気に相手のリソースを削れます。
丁度相手のリソースが切れてくる頃合いというのもあって、相手の手札がすっかり無くなることも珍しくありません。

どうやら5Kモダンはリミテッドやパウパーのようにリソース管理が重要なゲーム性であるらしいことが分かってきたので、この終盤に手札を一気に枯らせる《ウーナの黒近衛》は刺さるデッキには刺さるんじゃないかな…と感じました。

逆に、4ターン目までに十分な打点を揃えてしまえる(前回記事の)「緑単ストンピィ」のようなデッキにはほとんど歯が立たないようです。

こちらのクリーチャーのサイズは軒並み小さいので、「緑単ストンピィ」の手札を空にしても、既に並んである相手クリーチャーに押し切られて負けるゲームが多かったんですよね…



ドリルビット

ソーサリー {2}{黒}
絢爛{黒}(このターンに対戦相手がライフを失っていたなら、あなたはこの呪文を、これのマナ・コストではなく絢爛コストで唱えてもよい。)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から土地でないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。

《思考囲い》同様ピーピングハンデスですが、《思考囲い》と違って再序盤に唱えて相手の除去呪文を抜いておくといった使い方ができないので、意外と用途が限定的です。

ピーピング

対戦相手の手札を見ること。手札を見た上で行うハンデスを「ピーピングハンデス」と呼ぶことがある。

「中盤に唱えて、相手が終盤に唱えたいであろうフィニッシャーを落とす呪文」と見るのが一番妥当でしょうか。

決まることは稀ですが、落とした相手のフィニッシャーを《トリックスター、ザレス・サン》で釣るという大技もあったります。

トリックスター、ザレス・サン

伝説のクリーチャー - マーフォーク・ならず者 {3}{青}{黒} 4/4
瞬速 {2}{青}{黒}, あなたがコントロールしていて攻撃していてブロックされていないならず者1体をオーナーの手札に戻す:あなたは、あなたの手札からトリックスター、ザレス・サンをタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出してもよい。
トリックスター、ザレス・サンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーの墓地からパーマネント・カード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。



「ダメージレースで勝っている状態で相手の手札を荒らして、そのまま逆転させずに勝ち切ってしまう」というゲームメイクが得意な印象を受けました。
そうなんだよな。その点でライフ吸収だったり、手札破壊だったりがよく噛みあってる。


「徘徊」コストで唱えた呪文の絶妙なコスパのよさがいいですね!
「忍術」と違ってクリーチャーを手札に戻さなくていいのも大きいな。
「忍術」デッキは2ターン目に「忍術」を使うと、3ターン目に起点になるクリーチャーがいなくて「忍術」が使えなかったりするが、こっちはそれがないからな。
どんどん並べて行けるんですよね…!
並べたクリーチャーを《臭汁飲みの山賊》で強化できると爽快です!

忍術デッキのラグは、《羽ばたき飛行機械》から忍術する、アーティファクト・クリーチャーから《思慮深い達人》へと忍術する構築にするなど、ある程度解消する術もあります。



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赤単フルバーン

5Kモダン 嵐山MTG主催(参加7名)2022/10/25 優勝
プレイヤー:マツザワ さん

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メイン

クリーチャー

4 熱錬金術師 ¥ 38
4 チャンドラの焼却者 ¥ 72

呪文

4 ショック ¥ 38
4 炎の印章 ¥ 131
4 噴出の稲妻 ¥ 55
4 欠片の飛来 ¥ 104
4 批判家刺殺 ¥ 114
4 火炎の裂け目 ¥ 65
4 裂け目の稲妻 ¥ 79
4 舞台照らし ¥ 144

土地

20

サイドボード

3 粉々 ¥ 124
3 火炎の襲撃 ¥ 57
3 恒久の拷問 ¥ 123
3 稲妻織り ¥ 29
3 金屑の嵐 ¥ 113

予算

メイン:¥ 3360
サイドボード:¥ 1338
合計:¥ 4698

※WisdomGuildのトリム平均を切り上げ、2023/1/9 現在


テストプレイ




焼却者型のバーン

比較的ストレートなバーンのリストですね。
特徴的なのは1ターン目の《炎の印章》もしくは《裂け目の稲妻》から2ターン目に《チャンドラの焼却者》を着地させるギミックでしょうか。

通常のモダンでも強力なギミックだからな…
《チャンドラの焼却者》採用には、初手に左右されやすくなってしまう弱点があるものの、デッキの強度を落とさずに予算を圧縮できるメリットがある。
あとは《稲妻》が採用されていませんね。
《稲妻》は実際は¥100程度で買えるほど安くなっているんだが、高額なバージョンも多い関係でWisdomGuildのトリム平均が高くなっているんだよな。



特徴的なサイドボード

面白いのはサイドボードだよな。
《粉々》意外は、通常のモダンでは見られないカードが使われてる。
《恒久の拷問》とかはじめて見ました…
安価な《乱動する渦》といったところでしょうか?

恒久の拷問

エンチャント {2}{黒/赤}
プレイヤーはライフを得られない。
ダメージは軽減できない。
すべてのダメージは、その発生源が萎縮を持つかのように与えられる。 (萎縮を持つ発生源からクリーチャーへのダメージは-1/-1カウンターの形で与えられる。)

それもあるだろうが、5Kモダンと通常のモダンとでは仮想敵が違うのも大きいだろうな。
なるほど、《金屑の嵐》は普通のクリーチャーデッキが多いことを想定していそうですし。
だな。《金屑の嵐》に関しては、ほぼフルバーン構成だから味方への被害がほとんどないというのもありそうだ。



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青黒コントロール

🌾きずな杯🌾(参加8名)2022/11/27 優勝
プレイヤー:Jamおじ。

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メイン

クリーチャー

4 トレイリアの恐怖 ¥ 169
4 墓忍び ¥ 82

呪文

4 選択 ¥ 55
4 思考掃き ¥ 89
4 ルーンのほつれ ¥ 59
4 暴君の嘲笑 ¥ 40
2 破滅の刃 ¥ 52
4 ゼロ除算 ¥ 45
4 禁忌の錬金術 ¥ 28
2 思考を築く者、ジェイス ¥ 123
2 弱者の消耗 ¥ 57

土地

4 華やかな宮殿 ¥ 30
2 忍び寄るタール坑 ¥ 268
2 廃墟の地 ¥ 111
2 進化する未開地 ¥ 26
1 爆発域 ¥ 148
7
4

サイドボード

4 花崗岩の凝視 ¥ 36
2 自然への回帰 ¥ 24
2 現実変容 ¥ 102
2 証人保護 ¥ 51
2 渦巻く霧の行進 ¥ 174
1 環境科学 ¥ 31
1 マスコット展示会 ¥ 146
1

予算

メイン:¥ 3662
サイドボード:¥ 1023
合計:¥ 4685

※WisdomGuildのトリム平均を切り上げ、2023/1/9 現在


テストプレイ




墓地肥やしでフィニッシャーを軽減するコントロールデッキ

《思考掃き》《禁忌の錬金術》などインスタント呪文で隙をみて墓地を肥やしつつ、墓地のカードでコストが軽減される《トレイリアの恐怖》や《墓忍び》で決着するコントロールデッキです。

スタンダードで猛威を振るった《ゼロ除算》+《環境科学》+《マスコット展示会》のパッケージも搭載されています。

通常のモダンであれば《厚かましい借り手》の方が優先されるスロットですが、価格ゆえにこうしたカードが再フィーチャーされるのは面白いところですね。



マナ基盤が弱いと《対抗呪文》は採用できないので、その代用として《ルーンのほつれ》を採用しているのでしょうね。
墓地肥やしも多いし、その意味でも噛みあってるよな。
あと《思考掃き》は通常のモダンでも強いかも…と思いました。

思考掃き

インスタント {青}
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード2枚を切削する。 あなたはカード1枚を引く。

実際、稀にだがマークタイドデッキのリストに入ってるぞ。
やっぱり!《ミシュラのガラクタ》で見た不要牌を落とせますし、《濁浪の執政》の探査に3枚分寄与できますし…!
まあ、後は《ドラゴンの怒りの媒介者》の昂揚だよな。運よく「諜報1」と「切削2」でインスタント以外の3タイプが落ちてくれれば、《思考掃き》1枚で昂揚達成になる。


なるほど…見れば見るほど噛みあってますね。
ただまぁ…《考慮》とちがってプレイヤーの介入余地が小さいカードだから、状況次第では本当に弱いんだよな。採用枚数に悩む。



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まとめ

SPECIAL THANKS

今回、Twitter上にてプレイヤーさんイベント主催者さんにお教えいただいたリストを紹介させていただきました。

ご協力いただいたプレイヤーの皆様に心より感謝を申し上げます。 また、イベント開催店舗さまのSNSアカウントもあわせて記載させていただきます。



リストを精読して思う5Kモダンのゲーム性

もらったリストを精読したり、試したりして、5Kモダンのデッキは「パウパーか4年以上前のモダンかいずれかに近いデッキが多い」と感じました。
「パウパー」っぽいというのはなんとなく分かる。
もう一方の「4年以上前のモダン」ってなんだ?モダンホライゾンがないってことか?
端的に言えばそうなんですけど、より具体的に言えば…

  • 1ターン目のアクションの重要性が通常モダンほど高くない
  • 2マナの層が厚い
  • 暴力的にアドバンテージが取れるカードが少ない
  • 全般的にカードパワーが通常モダンよりひとまわり小さい

…という感じですね。
カードパワーがひとまわり小さいというのは分かる。
現状モダンで使われているカードの下位互換とか結構リストに入ってたしな。
そうなんですよね。
下位互換のカードを使うのに明確なインセンティブがあるのも面白いところです。
「弱いけど安いからこっちを使った」が、デッキ予算のスロットを圧縮するためという大義名分のもと合理化されるわけだな。
ですね。
なので、このフォーマットの最大の魅力は「好きだけど下位互換だからと採用をためらっていたカードを合理的に使えること」なんじゃないかと思います。
なるほど、そうかもしれない。
アタシも緑単ストンピィ組む時に《カロニアの大牙獣》を堂々と採用できて、それがちょっと楽しかったんだよな。

カロニアの大牙獣

クリーチャー - ビースト {緑}{緑}
3/3

インフレによって埋もれしまったカードも「予算を圧迫しない」という理由で採用を検討できる。だから他のフォーマットよりもずっと実質的なカードプールが広いんですよね。
ただまぁ、問題はプレイ人口よな…
ですね…
普段からボックスやブースターを購入されている方は、手持ちのジャンクカードで5Kモダンを組めちゃうかもしれません。
これまでのコレクションを振り返るついでに5Kモダンを組んでみると楽しいかもです!
それを他のプレイヤーと示し合わせてやれば、5Kモダンを遊べると…
カジュアルEDHに代わるジャンクカードの「処分」手段にもなり得るか。



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!