「ナヤ・ウィノータ」をモダンでも使えないか考えてみる記事


こんな内容の記事です!
  • パイオニアで禁止になってしまったウィノータをモダンで使うためのリストを考えてみた記事です!
  • 追加予算が(極力)少なくて済むよう、ナヤカラーでの構築を模索しました!
  • 本記事リストの調整は不十分で荒いものになっています。
    掲載リストを参考にする場合は、プロキシやテストプレイヤーを用いて自ら調整したうえで、実際の構築に移ることをおすすめいたします


▼ウィノータを使ったモダンデッキとして、新たに以下の記事を公開しました(2023/7/29)

【格安モダン 予算¥12060】ボロス・ウィノータ

【格安モダン 予算¥12060】ボロス・ウィノータ

安くてそこそこ強いモダンデッキ「ボロス・ウィノータ」(参考価格¥12060)を組んで遊んだプレイレポートと、リストの解説記事です!

はじめに

2022/6/7、突然の禁止改訂で《軍団のまとめ役、ウィノータ》と《表現の反復》がパイオニアで使えなくなってしまいました。

判決文はこちら
世界中で4千万人を超えるプレイヤーとファンを持つ世界最高の戦略トレーディングカードゲーム、マジック:ザ・ギャザリングの日本公式ウェブサイト。
《軍団のまとめ役、ウィノータ》は、自身の名を冠する「ナヤ・ウィノータ」デッキのキーパーツであり、同デッキのリペアはほぼほぼ不可能と思われます。

そうなると、「ナヤ・ウィノータ」デッキをパイオニア向けにリペアするのではなく、モダンデッキにアレンジしたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなわけで、今回はパイオニアの「ナヤ・ウィノータ」のモダン化について考えてみました。


ウィノータ、歴史になっちゃった…
ピッチや《邪悪な熱気》が無い環境で使うには強すぎましたね…





モダンのウィノータ、どう使われてる?

《軍団のまとめ役、ウィノータ》はどんなモダンデッキで使われているのでしょうか? あるいは、そもそもモダンでプレイアブルなカードなのでしょうか?

MTG GOLDFISHでウィノータの採用リストをさがしてみると以下のようなリストが見つかりました。 モダンでは「フェールス・ロキーリク」デッキのサブウェポンとして活躍してみるみたいですね。


《フェールス・ロキーリク将軍》の生成したゴーレムが攻撃すれば《軍団のまとめ役、ウィノータ》の人間を山札から出す能力が誘発しますし、逆に《軍団のまとめ役、ウィノータ》の誘発型能力で《フェールス・ロキーリク将軍》を山札から呼ぶことも出来ます。

また、場に《フェールス・ロキーリク将軍》があれば、伝説性ルールのために手札でダブついている《軍団のまとめ役、ウィノータ》を4/4のゴーレムを生成する呪文として使えるのも心強いところ。

2枚にシナジーがあることを評価しての採用なのでしょうね。
キーパーツが4枚採用か8枚採用かでデッキの勝ち筋の太さは俄然変わってきますから、ゲームエンド級の威力の2種のレジェンダリーで太く戦おうという考えもあるのだと思います。

今回はこの《フェールス・ロキーリク将軍》と《軍団のまとめ役、ウィノータ》のシナジーに注目してモダン化リストを練っていきます。


うーん、このMTG GOLDFISHのリストをそのままモダン化案にしちゃダメなの?
ダメ…ではないのですが、《フェールス・ロキーリク将軍》デッキは4色ないしは5色で組まれるんですよね。
だから、マナベースを揃え直すことになっちゃいます。
あー…そっか。
フェッチショック揃えるのに、パイオニアデッキを新しく組めるくらいのお金がかかっちゃうもんね…
そうなんですよ。
逆に、パイオニアで使っていた土地が使いまわせる「ナヤカラー」のモダンデッキにアレンジできれば追加予算が控えめになりますよね





ウィノータとゴーレム!

ナヤカラーで、フェールス・ロキーリクともウィノータとも相性のいいカードがあればいいんだよね?
ですね。
両方とシナジーのあるカードがあれば、デッキとしてのまとまりができて、勝ち筋も太く出来るかもしれません。
…なら、とっておきがあるよ。


これは!?
ウィノータから人間として呼べるけど、登場時にゴーレムトークンが生成される。だから、次のターンのゴーレムの攻撃時にまたウィノータの能力が誘発できるよ。
しかも、本体はフェールス・ロキーリクの生成したゴーレムも強化してくれる…どうかな?
おお!デッキにしっかり噛みあってますね…!! 面白いリストができそうです!
ふ…
アーティファクトならまかせろ…


《刃の接合者》は登場時に3/3のゴーレムトークンを生成する人間・工匠。 カード1枚から2体のクリーチャーを場に出せるという点では、比較的容易にアドバンテージを得られる呪文とも捉えられるでしょうか。

イゼット執政が相手だったとして、「《稲妻》でゴーレムトークンを除去されても、《刃の接合者》本体が場に残って《敏捷なこそ泥、ラガバン》の攻撃をけん制してくれる」といった展開もありそうです。

また、「本体よりも生成されるトークンの方が大きい」という特徴から、《儚い存在》と組み合わせて10打点を形成できるなど、コンボの観点でも研究の甲斐があって面白いカードですね。

今回は《刃の接合者》に近い能力を持った以下の2枚も採用して、ウィノータもフェールスも活かせるゴーレムデッキを組んでみることにします。



というわけで、構築がんばります…!
がんばれ。







「ナヤ・ウィノータ」モダン化案

組んでみたデッキリストがこちらになります…!

カード名をタップで詳細ページ(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 極楽鳥 ¥ 1410
2 エルフの神秘家 ¥ 250
2 ラノワールのエルフ ¥ 80
4 野生の朗詠者 ¥ 120
4 刃の接合者 ¥ 90
3 飛行機械技師 ¥ 30
4 フェールス・ロキーリク将軍 ¥ 130
2 練達の接合者 ¥ 30
4 軍団のまとめ役、ウィノータ ¥ 1690

呪文

3 稲妻のらせん ¥ 310
2 引き裂き ¥ 70
3 身震いする発見 ¥ 40

土地

1 耐え抜くもの、母聖樹 ¥ 3200
1 聖なる鋳造所 ¥ 1760
3 踏み鳴らされる地 ¥ 1850
4 寺院の庭 ¥ 1740
4 針縁の小道 / 柱縁の小道 ¥ 860
4 枝重なる小道 / 石重なる小道 ¥ 910
4 岩山被りの小道 / 樹木被りの小道 ¥ 880
1 平地
1

サイドボード

1 エメリアのアルコン ¥ 700
2 ブレンタンの炉の世話人 ¥ 80
2 ドラニスの判事 ¥ 560
1 ガーディアン・オヴ・フェイス ¥ 300
2 耳障りな反応 ¥ 140
2 巨人落とし ¥ 70
1 月の大魔術師 ¥ 1320
2 悔恨する僧侶 ¥ 210
2 ヴェクの聖別者 ¥ 320


テストプレイ


プロキシ印刷



MOXFILED生成のプロキシは、設定した用紙サイズに応じて自動で適切に配置されます。
また、MOXFILEDのプロキシには基本土地が含まれません。

印刷は以下の設定で行うのがおすすめです。
  • カラー
  • 用紙サイズ:A4
  • 1枚当たりのページ数:1
  • 余白:デフォルト
  • 倍率:既定





採用カードについて

エルフの神秘家 / ラノワールのエルフ


王道のマナ・クリーチャー、《ファイレクシアの破棄者》などへの対策で採用を散らしています。
この枠は《下賤の教主》にしようかとも思ったのですが、なにかとパワー1が活きてくる環境なので、《ラノワールのエルフ》を優先しました。



野生の朗詠者


マナ能力が使いきりなのは痛いですが、《フェールス・ロキーリク将軍》の能力が誘発させられるのが魅力。
中盤以降1マナ4/4のクリーチャーとして運用できるので、腐りにくいのが強みです。

一応ウィノータの能力で山札から呼べるのですが、呼べてもあまりうれしいカードではないですね…



身震いする発見


手札でダブつく土地や伝説のクリーチャーを有効牌と交換しつつ、ライフゲインで延命できるソーサリー。 《フェールス・ロキーリク将軍》の能力を誘発するのにも使用できます。

ひとつ注意が必要なのが、日本語版のテキスト。

正式な英語テキスト(オラクル)との食い違いがあり、手札が2枚無い場合には手札を捨てることができません。
なので、手札が0枚のときに3枚ドローとして使用するということも出来ないので、その点ご注意ください。



フェールス・ロキーリク将軍


このデッキのホライゾン枠です。
「単色から呪禁」が強力で、除去することができないアーキタイプも少なくありません。
しかしながら、タフネスが1しかないので、エレメンタルデッキなどに採用されている《レンと六番》で簡単に除去されてしまう脆さもあります…

生成されるゴーレムトークンのサイズは4/4で、ティムールカスケードデッキのサイトークン(4/4)と正面から殴りあうことができるサイズ。

安価に取引されているものの中々に優秀な1枚で、2ターン目の《フェールス・ロキーリク将軍》の着地を狙っていきたいところです。



土地

基本的にパイオニアで使っていた土地をほぼそのまま使用します。

パイオニアのウィノータは1枚も基本地形が入ってない構築も珍しくありませんが、モダンには《血染めの月》があるので《平地》と《森》を1枚ずつ加えてあります。





一から組むならこっち「ボロスゴーレム」

「パイオニアでウィノータを使ってたわけじゃないけど、モダンウィノータを一から組んでみたくなった」という方はこちらを参考にしてみてください。

※カード名をクリックでカードのデータベース(Scryfall)に飛びます

メイン

クリーチャー

4 黄金犬 ¥ 70
4 野生の朗詠者 ¥ 120
4 刃の接合者 ¥ 90
3 飛行機械技師 ¥ 30
4 フェールス・ロキーリク将軍 ¥ 130
3 練達の接合者 ¥ 30
4 軍団のまとめ役、ウィノータ ¥ 1690

呪文

3 一攫千金 ¥ 70
3 稲妻のらせん ¥ 310
2 引き裂き ¥ 70
3 身震いする発見 ¥ 40

土地

4 断崖の避難所 ¥ 380
4 怒静の交錯 ¥ 110
9
6 平地

サイドボード

2 エメリアのアルコン ¥ 700
2 ブレンタンの炉の世話人 ¥ 80
2 ドラニスの判事 ¥ 560
1 ガーディアン・オヴ・フェイス ¥ 300
2 耳障りな反応 ¥ 140
2 巨人落とし ¥ 70
1 月の大魔術師 ¥ 1320
2 悔恨する僧侶 ¥ 210
2 ヴェクの聖別者 ¥ 320


予算

メイン:¥11940
サイドボード:¥5780
合計:¥17720

テストプレイ


プロキシ印刷






まとめ

というわけで、ウィノータデッキのモダン化案でした…!
シナジーもりもりデッキができた。
ですね!
カードどうしの噛みあい方が緻密で、シナジー形成が楽しいリストになったと思います…! ただ冒頭にも述べました通り、調整が荒いままなのでプロキシやテストプレイヤーでご自身でも調整してから構築されることをおすすめします。
これ、ウィノータが値下がったら格安デッキになるかな…?
かもですね!
それを目指してこちらでも調整を続けてみようと思います。
それじゃ…また…!
今度の記事もよろしくです!!



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!