【格安モダン / 予算¥17000】《稲妻の骨精霊》でライフも手札もぶっ飛ばせ!!「ラクドスエレメンタル」


こんな内容の記事です!
  • 予算¥17000で構築できる、ラクドスカラーの格安モダンリストを紹介する記事です!
  • 《稲妻の骨精霊》を《雷族の呼び覚まし》で蘇生するギミックを内蔵したミッドレンジデッキになっています!
  • プレイングの難度は高めなので、実際に構築する前にテストプレイヤーやプロキシで使用感を確かめておくことをおすすめします。


リスト

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メイン

クリーチャー

4 炎族の先触れ ¥ 580
4 ヴォルダーレンの美食家 ¥ 50
4 雷族の呼び覚まし ¥ 310
4 屑鉄造りの雑種犬 ¥ 30
4 稲妻の骨精霊 ¥ 360
2 谷の商人 ¥ 40
2 叫び大口 ¥ 90
2 恨み唸り ¥ 40

呪文

2 コジレックの審問 ¥ 370
4 稲妻 ¥ 570
4 発掘 ¥ 80
4 村の儀式 ¥ 40

土地

4 硫黄泉 ¥ 450
3 凶兆の廃墟 ¥ 110
2 荒廃踏みの小道 ¥ 880
1 閑静な中庭 ¥ 260
5
5

サイドボード

2 致命的な一押し ¥ 520
2 大群への給餌 ¥ 70
3 虚無の呪文爆弾 ¥ 260
3 黄鉄の呪文爆弾 ¥ 60
1 叫び大口 ¥ 90
2 終止 ¥ 110
2 碑出告が全てを貪る ¥ 510

予算

メイン:¥13310
サイドボード:¥3470
合計:¥16780

テストプレイ



プロキシ印刷



MOXFILED生成のプロキシは、設定した用紙サイズに応じて自動で適切に配置されます。
また、MOXFILEDのプロキシには基本土地が含まれません。

印刷は以下の設定で行うのがおすすめです。
  • カラー
  • 用紙サイズ:A4
  • 1枚当たりのページ数:1
  • 余白:デフォルト
  • 倍率:既定



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初代モダンホライゾンの人気カード、《稲妻の骨精霊》を叩きつけてやれ!!


初代モダンホライゾンで登場し今なおコアな人気を誇るクリーチャー、《稲妻の骨精霊》。

このカードは、当時のモダンのジャンドなどで採用されていた強力なソーサリーである《荒廃稲妻》と、「ザ・ダーク」 で登場して以来マニアから支持されていた人気クリーチャー《ボール・ライトニング》との混血児で、人気カード2枚の組み合わせにプレイヤーたちは色めきだったことでした。



「ジャンドの《荒廃稲妻》の枠に入れて《血編み髪のエルフ》から出す」みたいな運用を想定してるプレイヤーが多かったな。


でしたね…!
ただ、インスタント除去で簡単に落とせるために、さほど驚異的なカードでもないと見る向きも強かった記憶があります。
まぁ…慧眼だったよな。 《稲妻》で打ち消せる《荒廃稲妻》なら、普通に《荒廃稲妻》使った方が無難だからな。


「基本セット2020」で登場した《雷族の呼び覚まし》は、毎ターンタフネス1のエレメンタルを蘇生するという能力を持っており、これにより毎ターン《稲妻の骨精霊》を相手プレイヤーに叩きつけることが可能になりました。

この《雷族の呼び覚まし》と《稲妻の骨精霊》、そしてその両者を蘇生できる《発掘》との3枚のパッケージで、相手に強烈なハンデスとダメージを与えていくのが今回のデッキ「ラクドス・エレメンタル」の戦略になります!



相手に骨精霊をシュート!超エキサイティング!です!
エキサイトしてるのは自分だけだろ。
ライフも手札もゴッソリ持って行かれた対戦相手が萎えてないはずないんだよなぁ…





プレイングはむずかしめ

このデッキ、調整のために回してて気づいたのですが…結構むずかしいです…


MTGのルールを熟知したうえで、このデッキ特有のプレイングも頭に入っておかないと回せないため、中々にむずかしいリストになってしまっています。

例えば以下のような場面。
対戦相手が《嵐雲のカラス》のみをコントロールしている状況で、《雷族の呼び覚まし》で攻撃し、《恨み唸り》をリアニメイトしたとします。


このときに、対戦相手が《嵐雲のカラス》で《恨み唸り》をブロックしてしまうと、戦闘ダメージステップに《雷族の呼び覚まし》も死亡することになってしまいます。

というのも《恨み唸り》の死亡時誘発である「対象に6点ダメージを与える」能力は、任意ではなく必ず処理しなければならないから。

そのため、戦闘ダメージで《恨み唸り》が死亡し、対戦相手のクリーチャーにダメージを与える対象がなければ、自身のクリーチャーにダメージを与えねばならなくなってしまいます。

もちろんこれを回避する方法もあって、それが《村の儀式》です。


対戦相手がブロック・クリーチャー指定ステップで《嵐雲のカラス》で《恨み唸り》をブロックすることを決めた時点で、《村の儀式》で《恨み唸り》を生贄に捧げ、死亡時誘発を発動させて《嵐雲のカラス》に6点ダメージを与えて除去すれば《雷族の呼び覚まし》が犠牲になることは免れます。


戦闘に限らず、そもそも《恨み唸り》は「想起ETBで自爆→死亡時誘発で対称選択して6点ダメージ」という挙動のために、除去として暴発しやすい性質があります。

対戦相手が《海と空のシヴィエルン》のみをコントロールしており、自身の手札に《恨み唸り》があり、なおかつ自身が《叫び大口》をコントロールしている状況を想定します。

《海と空のシヴィエルン》を除去するために《恨み唸り》を想起コストで唱えたとき、対戦相手がスタックで《渦巻く霧の行進》を唱えて《海と空のシヴィエルン》を守ってしまった場合、《恨み唸り》の死亡時誘発6点ダメージは《叫び大口》へ飛んで行ってしまいます。

この場合も先の例の通り《村の儀式》を《渦巻く霧の行進》に対してスタックで唱えて、死亡時誘発のタイミングをずらすことで対処が可能です。



《村の儀式》がない場合には、リスクの大きさや、絶対に《恨み唸り》による除去が必要な局面なのかを評価して使うことになるのですが、これもまた初心者には鬼門かもしれません。


スタックのルールとか、想起の挙動とかがしっかり頭に入ってないとキツそうだな。
ですね。私自身、デッキを回していて難しさにびっくりしましたから…
リスト練ったやつが持て余すって相当だな…


私個人の考えとして、「むずかしいデッキだから初心者におすすめできない」ということは言わないように心掛けています。

…というのも、自分が比較的簡単なデッキを握るようにしたとしても、対戦相手が複雑なギミックを搭載したデッキを使用しないとは限りませんし、誰でも遊んでいるうちにルールとプレイングに精通していくものだからです。

特に今のモダンには、トップメタの一角に4Cエレメンタル(≒4Cブリンク)というブリンクデッキがおり、モダンを遊んでいるうちにブリンクのギミックは理解できるはずです。
カスケード(続唱)など他のギミックについても同様でしょうし、スタック上での攻防を経ていくうちにスタックのルールはすっかり習得できてしまうでしょう。


しかしながら、そんな考えの私でも、このデッキは初心者には手放しにはおすすめできないと感じました。

《恨み唸り》はこのデッキにおいて、《稲妻の骨精霊》と同等以上に重要なパーツです。 相手の大型クリーチャーをも除去できるソーサリーでありながら、《雷族の呼び覚まし》によって対戦相手に大ダメージを与えられる得点源でもあります。

そんなキーパーツが、こんなにも扱いが厄介なわけです。

始めたばかりの頃はスタック周りがあやふやだったという方は少なくないと思いますが、スタック周りを理解しておかねばむしろ自爆するハメになってしまうというのは余りにもシビア。

なので、モダン初心者が初めて握るデッキにおすすめしにくいリストだというのが、私の正直な所感です。
しかしながら「《稲妻の骨精霊》やこのデッキのコンセプトが気に入った」という初心者さんがこのリストを組んでくれたら、それはそれでうれしかったり…

結局、判断は各々にゆだねますが、プロキシやテストプレイヤ―で感触を確かめておくことを大いにおすすめいたします。


でも《稲妻の骨精霊》って、なんかモダン初心者に好かれやすいんだよな。
そうなんですよね! なので、今回このリストを練ったわけですが…
じゃじゃ馬なデッキになっちゃったと…
そうなんです。
なので「《稲妻の骨精霊》が使ってみたかった」という方が、このリストを参考にしてくれたらうれしいのですが…
扱いがむずかしいから注意してね…って感じか。
ですね…!
でも、《稲妻の骨精霊》を使いたいという気持ちがあるのなら大丈夫だと思います。
カードへの愛があれば、使いこなせるようアレコレ頑張るしな。
初心者特有のバイタリティが解決してくれるというのはある。





採用カード解説

ここからは採用カードについて軽く説明していきます。

村の儀式


前述の通り《恨み唸り》の制御用のカードです。

《叫び大口》を想起コストで唱えた際に、想起の登場時誘発(登場時に自身を生贄にする誘発型能力)にスタックして《村の儀式》を唱え、《叫び大口》を追加コストの生贄に充てることでカード1枚分のアドバンテージを得ることができます。

このデッキに限らず「想起」持ちの入ったデッキならよく使う小業なので、是非覚えておいてくださいね。


これも地味に難しいんだよな。
「想起」コストで唱えたクリーチャーが場に出たとき、「自身を生け贄にする」能力が誘発すること、そしてその誘発にスタックで呪文を唱えられることを把握しておかねばなりませんからね…
まあ、あんなデッキやこんなデッキにも「想起」持ちが入ってる今のモダンでは、「想起」は避けては通れないからな。
いい教材と言えなくもないか?



発掘


見ての通り《稲妻の骨精霊》か《雷族の呼び覚まし》をリアニメイトします。



骨の破片


《稲妻の骨精霊》や《恨み唸り》を墓地に仕込みつつ、相手のクリーチャーを除去できます。

また、《稲妻の骨精霊》で攻撃したターンの第二メインフェイズで、《稲妻の骨精霊》を生贄に唱えるという運用もあります。

味方クリーチャーを失いたくないからと《稲妻の骨精霊》をブロックしなかった対戦相手を萎えさせることができる嫌な小業です。


「第二メインフェイズで《稲妻の骨精霊》や《雷族の呼び覚まし》でリアニメイトしたエレメンタルを生贄に捧げる」という動きは、《村の儀式》でもやるので意識しておくとよいかもです…!



炎族の先触れ


エレメンタルをサーチしてライブラリトップに固定することができるエレメンタルです。

基本的には《稲妻の骨精霊》と《雷族の呼び覚まし》のうち手札に無い方をサーチすることになりますが、《叫び大口》や《恨み唸り》もサーチできるため除去の確保にも使えます。

恨み唸りの死亡時誘発の6点ダメージを吸わせる用途でも有用です。
特に、「相手盤面にクリーチャーがいない状況で《雷族の呼び覚まし》で攻撃し《恨み唸り》をリアニメイトした」という状況で《雷族の呼び覚まし》を6点ダメージから守るのに便利だったり。

なお、この《炎族の先触れ》もタフネス1のエレメンタルなので《雷族の呼び覚まし》でリアニメイトできるのですが、ほぼほぼ使うことはないと思います。


エレメンタルをたくさん採用していることを活かしてくれる1枚です!
1ターンのラグがあるとはいえ、柔軟に必要なカードを持ってこれるのはいいな。



致命的な一押し


《骨の破片》はあらゆる面でデッキとのシナジーがありますが、それはそうとして1マナのインスタント除去は必要です。

ソーサリータイミングの除去では「疾駆」するラガバンを除去できませんし、「インスタント除去も数枚デッキに入っている」という情報を対戦相手に与えることが牽制として働くこともあります。




叫び大口


《濁浪の執政》のような大型クリーチャーを落とせる除去です。

クリーチャーの誘発型能力による除去なので、《呪文貫き》への耐性がある反面《緻密》に阻まれます。


相手がアーティファクトや黒のクリーチャーを多用する場合には、サイドの《終止》と入れ替えになります。


5マナ支払って普通に召喚しても強かったりです…!
畏怖でブロックされないのも結構優秀だよな。
ただ、普通に召喚する場合は、味方クリーチャーを巻き込まないよう注意が必要ですね。
コイツも誘発型能力が任意じゃないんだな…



手付かずの領土 / 閑静な中庭


特定の部族のクリーチャー呪文を唱えるのに、好きな色のマナを出すことができる土地。

このデッキでは、とりあえず「エレメンタル」を指定しておけば大丈夫です。

《叫び大口》や《恨み唸り》といった実質的な除去スペルたちもエレメンタルなので、見た目以上に使い勝手は良好。
エレメンタル呪文を唱える際に優先的に使うようにして、《沼》や《硫黄泉》を極力起こしておくように心がければ、《村の儀式》や《致命的な一押し》のマナ・コストの支払いに困ることは(あんまり)無いと思います。





サイドボードひとくちメモ

黄鉄の呪文爆弾


相手のサイドから《ヴェクの聖別者》が来ると詰むので、全力で《ヴェクの聖別者》を潰します。

「ハンマータイム」「ボロスバーン」対面であれば、とりあえずサイドから3枚投入。 その他、「人間ビートダウン」など《ヴェクの聖別者》がサイドボードされていそうなデッキと当たれば、サイドから3枚フルで投入してください。

白いデッキが対面で《ヴェクの聖別者》が来るか判断がつかないという場合には、とりあえず《黄鉄の呪文爆弾》をサイドインという感じでいいと思います。

入れ替え相手は《骨の破片》2枚《致命的な一押し》1枚。


《ヴェクの聖別者》が絶望的なくらいこのデッキ(ラクドス・エレメンタル)に刺さるので、なすすべなくやられないように全力で抵抗しましょう…!
墓地の《稲妻の骨精霊》が追放されるし、《雷族の呼び覚まし》で攻撃しづらくなるしで踏んだり蹴ったりだからな…



大群への給餌


《安らかなる眠り》対策です。

「4Cブリンク」や「アゾリウス・コントロール」対面の際にサイドインしてください。入れ替え相手は《叫び大口》。



虚無の呪文爆弾


自分を巻き込まない墓地対策です。

「イゼット・マークタイド」相手に時間を稼ぐのを想定してのサイドボードですが、「ジャンド」相手にも有効です。

入れ替え相手は《しつこい負け犬》2枚、《信仰無き回収》1枚。



コジレックの審問


2体の4/4サイで《稲妻の骨精霊》を止められる「ティムールカスケード」との対面は絶望的。

焼け石に水なのは分かっていますが、なすすべなくサイに蹂躙されるのもどうかと思うので、《断片なき工作員》や《暴力的な突発》を捨てさせることができる《コジレックの審問》を一応サイドボードしてあります。

入れ替え相手は《地獄火花の精霊》など



《暴力的な突発》からインスタントタイミングでサイが出て来るのが凶悪なんだよな…これがなければ対処のしようはあるんだが…
というか、《コジレックの審問》はメインから積んでもいいんじゃないのか?
そう思ってメインに入れて調整してたんですけど、そうするとリアニメイトのギミックが上手く回らなくなってしまったんですよね…
手札破壊のメイン搭載はあきらめて、安定して強い動きを押し付けられるメインを作ることに専念しました。その方がモダンで勝ちを拾いやすそうですし。
まぁ…いいんじゃないか?
勝ちにいく相手とそうでない相手をしっかり決めておく…というのは格安構築のセオリーだしな。
むやみに色んなアーキタイプに対応しようとすると、器用貧乏みたいになってまるで勝てなくなってしまいますからね…
だな。
それに、いろんなアーキタイプに広く勝てるデッキって、単体のカードパワーに裏打ちされた対応力を持ってるんだよな。
そういうパワーカードはそもそも高いわけで…
そうなんですよね…
なので、どうしても格安構築は「あきらめる対面」というのを想定せざるを得ないというか…





まとめ

ということで、「ラクドスエレメンタル」の紹介でした…!!
プレイングの難度的にスパイシーなリストになってたけど、気に入ってくれたら是非試してみてくれよな!



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らすとさば
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