《錨の鍛錬》採用の親和が続々入賞!!アーティファクトデッキの大量リソース回復呪文を掘り下げる。


こんな内容の記事です
  • 最近モダンの「親和」で活躍する《錨の鍛錬》についてまとめです。
  • 「親和」のサンプルリストも掲載しています。
  • 《錨の鍛錬》採用の格安デッキのリスト案を掲載しています(洗練されたリストではないので、あくまで参考程度にご覧ください)

錨の鍛錬

マナ・コスト {2}{青}
タイプ ソーサリー
テキスト

あなたのライブラリーの一番上にあるカード5枚を見る。あなたは「その中から望む枚数のアーティファクト・カードを公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。


参考価格
602022/12/21 現在
おすすめ度

実績
親和

錨の鍛錬

リストの大半をアーティファクトが占める「親和」デッキでは、《錨の鍛錬》は3マナ5ドローの破格の性能を発揮します。

《物読み》《思考の監視者》など親和持ちの2ドローが採用されていたとはいえ、「親和」デッキはリソースを目減りさせながらカードを展開していくデッキでした。そんなに親和にとって、リソース回復手段が追加されたのは大きな進歩。


《金属ガエル》《滞留者の相棒》などは0マナまで軽減できるため、《錨の鍛錬》で引いたクリーチャーをすぐさま盤面に並べることができます。 「3マナのドロー呪文をソーサリータイミングで唱える」というアクションは隙が大きすぎて本来モダンではむずかしいのですが、0マナまで軽減されたクリーチャーでその隙を埋めることができます。


アーティファクトシナジーだけでなく、リソースをノータイムでボードアドバンテージに変換できるという点でもよく噛みあっているカードなのではないでしょうか。


5ドローしたのは良いけど守りが手薄だから負けちゃった…とはならないのが、「親和」デッキの《錨の鍛錬》の強いところだね。
なるほどなぁ…
「親和」デッキだと、リソース回復のためではなく、すぐさまクリーチャーを並べるために使うこともできるわけか。
だね。むしろそこを活かした構築を模索したほうがいいかな。





親和サンプルリスト

Mono-Blue Affinity by Ben Miller
NRG Series $15,000 Showdown - Louisville (Modern), 5-3

※カード名をクリックでカードのデータベース(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 メムナイト
4 羽ばたき飛行機械
1 ジンジャーブルート
2 継ぎ接ぎ自動機械
4 金属ガエル
4 滞留者の相棒
4 思考の監視者

呪文

1 溶接の壺
1 上天の呪文爆弾
1 影槍
4 バネ葉の太鼓
4 頭蓋囲い
1 イラクサ嚢胞
3 錨の鍛錬
4 物読み

土地

4 ダークスティールの城塞
4 ウルザの物語
2 宝物庫
4 霧霊堂の橋
2 糸絡渦の橋
2

サイドボード

2 トーモッドの墓所
1 墓掘りの檻
1 機能不全ダニ
1 真髄の針
1 大祖始の遺産
3 減衰球
2 ハーキルの召還術
4 金属の叱責



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アーティファクト土地の採用が微増

《錨の鍛錬》で手札に加えることができる関係でアーティファクト地形の採用が増えているのも印象的。

《宝物庫》《霧霊堂の橋》の4投が多くみられるようになりました。
数あるブリッジランドの中でも《霧霊堂の橋》が優先されるのは、《頭蓋囲い》の能力起動コストに黒マナを充当できる点が評価されてのことでしょう。


次いで《糸絡渦の橋》が採用されていたりするのは《機能不全ダニ》の起動コストになるためでしょうね。《機能不全ダニ》は《ウルザの物語》からサーチできるため、スロット1枠でデッキにライフゲインと「解呪」をアタッチできます。



この1マナアーティファクトが出るたびにオプションが追加されるのが《ウルザの物語》のヤバいところなんだよな…





格安デッキで活用できるか?

安くて強いカードだけど…

今¥50くらいなのか…レイシルが好きそうなカードだけど、なにか安いデッキが組めそうだな。
うーん、実はレイシルさんと考えてたけど、ちょっと形にならなくて…
そうなのか?
そもそも普通に「親和」ベースで組めばいいと思うんだが…
うーん、それはちょっと違うかなぁ…ってレイシルさん言ってたよ。
レイシルの言いそうなことだ…
多分《ウルザの物語》を使いたくないんだと思う。
まあ、アレ4枚で¥20000だからな。既に安くない。
それにいつ禁止になるか分からない爆弾だしね。
そんなに強いのか?
2章で出すトークンもすごいけど、3章で《ジンジャー・ブルート》でも《影槍》でも好きなのが出せちゃうからさ。最近だと《機能不全ダニ》もあるし。


なるほどな…
それに1マナアーティファクトなら、1枚採用で十分仕事するようになる不健全さが恐いよね。1マナのアーティファクトが増えるたびに、《ウルザの物語》のオプションが追加されていく訳だから、デザイン領域の目の上のタンコブになっちゃってるんじゃないかな。



継ぎ接ぎ自動機械と組む?

2ターン目に《継ぎ接ぎ自動機械》を出しておいて、3ターン目の《錨の鍛錬》から0マナアーティファクトをどしゃどしゃ降らせるデッキを考えたんだけど…

継ぎ接ぎ自動機械

アーティファクト・クリーチャー - 構築物 {2}
1/1
護法{2}(このクリーチャーが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが2を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)
あなたがアーティファクト・呪文を唱えるたび、継ぎ接ぎ自動機械の上に+1/+1カウンター1個を置く。

なるほど、護法②を持ったファッティを早々に作ることができるわけか。
そうそう。しかも《継ぎ接ぎ自動機械》は場持ちがいいから、3ターン目まで余裕で耐えてくれるしね。
へぇ…面白いな。
でも流石にファッティ一体だけで攻めても勝てないマッチアップも多いから、他のクリーチャーで脇を固めないといけないと思って…
まぁ、そりゃそうだな。
…で他のクリーチャーって何を使うことにしたんだ?
《滞留者の相棒》とか《金属ガエル》とか…


それじゃ「親和」そのものじゃないか…
で、没にしちゃった。
「親和」を組むなら《ウルザの物語》を入れない理由もなくなっちゃうしね…
まぁ…そうなるか。考えてたリストって見せてもらってもいいか?
ちょっと気になる。
いいよー、微妙な出来だけどね…



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採用リスト案(格安モダン没リスト)

※カード名をクリックでカードのデータベース(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 継ぎ接ぎ自動機械 ¥ 170
4 金属ガエル ¥ 150
2 回収するタイタン ¥ 120
2 マイアの処罰者 ¥ 160
4 滞留者の相棒 ¥ 50
4 思考の監視者 ¥ 360

呪文

4 ダークスティールの秘宝 ¥ 90
4 ミシュラのガラクタ ¥ 810
3 骨の鋸 ¥ 40
2 トーモッドの墓所 ¥ 230
4 錨の鍛錬 ¥ 50
4 物読み ¥ 380

土地

4 ダークスティールの城塞 ¥ 170
4 霧霊堂の橋 ¥ 90
2 剃刀潮の橋 ¥ 70
2 糸絡渦の橋 ¥ 50
3 宝物庫 ¥ 830
1 ウギンの聖域 ¥ 140
3

サイド

4 アーティファクトの魂込め ¥ 320
4 羽ばたき飛行機械 ¥ 100
3 金属の叱責 ¥ 110
3 イラクサ嚢胞 ¥ 200
1 ズアーの宝珠 ¥ 90



予算

メイン:¥ 13920
サイドボード:¥ 2700
合計:¥ 15990



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採用リスト案のあれこれ

あれ…結構カタチになってないか?
割といいデッキに見えるんだが…
そ、そう…?
これって、アレだよな。
《継ぎ接ぎ自動機械》出してから0マナアーティファクトを連打して強化。折角並べたアーティファクトはそのまま腐らせず、《滞留者の相棒》とか大型親和クリーチャーを0マナで召喚するのに活用するという戦法だな。
うん、そんな感じ。
《回収するタイタン》を使ってるのが良いアクセントだな。
0マナアーティファクトを使い倒そうとする工夫を感じるよ。

回収するタイタン

アーティファクトアーティファクト・クリーチャー - ゴーレム {4}{黒}{黒}
6/4
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、アーティファクト3つを生け贄に捧げてもよい。
あなたの墓地にあるアーティファクト・カード3枚を追放する:回収するタイタンをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。

(おねえちゃん…!)
…?
…!!
え、えっと…?
まぁ、その、思ったより「親和」じゃないな。差別化できてる。
0マナアーティファクトもが通常の「親和」より4枚くらい多いし、0マナで出せるファッティの数も多いから「最大風速」に優れるデッキになっているワケだな。
うん!
あと、《回収するタイタン》は過剰に並んだ土地の処分手段を兼ねてるよ。《錨の鍛錬》でいっぱいアーティファクト・土地が手札に来ちゃうから、それを上手く使えるカードが欲しかったんだよね。
なるほど、《錨の鍛錬》が唱えられさえすればいいから、土地2~3枚をキープすればいいのか。
この方向性には可能性を感じるな。



この不可解なサイドボードは何?

ただ、サイドボードが気になるんだよな…
サイド後に「ハサミ親和」に構築を変えようとしていないか?

アーティファクトの魂込め

エンチャント - オーラ {1}{青}
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは、他のタイプに加えて基本のパワーとタフネスが5/5のクリーチャーである。

うん、流石おねえちゃん…わかった?
いや、分かったけどさ。その目的が分からないんだよな。
「親和」なら「親和」で押し切ればいいと思うんだが…
一言で言えば「デッキのパワーラインを変更したい」かな…?
「パワーライン」…?
このデッキ、普通の「親和」と違って4/4で押し切れないデッキに弱いから…
あぁ…なるほど、《アーティファクトの魂込め》は5/5だからな。
一段階サイズが大きくなると4/4を倒せるし、有利になるマッチもあるかもな。
《ダークスティールの秘宝》に《アーティファクトの魂込め》を付ければ2ターン目から破壊不能5/5で攻撃しに行くことができるから、「ドメイン」とかにも強く出れるようになる…はず!

ダークスティールの秘宝

アーティファクト {0}
破壊不能

2ターン目から攻めに行けるのは《ダークスティールの城塞》にはないメリットだな。
《羽ばたき飛行機械》に《アーティファクトの魂込め》すれば、《ドラコの末裔》とか《ドラゴンの怒りの媒介者》とかを止められるブロッカーが作れるのもいい。さらに大型が出る対面では《イラクサ嚢胞》を使う感じになるか。


だね!
…でメインから《ダークスティールの秘宝》とかいう何もしない置物が入ってるのは、《羽ばたき飛行機械》を入れるバリューがないからか。 普通の「親和」だったら《頭蓋囲い》で最強の飛行クリーチャーを作れるけど、このデッキはそれがないからな。
うん。だから相手の《稲妻》にマトを与えない《ダークスティールの秘宝》の方をメインにしたって感じ。
あと、見るからに要らないパーマネントだから《回収するタイタン》で迷わず生贄にできるのが好きだったのもちょっとある…頭が疲れないから。
頭が疲れないって…お前…



なぜ没リストに…?

正直かなり可能性を感じるリストだけど、なんで没にしたんだ…
うーん、まわしてて楽しかったんだけどね。
《金属ガエル》と《滞留者の相棒》が2匹ずつ出て終わっちゃったりとか…
あー、微妙に勝ち切れないヤツだ…
大型クリーチャーの採用が多いから、コストが下がり切っていない親和クリーチャーが手札でダブついちゃったりとか…
あるあるだな…
コスト軽減持ちのクリーチャーを当て込むと初手でダブつくんだよな…
なんか、そんな感じの事故が多かったんだよね…
あと、ブリッジランドのタップインが災いして2ターン目の《継ぎ接ぎ自動機械》から3ターン目の《錨の鍛錬》まで綺麗につながらないこともあったな。だからといってアンタップインの土地を増やしたらもっと回らないし…

霧霊堂の橋

アーティファクト・土地
霧霊堂の橋はタップ状態で戦場に出る。
破壊不能
:{青}か{黒}を加える。

デッキの性質上、マナよりもアーティファクト数を増やして親和クリーチャーのコストを下げる方が大事だからな。ブリッジランドは抜けないか…
うーん、だからちょっと背伸びして普通に「親和」組んだ方がいいんじゃないかなって思うようになって… サイドボードもかなりピーキーだしね。
身も蓋もないが、まぁそうなるか…
でも、おねえちゃんが褒めてくれたし、もうちょっと調整してみようかな。
なんとなく「鉱脈」を掘り当ててる感じがするんだよなぁ…
がんばれよ、クーロ。
…!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!