《のたうつ分解者》他2枚『団結のドミナリア』新カードレビュー


のたうつ分解者

マナ・コスト (7)(黒)
タイプ クリーチャー — ゾンビ・巨人
P/T 5/5
テキスト

この呪文を唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき{1}少なくなる。

接死


墓地のクリーチャーの数だけコストが軽減されるゾンビ。
かつてのモダンでコントロールデッキのフィニッシャーを《グルマグのアンコウ》を彷彿とさせるスペックです。


コストを下限まで下げる運用をしたいのなら、デッキ内のクリーチャーの比率が大きく墓地肥やしを行うデッキで採用することになるでしょうが、それに当てはまるア―キタイプがあまり見当たりません…

モダンでは、メタゲーム上で活躍する「ブルーリビングエンド」デッキが上の条件に合致するのですが、そもそも「ブルーリビングエンド」はコストを軽減するまでもなくクリーチャーの大量踏み倒しを行うので《のたうつ分解者》の出る幕があんまりなさそう…

対戦相手が《虚空の鏡》や《虚空の杯》で「続唱」を対策してきた場合への対抗札としてサイドに少数採用しておくのはいいかもしれませんが、その役割なら同じ『団結のドミナリア』収録の《アーボーグのルアゴイフ》に任せる方がよさそうです。


個人的には、「ホロウワン」デッキで採用すると輝くんじゃないかなと睨んでいます。

《信仰なき物あさり》の禁止以降、「ホロウワン」デッキは《燃え立つ調査》や《ゴブリンの知識》から《虚ろな者》を引かなければならなりましたが、60枚中4枚採用のカードそう都合よく引けるわけもありません。


「ホロウワン」デッキはこの欠点を補填すべく、『モダンホライゾン2』からマッドネスクリーチャーを、『テーロス還魂記』から《アゴナスの雄牛》を取り入れましたが、依然運に左右されやすいアーキタイプです。

《のたうつ分解者》はマナ・コストが1よりも小さくならないものの、《虚ろな者》と同様の役割を担うことができ、なおかつサイズも一回り大きい5/5。 5~8枚目の《虚ろな者》としてデッキの安定性に寄与してくれるのでは…と期待しています。




もしこのコモンカードの登場によって『アモンケット』からの名デッキ、「ホロウワン」が息を吹き返すと面白いですね。
「ホロウワン」は4色デッキでありながらマナベースは単色で組みやすい…と言おうと思ったんだが、《のたうつ分解者》を採用するならマナベースはラクドスになっちゃうか…



力線の束縛


フェッチランドのある環境ではタッチ採用したトライオームをサーチしてきて基本土地タイプ数を稼ぐことができるためコスト軽減は簡単そうです。


2色デッキであれば2ー3マナ、3色デッキであれば1ー2マナあたりまで下げることができるでしょうか。

ただ、マナ基盤がタイトな序盤にマナコストが重く、マナにゆとりのある終盤でマナコストが軽くなるというアンビバレンツが気になります。 《虹色の終焉》で対処できない6マナ以上のパーマネントへの対応札になりそうですが、《孤独》のあるモダンではそちらが優先されるのではないでしょうか。

とはいえ、孤独と力線の束縛とでは、対象がパーマネントであるかクリーチャーであるかで棲み分けているので、モダン以下のフォーマットでもサイドボードに搭載する余地はあると思います。


パイオニア以上の環境においては白の確定除去手段として重宝されると思いますが、先述の通り序盤にコストが重いために4枚採用するカードにはならないのかなと思います。



逆《虹色の終焉》というコンセプトなのでしょうね。
なるほど、そうかもな。
色が増えれるにしたがってコストと対応力も大きくなりますが《虹色の終焉》と、最初から対応力とコストが大きくて、色が増えればコストが軽減されていく《力線の束縛》は綺麗な対応関係になってるしな。





爪のライヴァス


《ドラゴン語りのシャーマン》《火の血脈、サルカン》に次ぐMTG版コッコ・ルピア。
3マナの威迫3/3と言うだけで結構戦えるスペックですね。


墓地からドラゴンを召喚できる能力は強力ですが、わざわざ墓地肥やしとあわせて能動的に使うものではなさそうです。
マナコストがふみ倒せたりする訳でもなく、墓地を噛ませてもテンポ面で得するわけではありませんからね…

墓地から召喚する能力は、相手にライヴァスをドラゴンよりも優先して破壊させる能力とみた方がいいかも現実的かもしれません。
破壊しても次ターンに蘇生されると分かっている状況でドラゴンを破壊するという選択はよほどライフが逼迫した状況でしか取らないでしょうし、さらに言えばライヴァスと組むようなドラゴンは大抵速攻を持っているでしょうから、蘇生を折り込み済みで破壊する状況が想像できないというか…

メタゲームではパイオニアで《火の血脈、サルカン》と合わせて《黄金架のドラゴン》や《栄光をもたらすもの》を早期召喚するドラゴンストンピィで活躍することになるのではと期待しています。


《黄金架のドラゴン》を《爪のライヴァス》で早期召喚するのであれば、マグダと組むのもいいかもしれません。マグダそれ自体がマナクリーチャーのように機能するのはもちろんのこと、《黄金架のドラゴン》の宝物トークンでマグダの能力を起動して他のドラゴンを呼ぶこともできてしまいます。




ついにパイオニアの《コッコ・ルピア》が8枚体制になったか…!!
ですね!
ドラゴンは5~6マナがボリュームゾーンなので、そこへ速やかにアクセスできるようになったのは大きいのではないでしょうか。
「大きい」も何も最高だぞ…!!
ドラゴンが簡単に出せるんだぞ!!
え、えぇ…そうですね…
いやぁ…ドラゴン何使おうかなぁ!!
よりどりみどりだもんなぁ!全部入れちゃおっかなぁ…!!
…💦



訂正

Ziliranさん(@Zirilan_claw)より、エターナルのカードプールに《ドラゴン語りのシャーマン》というカードがあるとご教授いただきました。
これをふまえて記事を一部修正させていただきました。

情報提供ありがとうございました!

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The Card Image Gallery is updated each day following the latest card previews. Dominaria United releases on September 9, 2022.



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!