【かわいそうなカード】稲妻の下位互換の下位互換たち


《発射》


今日の「かわいそうなカード」は、「破滅の刻」登場の《発射》です…!
これ、《稲妻》の下位互換の下位互換呪文なんですよね…
稲妻>灼熱の槍=稲妻の一撃>発射

弱すぎて当時結構な話題になったよな。
「果たして3コスト払ってプレイヤ―に3点火力を飛ばすことが活きることはあるのか」とか真剣に考察するプレイヤーもいたりしてな…
実際活躍したんですか…??
無理だな。流石にキツかった…
『破滅の刻』直後の『イクサラン』で《稲妻の一撃》が再録されたことが、何かを物語ってるよな…


なぜWotCはこんなカードを作ったのでしょうか…
《発射》本人が一番疑問に思ってるだろうな。
このカードの開発の背景には、同じ破滅の刻の《削剥》とカラデシュの《蓄霊稲妻》という強力な火力スペルがあり、ここへさらに《稲妻の一撃》を追加するのは危険…という考えがあったみたいですね。

あと、ウェルカムデッキ・プレインズウォーカーデッキなどの 初心者用のセットに封入しやすいという考えもあったとか。


なるほど…そのような事情が…!
実際《削剥》も《蓄霊稲妻》も本当に強いスペルだったからな。

当時は悪名高い「ティムールエネルギー」デッキが跋扈してたし、グリコンでも《蓄霊稲妻》が実質確定除去ともてはやされてたから、火力呪文追加に慎重になっても当然かもな。

とはいえ、結局イクサランで《稲妻の一撃》は再録されて《蓄霊稲妻》と《削剥》と共存することになったし、ウェルカムデッキもプレインズウォーカーデッキも廃止されたから今まで一度も《発射》は再録されてないんだけどな。
身もふたもない…
何か救いはないんですか…??
普通にリミテッドでは優秀だったんじゃないかな…
コモンの除去は重宝されるし、コスパは悪いもののプレイヤーにも飛ぶ柔軟な火力として運用できたと思うぞ。
どんなカードでもリミテッドでは輝けたりするのがMTGの奥深いところですね。
そうだな。
フォーマットが多いから、1枚へのカードの評価軸が複数あるってのは珍しいゲームだよな。
でも今は「破滅の刻」のリミテッドってそうそう遊べないですよね…
その通りだな…いま入手しても救いがない…

個人的には、初心者へのハンデ用として使うのが面白そうだと思うぞ。

相手のデッキが自分のよりも格段に弱いと感じたときに、デッキの《稲妻》を《発射》と入れ替えれば一気にデッキをレベルダウンできるだろうからな。
それはいいかもですね…!
《発射》の弱さが話の種になりそうですし。





下には下がいる


そしてこのカードが《発射》の下位互換、《正確な稲妻》です。
《稲妻》の下位下位下位互換ですね…!
まだ下があるんですか!?!?!?
なんだこれ…見たことないぞ!?
これはかなりマニアックなカードで、『ラヴニカのギルド』プレインズウォーカーデッキ限定収録のカードです!


あれ…《発射》って、プレインズウォーカーデッキとかに再録することを想定してたんじゃ…
滅茶苦茶すぎて笑う。
なんか一周まわって面白いですよね。
WotCの開発者たちもわらいぐさにしてそうです。
ただまぁ、ソーサリー3コスト3点火力って、ハンデとしても使いたくないレベルで弱いよな…
もはやどう使っていいのかイメージできませんからね…





もうひとつの下位下位互換

《発射》同様に、《稲妻》の下位下位互換のカードってもう1枚あるんですよ。
まだ悲惨な火力呪文が出てくるのか…
それがこれ、《焦熱の槍》です。


1コスト・ソーサリー・任意の対象に1点のダメージ

1コスト1点火力…ソーサリー…
《炎の斬りつけ》との比較が絶望的ですよね。
一応任意の対象とクリーチャー対象ですみ分けてはいるのですが…


同じコストで3点差は救いがなさすぎる…
これ点数も酷いが、むしろソーサリーなのが芳しいよな。
インスタントだったらそれなりに使えただろうからな。
一概に比較できるものではありませんが、マナコストを支払って唱える《はらわた撃ち》や、《棘平原の危険》って普通に強いですからね。


でもやっぱりリミテッドではそれなりに使えたのでは…??
「リミテッドでは強かった」という救いもないんですよ…「ポータル」と「スターター」という初心者向けセット限定だったので…
すごいなこれ。
本当の本当に救いがないカードってかなり稀有だぞ。
ですね…
でも突き抜けて弱いと、話の種としてはすごく優秀なんですよね…
メタゲームに詳しくない人でも楽しめる話題になるので。



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プロフィール

らすとさば
TCGプレイヤーです。主にMTGを安くカジュアルに楽しむ記事を書いています!