《サイバー・ブレイン》雑感


カードの基本情報

サイバー・ブレイン

タイプ 呪文
文明
コスト 4
テキスト

S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
     カードを3枚まで引く。


収録セット
『パーフェクト・エンジェル』は名作デッキでしたね…!
シングル参考価格
バリエーション
SWIPE


『デュエキングMAX』のフルアート仕様、派手でいいよな。
エッチングがリッチで綺麗なんですよね。
画像データで見るとチープだけど、実物は仕様が凝ってて意外にリッチだったって話題になったよな。



《サイバー・ブレイン》は第一弾収録のカードであり、なおかつ史上初の殿堂入りカードの1枚で、その罪状は単純にドロー呪文として効率が良すぎたこと。

マジック:ザ・ギャザリングにおいても、第一弾で強力すぎるドロー呪文を作ってしまっていたので、同じ過ちを繰り返してしまった格好になりますね…(→Ancestral Recall)

MTGの《Ancestral Recall》も、デュエマの《サイバー・ブレイン》も、奇しくも両方とも「カードを3枚引く呪文」なんですよね。
もっとも、《Ancestral Recall》をもじった《アストラル・リーフ》というカードもあるため、偶然の一致だとは思いますが…

2004年の殿堂入り後も、「ヘブンズ・ゲート」デッキや「白青黒コントロール」など青の絡むあらゆるデッキで活躍し続けました。

しかし、そのロングランが祟ってか、2011年初頭にプレミアム殿堂に指定されてしまいます。
コンボが云々ではなく、単純にカード単体のスペックが高いために殿堂された経緯があったので、競技性を確保するために環境から締め出しておきたい思惑があったのかもしれません。

さて、そんな《サイバー・ブレイン》ですが、2021年中盤にプレミアム殿堂から殿堂へと降格され、再び構築で使用できるようになりました。

「《T・T・T》のある今《サイバー・ブレイン》の出番は無いのではないか」と見る向きが強かったものの、諸々の差別化点により採用例が散見されています。





復活した《サイバー・ブレイン》は「シールド・トリガー」として有用?

現環境には3コスト3ドロー呪文の《T・T・T》がおり、4コストの《サイバー・ブレイン》を起用する際は、両者の差別化点を検討しておかねばなりません。
《サイバー・ブレイン》が《T・T・T》に対して優位なのは、青単色であること(=ジェスカイカラーでなくても起用できること)、そしてシールド・トリガーであること。

青単色であることの強みは、最近発売された『開発部セレクションデッキ:火水覇道』に収録されていたことからも見ることができます。
ティムールカラー(青赤緑)である覇道デッキにも採用できる…というのは、あまりにも当たり前なことではありますが、十分な差別化要素でしょう。

ただ、個人的に《サイバー・ブレイン》を採用して感じたのは、「高速化極まる現環境ではシールド・トリガー持ちであることが非常に有用である」ということです。

「覇道」や「天門」のような手札の消耗が激しく、なおかつ手札の要求が高いデッキデッキでは、「シールド・トリガーで《サイバー・ブレイン》を唱えることができたために、帰ってきたターンで攻勢に出ることができた」という展開もありえます。

かつての《サイバー・ブレイン》は、純粋にコストパフォーマンスが異常に良いドロー呪文として愛用されていたわけですが、ドロー呪文としての効率は今や《T・T・T》に劣るわけで…

その点でも《サイバー・ブレイン》は、「手札要求&手札消耗が激しい一部のデッキが次の自分のターンで攻勢に出やすくなるトリガー呪文」とみなして、採用を検討するのが適当なように感じました。
採用リスト
マーシャル・ループ


ナウ・オア・ネバーループ
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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!